ブルネイ泊地徒然日記3

日記をつけるフラタ提督@放浪中 @Adm_FS_TaClass

「おはようございます提督。うなされていましけれど、悪い夢でも見ましたか？」大和に起こされると、そこには姉妹も海もなく、ただの自分の部屋です。というかそもそも提督は四人姉妹でも末妹でも女でもありません。嫌に現実的かつ非現実的なあの夢は一体何だったのでしょうか #ブルネイ泊地徒然日記

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霧島ズブートキャンプに参加させた愛宕が、もはや以前とは別人、というか霧島組らしい人の形をした殺戮兵器と化しています。「ぱんぱかぱーん！」元気のいい掛け声とともに回し蹴りで鉄骨を圧し折る愛宕。あんなの人間が喰らえば色んなものが「ぱんぱかぱーん」しそうです #ブルネイ泊地徒然日記

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興奮した夕立にじゃれつかれる大和……見ていて和むんですが、夕立は確実に急所を狙って飛びかかっていくので、大和でなければ大変危険です。提督だと動脈や腱を噛みちぎられて大変な目に遭います。かわいいんですけどね。 #ブルネイ泊地徒然日記

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最近初霜と矢矧はおろか、霧島組ごっこをする駆逐艦娘たちにまでSMプレイ用の性具が蔓延しているというのは目に余るので、日向に貸し出すのを止めるように注意しにいきました。「私はそんな道具、こどもたちに貸し出した覚えはないぞ。そもそも縄と布以外は使わないしな」 #ブルネイ泊地徒然日記

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じゃあ他に誰がいると……「飛鷹じゃないのか？アイツと隼鷹はそういうのが好きだと、前に言っていたと思う」……ああ、『太平洋の女王』ってそういう……「そうそう。山城がボンデージを借りていたこともあったな。中々刺激的だったぞ」あ、そういう話は別にいいです。 #ブルネイ泊地徒然日記

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発信源も分かったのでそっちに注意に行くと、今度は見事なまでに、その道具たちを正しく使用している真っ最中でした。「誰……って提督じゃない」「んむ！？」部屋の真ん中に置かれたベッドの上、隼鷹は縄で縛られ、目隠しをされ、轡をかまされています。間が悪いにも程がある #ブルネイ泊地徒然日記

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お楽しみ中のところ悪いが、お前ら、駆逐艦娘たちにもムチだとか拘束具だとかを貸してるらしいな？「ええ」流石に自粛してくれないか。「えぇー……別にいいじゃないの」ダメだ。こどもたちを歪ませるわけにはいかん。「レズが広まってるのはいいの？」それはもう諦めた。 #ブルネイ泊地徒然日記

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説得の末、教育上よろしくないとして、飛鷹によるSMアイテムの駆逐艦娘への貸出は自粛してもらいました。例えレズになろうとも、せめて、せめてハードなものは避けてもらおう、という親心の勝利です。完全勝利です。 #ブルネイ泊地徒然日記

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演習相手の提督が霧島やとケッコンしているのを知ったときに「世の中には命知らずもいるもんだな……」とか「気でも違えたのか……かわいそうに……」とか「自殺志願者かな？」とか考えるようになるあたり大分ブルネイ泊地に頭を侵されている #ブルネイ泊地徒然日記

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霧島がケッコンを機にデレて提督LOVE勢となると聞いて戦慄が走る提督 #ブルネイ泊地徒然日記

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山城が普段の幸薄いシスコンレズっぷりからは想像できないほどに穏やかな表情で、時雨と並んで歩いていました……これは……まさか…………まさか…………………… #ブルネイ泊地徒然日記

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…………………………いや。きっと思い過ごしでしょう…………山城は扶桑一筋のはずですから……それに日向も………… #ブルネイ泊地徒然日記

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「青葉、見ちゃいました！司令官！司令官の娘こと時雨さんがや」イヤーッ！「グワーッ！」圧倒的カラテ！青葉倒れる！イヤーッ！「グワーッ！」青葉吹っ飛ぶ！イヤーッ！「アオバーッ！」青葉気絶！南無三！ #ブルネイ泊地徒然日記

