#リプよこしたヤツらで殺人事件

康一君 @hqLsjDR84w

　◇　◇　◇ 　『殺人事件の関係者と無関係者が出てくる話』 　◇　◇　◇ #リプよこしたヤツらで殺人事件

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唐突に、一切の前触れなく、平屋のペンションにいた彼らは自覚をした。 ――自分たちは殺人事件の関係者である。 外を見ればいつの間にか吹雪が起こっており、携帯電話の電波は届かなくなっていた。 この館に通ずる唯一の橋が落ちたという電話がかかってきて、その半ばで電話は切れてしまった。

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　やるやらこーる（@yaru_yara_call）――【電話をかけた青年】 　ペンションへと通ずる橋が落ちていたので、ペンションに連絡を入れた青年。 　普段はその橋が見える道は使わないのだが、なぜだか今日に限って通りがかった。

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自分は殺人事件の関係者であると自覚したＳｋｙは、犯人になることにした。 とりあえず目立つ位置につきたかったが、探偵はいろいろと能力を要求される。となると犯人しかなかった。犯人は人さえ殺せれば十分なのだ。成人男性ならば人殺しの一つくらいできるだろう。根拠のない自信が彼にはあった。

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　Ｓｋｙ（@PigTheDebudo）――【犯人志願】 　殺人事件の関係者であると自覚したので、犯人になることにした青年（２５）。殺人に自信ニキ。

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手っ取り早いのは、同じ部屋に泊まる友人の誰かを手にかけることである。 真っ当な人間として信用されているかはさておき、逮捕されるとしたらどうせクソ下らない理由だろうという信用は得ている。何人かは酔っているし、やろうと思えばいける。これに関しては、根拠がある自信だった。

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　けしかす（@ThreePlane）――【Ｓｋｙの友人】 　らいと（@rightleft1110）――【Ｓｋｙの友人】 　ぬわ（@Sny_kari）――【Ｓｋｙの友人】 　ユーリン（@mairu_room）――【Ｓｋｙの友人】 　レモンド（@LMNDS）――【Ｓｋｙの友人】

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　上から男性男性女性女性男性。 　上三人が泥酔しており、ユーリンが面倒を見ている。レモンドは面倒を見ている風に装っている。 　けしかすはかつて警察のお世話になったという噂があるが……――？

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とりあえずくらいの感覚でけしかすの首に手を伸ばしたものの、触れる寸前でＳｋｙはその手を止める。 身内は殺しやすいが、犯人であると特定されやすい。どうせ犯人であるのだから逮捕されるのは仕方がないとして、すぐに判明してしまうのは気が引ける。面倒だが他のヤツにしよう。

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そう判断し、Ｓｋｙはこっそりと部屋から出る。こいつもう放っといても死ぬんじゃねえのってくらいトイレで吐いている５ｄのんが気付いたようだが、そういう要素は残しておいてもいいと思った。

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　５ｄのん（@tyatyanon）――【Ｓｋｙの友人】 　小学四年生の女の子だよ。 　もう吐きすぎて黄色いのしか出なくなっている。 　なんで吐いているのかを説明すると放送できないので、その説明は省くことにする。

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フロントで宿帳を確認してみると気になる名前があったので、Ｓｋｙはその部屋に向かった。 【六代目】――なにが六代目なのかはわからないが、とにかく他人と縁がありそうな名前だ。足したら２０になる職業にせよ、芸能関係であるにせよ、なにかしら恨みを買っていてもおかしくない。

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もしも「祖先の名にかけて！」な人物だとしたら困るが、その場合は事件前に因縁をつけられるのでよしとしよう。 うむうむと頷いてドアノブを回す。あっさりと開いた。おいおいクソ田舎かと思いながら部屋のなかを見ると、奥のほうで六代目と思しき男性が死んでいた。

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　六代目（@6daime）――【第一被害者】 　初登場時には死んでいた。結局、なにの六代目であったのだろうか。

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「（ファック！　先越されたやんけ！！）」 思わず声に出しかけたのをどうにか抑えて、心のなかで叫ぶ。このままでは第一発見者である。イマイチな位置だ。しようがない。「（見んかったことにしよ）」Ｓｋｙは部屋を去った。

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一息。康一君ワシソダ説流れた直後にフォロー来たんだけど、これほんとマジどうすんだこれ

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　◇　◇　◇ ペンションの主人が電話の段階でやかましいだろうと判断した宿泊客を最奥の部屋に追いやろうとも、一つは隣接する部屋が存在してしまう。 可哀想なことにＳｋｙらの部屋の隣を当てられたのは、やぬと裕の二人であった。

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腐女子である彼女らは冬の山に静けさを求めて訪れたのだが、にもかかわらず騒がしい隣室に対して怒りはなかった。というか、彼女らも騒いでいた。 というのも彼女らの部屋には、いま現在、非常に整った顔立ちをした少年が訪れていのだから。訪れたというか呼び込んだのだが、些細な違いでしかない。

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　やぬ（@8nn53GQqtY）――【腐女子】 　裕（@akikazen）――【腐女子】 　腐女子二人組。テンションを上げるのには一升の酒より、一人の少年。

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金髪の少年――エドは最初は相手のテンションに若干引いていたが、話しているうちに打ち解けてきて安堵する。 安堵に至ったのは、相手にまったく悪意が感じられなかったゆえか、はたまた「ジュースみたいなものだよ」と言って出された甘い飲み物ゆえか。

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とにかく安堵しきってしまい、普段なら絶対に漏らさぬことさえ口走ってしまった。 「相方のネコミミんにドタキャンされたときは半ギレだったけど、半ギレのあまり来ちゃってよかったわーーーー」

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その瞬間、やぬと裕が互いに顔を見合わせたのを見逃したのは、悪意が感じられなかったゆえか、はたまた飲んでいるとなんだか身体が熱くなってきた飲み物ゆえか。 そんな考えにすら至らず、エドは急によそよそしくなった二人が同時に部屋を出るのをぼけーっと見送った。

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「ねえ、さっきの……エドくんの、どう思う？」「どう思うって……」 『ネコミミん』――そんなふざけた名前、一つしか心当たりがない。 日本にたった五人しかいない、名探偵をすら超越した【超探偵】。そのうちの一人が、【猫耳探偵】、【小学生探偵】、【幼女探偵】――ネコミミスト。

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「あの子の助手が同い年くらいの男の子って噂は、聞いたことがあったけど……」「ネコミミスト萌えスレ住人煽りのネタじゃなかったのね……」二人して潜ませていたナイフを取り出す。殺人事件の関係者になるならばいっそと思ったが、探偵役になりそうな人間は殺せない。終盤以外で探偵は死なないのだ。

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　エド（@E_D_O_narednik）――【助手】 　金髪の少年。 　【超探偵】の助手。