「千の想いを」~序章・第十五支援艦隊(前半)~
タイムライン上で繰り広げられる読者参加型艦これ二次創作ストーリー
『千の想いを』
~序章『第十五支援艦隊』~(前半)
すれ違っていく艦娘たちの想いをここにまとめます。
続きを読む
- mamiya_AFS
- 4388
- 2
- 0
- 0
TRPG狂いな千代田また多忙
@tiyodadayo
そんなに背は高くはないのに、背筋が伸びているのと大きな声と態度で実際より高く見られる後ろ姿が。 色気も飾り気も捨てて、ただ動きやすさだけを追求した狼を思わせる短髪とシンプルな衣装が。 高周波ブレードを提げ、眼帯の紐を雨風に躍らせる友人が。 いつの間にかそこに立っていた。
2014-02-11 22:33:12
TRPG狂いな千代田また多忙
@tiyodadayo
2体がかりでありながら攻撃を止められたト級が、息を呑んだように思えた。 人類の精神と未来に恐怖を与える存在が、奴らのフィールドであるこの海の上で、確かに恐怖した。 すぐ目の前の艦娘1人に。
2014-02-11 22:36:58
TRPG狂いな千代田また多忙
@tiyodadayo
高周波ブレードが起動する、独特の鋭く重い振動音。 刀身を濡らしていた水滴が霧散し、降りしきる雨粒を巻き込んで煙のような白い靄となって立ち昇っていく。 後ろからで見えなくてもわかる。 この友人の事だからこの仲間の事だから天龍という名の艦娘の事だから。 絶対今笑ってる。
2014-02-11 22:41:46
TRPG狂いな千代田また多忙
@tiyodadayo
一振りの剣が。 1人の艦娘が。 爆薬すらものともしなかった異形のものを後ずさらせる。 誰の目にも明らかだった。 奴らは、恐怖している。 目の前の、ただ1人の軽巡洋艦に。 第十五支援艦隊の、誰よりも頼りになる存在に。
2014-02-11 22:45:56