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青葉のスマホには時雨と山城が映っています。並んで座っているのは、防波堤の上でしょうか。この写真では、互いに見つめ合っているところですが、この前後に何があったか、憶測と想像が頭を駆け巡ります……この写真は消しておきましょう……時雨のためにも…… #ブルネイ泊地徒然日記

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晩飯を終え、港で遠征組の帰りをぼーっと待っていようかと思い、港に出向くと、扶桑が一人、夜風に吹かれていました。声をかけるでもなく、扶桑の背に背を向けて座ります。「提督。折り入って……お話があるんです」……何だ。「実は……山城と時雨のことで……」 #ブルネイ泊地徒然日記

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扶桑の声は、いつになく思いつめたようです。「先日、私たちの所に、時雨が相談に来たの……あの日の、スリガオ海峡の夢を見た、って……私たちも、そういうことが無かったわけじゃないから……だから、少し話をしたわ」……時雨が過去の悪夢に苛まれていた、なんて初耳です。 #ブルネイ泊地徒然日記

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「時雨はぽつ、ぽつ、って少しずつ思ってることを話してくれて……自分が沈んた時よりも辛かったって……」……時雨は優しい娘だからな。「でも、それでも、何よりも、山城が沈んでいくのが辛かった、悲しかった……って……何故かわからないけど、とても苦しかったって……」 #ブルネイ泊地徒然日記

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「時雨はその夢を見た後も、ずっと、心のどこかでいつも山城のことを考えて、考える度に痛むような、疼くような、締め付けるような知らない感覚に襲われるって……私も山城も、ちょっと困ってしまったわ……だって、それはきっと恋よ、なんて簡単には言えないんですもの……」 #ブルネイ泊地徒然日記

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駆逐艦娘は、いくら動乱の20世紀を生きた記憶を持つと言っても、その記憶を保持し精神を営む脳と心は、まだ成熟しきらない少女のそれです。初めての恋に戸惑うこともあるでしょう。しかし、時雨の想いは、普通の少女のものより重く、鉄火と血潮に彩られたものなのでしょう #ブルネイ泊地徒然日記

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「時雨が相談に来てから、山城は前よりも時雨に近付くようになったわ……今までずっと、姉様、姉様、って付いてきたのも、少し、減ってしまった……」……寂しいか？「寂しいだなんて……そんなの決まってます……」……そうか。「でも、山城が幸せなら、少しくらい……」 #ブルネイ泊地徒然日記

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「提督」何だ。「提督は、時雨を娘のように可愛がっているから……山城とのこと、余りおもしろく思わないかもしれないけれど……どうか、二人のためにも、許してあげてください……お願い、します」……前絡みのことは、元より俺にはどうにもできない。許すも何もないさ…… #ブルネイ泊地徒然日記

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「そう……そうなの……」背後からカツカツとコンクリートの鳴る音が聞こえました。「じゃあ、私の心配は……無用だったのね……」コンクリートを打つ音は、等間隔で徐々に遠くなっていきます。扶桑。「……何でしょう」二人を見守るのは、辛いか？「そんなこと……」 #ブルネイ泊地徒然日記

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それから扶桑は何も言わず、立ち去りました。提督は一人、夜の海を眺めています。月が映る波間、星を落とした水面……水平線にチカチカと煌めく光は、艦娘の探照灯です。遠征部隊が、帰ってきました。 #ブルネイ泊地徒然日記

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「ねえ提督。姉さん見なかった？」長門か？見てないぞ。「この3日会ってないのよ……どこに行ったのかしら……」3日……考えてみれば確かに提督もそれくらい長門を見かけていません。最後に見たのは……島風といたときの…… #ブルネイ泊地徒然日記

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長門捜索のため、島風の部屋を家宅捜索しました。そして見事なまでにペットとして飼い慣らされた長門を発見しました。首輪に繋がるリードを島風に握られて、犬が飼い主にやるように島風の顔を舐める長門がそこにはいました。ビッグセブンの誇りはどこに行ったのでしょう。 #ブルネイ泊地徒然日記