二月半ばの時系列のエンカログまとめ
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風香】ふわ、と白い息を吐き出す。霧のようで、靄のようで、それよりも小さい。けれど周りにはそれよりもずっと白く、ヤワらかな真っ白な雪が積もっている。下の道を歩くとぎゅ、ぎゅ、と雪が押される感触がする。けれど大体の場所はもう人が立ち入っていて氷のように固まってしまっている。
2014-02-21 17:53:07![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
風香】ずっと降り続いていた雪が一時的にやみ、ほわほわと柔らかく日差しが差しこみ、雪に反射して少し眩しい。けれど心地よい晴れではない。ふわ、と息を吐き、空を見上げる。きっと上から見る東京は普段と全く違って見えるだろう。と、思ってとん、と影の箱を出す。
2014-02-21 17:53:20![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
狭間】先週末にかけてひどく降った、例年にないような雪は、ここ数日でだんだんと溶けていって、このまま溶けきるのかなと思いきや、(…また降ってるし)目を向けた窓の外、ちらちらと…いや、ちらちらどころではなく、白い結晶が舞っている。
2014-02-21 17:53:24![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
風香】さら、と、風で髪がなびく。雪が降る前は凍えるほど寒かったと言うのにつもってしまえばそうでもない。むしろ神聖な、山奥の澄んだ水のような空気が灰の中を満たしてくれる
2014-02-21 17:54:55![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
狭間】ベランダに白く積もったままの雪に、サッシに手をかけたまま、なんとなく身を乗り出す。ちらちらと舞う雪と、雲の切れ間から太陽の光。建物の屋根にも、見える下道にも雪の白。…はあ、と、なんとなく呆れたような息を吐いて、
2014-02-21 17:56:32![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
風香】そう大きく移動していないとはいえ、建物の二階部分にはすぐにたどり着く。元居た場所から少しずつ場所がずれつつ、どこか高い場所の屋上を目指す
2014-02-21 17:58:28![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
狭間】ほわほわとやわらかい陽射しに、つもり残った雪に反射して眩しいくらいだ。なんとなく目を細めながら、まだ室内に引っ込む気になれなくて、冷たい窓枠を握ったままふと、顔を空に向けてみる。
2014-02-21 18:04:57![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
狭間】(……、なにか、)金色に煌めく糸のような…それがさらりと風に流れるような、言葉にするならそういうイメージの、…そんな感覚が、きらきらとよぎったような気がして。
2014-02-21 18:07:32![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
風香】じっと空を見ていると時折頬や手につんと冷たい雪が当たって体がびくりと冷えるようだ。あまり体験することのない感覚に少し笑って、また一歩、上へ踏み出してみた。風が感じたこともないくらいい冷たくて澄んでいて、終わることが無ければいいのに、とまた一歩、踏み出そうとして――
2014-02-21 18:12:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
風香】「……?」何かが視界の端できらりと光った気がする。きら、きら、と反射板のように太陽の光を受けているようだ。そちらを見てはっと息をのむ。雪と同じ、いや、少し違うが、真っ白な髪が雪と同化して眩しく綺麗に光っているように見えた。その髪の横の何かが光を反射して光っているように見える
2014-02-21 18:13:08![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
風香】「……駿?」彼より少し上の場所から、聞こえるか分からないが言葉をかけ、足場を広げて膝をついて座って下を見る。その状態で、こちらの姿を見せてみる
2014-02-21 18:13:14![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@huka_tis 狭間】「………、?」あまりよくない視力で、けれどそう遠くない距離になにか、質量が可視化した。さら、と金の髪が流れる。ひとだ、と思う。呼ばれた名前は聞こえなくて、雪に目を灼かれたまぼろしだろうかと一瞬ぼんやりとその煌めく色を眺めあげて、
2014-02-21 18:17:09![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@huka_tis 狭間】「………、は!?」ひとつまたたきをするタイムラグを置いてから、素っ頓狂な声をあげる。この真っ昼間から何ごとだ。まだ彼女が源風香だと完全に認識はしないまま、けれどなんとなくそのことを察する。
2014-02-21 18:18:58![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n 風香】「あ、やっぱり駿だ」どうしてここいいるのだろう、と首をかしげ、立ち上がって数段下へ降り、彼と視線を合わせる。驚いている理由はよくわからないまま、もしかしたらこちらも突然彼を見つけて驚いているのかもしれない。→
2014-02-21 18:24:01![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n 風香】「ひさしぶりー……かな?」と、頼りなさげに左手を上げる。聞きたいことがある、と切り出すべきか、まずは挨拶として雪のことでも離すか、少し迷って、わずかに動いた彼の顔の横がまたきらりと光ったのを見て身を乗り出す。→
2014-02-21 18:24:19![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n 風香】「?ね、それ何?さっきから光ってるけど」柔らかい雪の光ではなく、刺すような光りを一瞬だけ放つそれを、指で示してみる
2014-02-21 18:24:24![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@huka_tis 狭間】「え、ああ、…いや、」何からどう答えるべきか、というかそもそも注意すべきなのかなんなのかを、なんとなく気おされてわずかに身を引く。す、と近づいた彼女の指先が左耳を示すのを、横目に眼球を動かしつつも捉えきれないながらも察して、「…?」→
2014-02-21 18:30:12![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@huka_tis 狭間】しかし意図を取りきれず首を傾げる。…というかそれよりも、だ。「…何やってんのあんた…」また常識から外れた登場をしてくるなあ、と感じながら手をのばす。「…とりあえず入れよ、そんなとこずっと浮かんでられたら目立つ」相手の手を掴もうと、彷徨うように手をのばして
2014-02-21 18:33:43![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n 風香】「あ、いや、ビルの上にでも行こうかな、って……」ただ、言う通りなのでこちらからも手を伸ばして駿の手をとり、大人しくベランダへの手すり足をかけ、(~っ!)手すりにつもった雪が薄い靴下の中へ染み込んでとても冷たくて一種身震いしてからベランダへ着地する。→
2014-02-21 18:39:01