13.フリオニ

凄い魔法使い佐藤 @Great_W_Sato

第十三回凄い魔法使い佐藤によるモンスター情報 チキチキ、熱砂の死神その正体に迫る お相手は凄い魔法使い佐藤だ

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熱砂の死神等と大層な副題をつけたが、今日の対象はフリオニだ 熟練の諸兄らなら出会った事、倒した事もあるかとおもう、ソグラド砂漠にいるアレだな 昨日それについて教えてくれと言うとんでもないキラーパスがきたのでやって行こうと思う

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さて、ここで一つ前置きなんだが 普段の私のこのうんちくはな、いろんな文献をあさり、それに独自の解釈、考察をまじえてうんうんちくちくしてるわけだが 今回はなぁ…文献をあされどあされど奴の情報がでてこなかった そりゃあ、数字的な情報はあるがな、私のモンスター情報 !!で分る物とか

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それを踏まえた上で、今日のうんちくは聞いてほしいと思う、うむ では本題だ、フリオニ、うん 奴と対峙した人間なら分ると思うが、まずパッと目につくのはその巨体、そして特徴的な顔の面だな

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そして良く観察…するまでもないんだが、目が六つある事がわかると思う これがまた珍しい事でな、モンスター情報を参照するに、奴は動物だ 動物と言う事はおそらく脊椎動物なのだろう、分りやすく言うと背骨のある生き物だ でだ、脊椎動物には目は六つある生き物はおらんのだ

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爬虫類、つまりはトカゲの一種に頭頂眼という頭部に眼をもつ種類がいるがな それもはっきりと、眼であるとわかる代物ではなくてな、主に光に反応するセンサーのようなものだが～ フリオニをみるとだ、はっきりと目が６つあるのがわかると思う、実に不思議な生き物だ

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うむ、つまり眼が６つどころか、ちゃんとした眼は基本動物は２つと決まっている、これは距離の把握、立体感の把握等々様々な要素からそうなったのだろう で、ここからはよくフリオニを観察しよう フリオニの三つの目、基本的に同時に開いているのだが、よーく見てほしい、瞬きは順番に行われている

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フリオニの生息する環境は砂漠だな、加えてあの巨体、巨大な眼 砂漠とて当然無風ではない、風もふく、砂嵐もおこる 諸君らも一度は経験ある事と思う、目に砂やゴミが入り痛い思いをした事が

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つまり、どれかの目に砂が入ったとて、残りの目を使うことにより、周囲の状況を把握することができると言える 多分 過酷な環境におかれ、さらに我々人間から狙われる日々に対応した素晴らしい進化と言えるだろう

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加えて、今度は奴の背中に注目してほしい 背びれ…だと思う、おそらく 緑のなにかがにょきにょきっとしているのが見える事と思う 諸兄らも経験があるだろう、フリオニを傷めつけていたら、目の前から消えてしまった事が

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あの植物にも似た背びれのみを砂地から出すことにより、擬態に一役かっているのだな 植物に擬態する生物と言うのは多い、周囲の景色に同化するためには一番楽な手法ともいえるからな 我々人類も、植物に擬態することはままあるのだからな

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さて、今度は奴から得られる収集品について見て行こう 細く長い舌…は、置いといて、多分奴のじゃないし こっちだこっち、蟻の顎、これに注目して行こう サイズ的に言ってもこれも奴のではないのだが～…同じ動物にアリクイと言う動物がいる それらは蟻を捕食しているからアリクイなわけだな

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アリクイという生物はだ、歯がなく、蟻のような小さい生き物しか食べる事が出来ない 丸のみにするわけだな アリクイはそのほそなが～い舌でねばっとした唾液を利用してエモノをとらえて食べてしまうわけだ フリオニもその…その～、なんだ～、なが～い舌を利用して対象を攻撃したりするわけだ

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ここで反論があると思う、歯あるじゃんと、フリオニ歯あるじゃんと だがここでまたよーーーく観察してほしい、奴の歯は良く見ると伸縮しているのだ さらに、倒された時にはあんなにもあっさりとぽろぽろっと取れてしまうのだ、つまりこれらがあらわす事はだ

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奴の歯は口を閉じるためのシャッター的な物であり、食物を砕いたりするための物ではないと推測されるのだ そして奴の胃の中で消化された蟻の残りがこの顎であると言うわけだな ソグラド砂漠には蟻地獄がある事も諸君らなら知っているだろう そこでアンドレという蟻を見たこともあると思う

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フリオニにとって蟻とはそのアンドレサイズであり、一般のアリクイとは大きく異なるわけだな、お互いのサイズ感が よって口がでかくでかく進化した結果、閉じれなくなってしまった、そこで歯をあのように進化させることで瞬間的な開閉と、強固なシャッターとすることを実現したのだろう

凄い魔法使い佐藤 @Great_W_Sato

長々と語ってきたが…よーするにまとめるとーだ 奴は多分脊椎動物で、世界的に珍しい六つ目を持ち、主食はアンドレであり、非常に擬態能力かつ生存能力に優れている と言う事だな、うむ

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正直あれほど稀有な進化を遂げたのは奇跡と言っていいだろう 周囲の環境がそうさせたのはまちがいないがな、厳しい砂漠と言う環境、周囲の食料がでかすぎるという環境、なぜか持ってしまった神秘の絵札によって人間から狙われる環境 進化と言う物は本当に神秘的だな

凄い魔法使い佐藤 @Great_W_Sato

とまぁ、こんなところで、だ 第十三回凄い魔法使い佐藤によるモンスター情報 チキチキ、熱砂の死神その正体に迫る お相手は凄い魔法使い、凄い魔法使い佐藤、だ