■「いやいや、どこ探してもいねーじゃん。居ないよ多分、いないやつ考慮すんのは時間の無駄」結構正論だ。しかしとおうむは食い下がる。「何かが引っかかるのよ」「さっき食べたスルメじゃねーの?」
2014-02-19 07:04:58■「救助を呼ぶことに成功しました、しかしこちらの正確な場所が伝えられず……おそらく早くて明日、もっとかかれば明後日には助けが」「遅すぎるわ」けまるはキレキレである。
2014-02-19 07:07:25■「みんなで集まるのも……トモカさんの死を思うと危険だ」赤髪は悔しげに壁を叩いた。「こっわ、壊して弁償することになっても知らないよ」康一くんは煽った。
2014-02-19 07:10:30■「個室にいるのも……もうこの船に安全なところなんて無いわ」「同感です」と、さかしろとすないぷ。既に孤立した海上は、ロワさながらの疑心暗鬼、危険性をはらんだ舞台になっていた。
2014-02-19 07:11:53■「じゃあ一番いいのは、各々好きにしていること……か」それが一番,悔いが残らないような気がする。自分の見は自分で守れ、ということだ。
2014-02-19 07:13:29■「私は精一杯探偵としての勤めを果たすわ、ニチアサ見た後に」部屋のテレビではニチアサアニメが見放題であった。さかしろが部屋から出ることはないな、とおうむは思った。
2014-02-19 07:15:50■死んでいるででどんがジョーカーで、主催の父親の命令で人々を殺していき全滅。そこで終わっている。ただの絶望エンドだと言えばそれまでなのだが。「ジョーカーの優勝って、なあ」
2014-02-19 07:19:39■「もしかして……」おうむはプロトオーガ氏の部屋に走りだした。けまるもとりあえず追いかける。時計を見つつ、おうむは考える、自分の推理と事態の整合性を。
2014-02-19 07:21:07■プロトオーガ氏の私室。本来ならば、ででどん氏の持つマスターキーかパスがなければ入れないその場所。机と空調、整った家具、これといって不審な点は見受けられない。
2014-02-19 07:22:25■その部屋にある重厚な金庫に目をつけたのはけまるであった。「金とか入ってねえかな」けまるは部屋に飾ってあった宝具で金庫を叩き割った。
2014-02-19 07:24:19■「こ、これは……」その蛮行がもたらしたのは事件解決への鍵。おうむは、ムラクモさんの霊との交信を始める。そう彼女は、ムラクモ霊界探偵美少女おうむりゃんだったのだ!!!!
2014-02-19 07:25:57■なぜなら、皆死んでいたからだ。皆川と康一くんは口論の末DSで殴りあって死んだ。さかしろはニチアサを見ていたら呼吸困難を起こして死んだ。すないぷもボスの悲報を聞いて死んだ。赤髪は本当に叶えたい願いを見つけて死んだ。
2014-02-19 07:29:47■「ということは……犯人は……けまにきだったの?そんな、私とムラクモさんの推理が外れるなんて」「悪いなおうむりゃん、俺帰ってクソメガネ集めなきゃ行けねえんだわ」けまるの手には盗んできた宝具ががあった。
2014-02-19 07:32:01■「そんな……そんな」遅れてきたイクはその光景に絶句した。そして震える手で、携帯電話のボタンを押す。なぜ震えているのか、それは決して恐怖と絶望からくるものではない。
2014-02-19 07:36:38■この豪華客船には、持ち主にしか知られていない隠し通路があった。こういう後出しは推理小説では結構ダメな部分である。せめて匂わすぐらいしておこう。
2014-02-19 07:40:59