いさきな誕リレー小説

いさきなさんの誕生日おめでとう企画第二弾だよ!
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ます@ @masssssss777

@isasugina 21.「彼女を幸せにしてあげたいと確かに思ってる。でも、ぼくは君にも幸せになって欲しい。君はぼくとじゃなきゃ幸せになれないんでしょう?」杉原の言葉に思わず彼の肩に埋めていた顔を上げた郭の頬をするりと撫で杉原は穏やかに微笑む。

2014-02-27 23:52:23
ます@ @masssssss777

@isasugina 22.「…当たり前でしょ」 郭は自分の頬を撫でる杉原の手をきゅっと握りしめ、破顔した。 穏やかに微笑んだ杉原に、彼が彼女を思い浮かべた時の笑顔を思い出す。その笑顔の中に先程の笑みにはなかった熱情を孕んでいることに気づき、たまらず噛み付くような口付けを贈った。

2014-02-27 23:53:04
葉山🍋🍊 @hayama_bl

@isasugina 23.「好きだ」 押し出すようにそれだけ言うと郭は再び杉原に深く口付ける。何度も、何度も。言葉に出来ない思いをひたすらに唇にのせるかのように口付けを繰り返し、杉原もまたそれに応える。 聞こえるのは自分たちの発するリップ音とお互いの乱れた息遣いだけだった。

2014-02-27 23:54:29
葉山🍋🍊 @hayama_bl

@isasugina 24.「僕も…んっ…好きだよ」 止まらない口付けの合間に杉原が答える。 郭も杉原も言葉にできるのはそれだけだった。それ以外確かなものは何もない。それは二人ともわかっていた。 杉原の脳裏にいさきなの笑顔が浮かぶ。でもそれはまるで遠い世界のことのようだった。

2014-02-27 23:55:12
葉山🍋🍊 @hayama_bl

@isasugina 25. 唇を離した杉原が郭の背中に手を回し、肩に顔を預けながらもう一度言った。 「僕は…君が好きだ」 郭がぎゅっと杉原を抱きしめる。 「知ってる」 二人はその後言葉を交わすことなく、ただそこにある互いの温もりを確かめ合っていた。

2014-02-27 23:55:55
葉山🍋🍊 @hayama_bl

@isasugina 26. この先どうなるかはわからない。 どうするのが一番良いかもわからない。 でも、だからこそ、今はこの温もりに甘えていたい。 考えることを放棄した二人はまた、快楽の渦に身を委ねていった。 それが何の解決にもならないことを知りながら。(終)

2014-02-27 23:56:48