プロにおけるサービス精神、譲れないモノ
- kizetsukann
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@Takashi_Shiina ええと、サービス精神って、プロの作家に必要だと思いますか?少なくとも、あった方がいいものでしょうか?あとサービス精神って、大人になってからでも、心がければ身につきますか?
2010-10-24 23:56:39@masumi_asano 浅野さんには充分あると思いますが(笑)。基本的に物語は「読む人の心がこう動くといいな」と思って書くもので、喜んでもらうのは嬉しいです。でもサービスだけでは生まれないものもあるんで、譲れないモノは大事にしていいと思います。
2010-10-25 00:01:16@masumi_asano 昔「女の子のロボットを秋葉原で買う」という漫画を描いたんですが、かわいいけどドジなのを主人公が気に入って買って、でもそれは保証期限が切れたとたんに壊れちゃって、バカな主人公は「それでも俺は満足だ!」って叫ぶというのを書きました。そのとき、
2010-10-25 00:03:56@masumi_asano 担当は「読者はこういう子が好きだから、最後は壊すな」つって、その通りだと思ったのですが、ワタシの中ではやはりその悲喜劇なオチが大事だったので譲れませんでした。サービスという点ではどうかと思いますが、譲っていたら悔いが残ったかもしれません。
2010-10-25 00:05:43@Takashi_Shiina おおお。なるほど・・・・・・・・。でもあれですね、椎名先生としては、悲喜劇なオチで読者に物語を楽しんでもらおうと思ったわけで、担当さんとは、めざすものが同じで、選んだ道がちがう、とも言えますか?
2010-10-25 00:08:28@masumi_asano チルドレンも「三人をもっと可愛くしろ」とかさんざん言われましたが、それではテーマが描けないので譲れませんでした。サービスは大事だけど、それでお客さんが減るとしても、自分の大事なモノと矛盾すると作品を殺すかも。
2010-10-25 00:15:09@Takashi_Shiina よくわかりました。大事なものと矛盾すると作品を殺すっていうのは、すごく納得でした。テーマがあるから設定があるわけで、テーマがぶれると、いろいろなものが崩壊してしまいますよね。特に、自分の中で。ありがとうございました!
2010-10-25 00:19:54@masumi_asano ていうか、ワタシの世界では「美少女を買ってきてシアワセになる」っていうのは認められなかったんだと思うんですよ。そういう欲望があるのは認めつつ、でもバカだなっていう矛盾が話を作る原動力だったので、そこは裏切れないという。
2010-10-25 00:20:48@masumi_asano お話作るのはエネルギーがいるので、他人のためだけには作れないってことですね。完全なサービスだけになっちゃうと「お仕事」になっちゃうというか。
2010-10-25 00:22:43@Takashi_Shiina そうですね。こんなにエネルギーがいるとは!!と、今でも毎日おどろいています。私はまだ、自分の中にある「それイイ!」とか「チガウ!」という気持ちを信じられないので、いろいろ時間もかかりますが、がんばります。いつもありがとうございます!!!
2010-10-25 00:27:06@masumi_asano 作家性とか個性っていうのは「得意なこと」だけじゃなく「できないこと」の中にもあると思うんです。「私はこれができない」「こうしかできない」っていうのは、実は武器だったりします。がんばってくださいね!
2010-10-25 00:29:50@Takashi_Shiina あ、ラジオに置き換えるとよく分かりました!私も台本に「これおもしろいからやって」って書いてあっても、「それはできない。私の中ではなにかちがうので」って、つっぱねたことが何度か。そうやって自分のトークのカラ―ができていくのかも。お話も同じですね。
2010-10-25 00:34:17@masyuuki あっ、ゆうき先生(笑)こんばんは。椎名先生から金言をいただいてしまいました。しあわせすぎます。
2010-10-25 00:37:38