新国立劇場演劇部門マンスリープロジェクト・トークセッション「Try・Angle-三人の演出家の視点-」をふりかえって

新国立劇場演劇部門マンスリープロジェクト http://www.nntt.jac.go.jp/play/monthly/ トークセッション「Try・Angle-三人の演出家の視点-」をふりかえって 3月1日(土)19:00~ 続きを読む
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mint @mintbluebrown

森さんはト書きに忠実。ニッコリとかかすれる声で、とか作者が書いたイメージどおりにやらないとその通りやれ、と思う。かすれた声で実際にやってみたら(俳優に)分かるんじゃないか、と。昔はト書きを気にしてなかったが、間の意味ってこういうことなんだ、といったことを学んで、変わった。

2014-03-01 23:51:07
mint @mintbluebrown

台詞の変更や翻訳について。小川さんは翻訳の平川先生が男の人の言葉とかあーーっとか、自分から出てこない言葉が出てきて(訳されて)くると悔しい!と思っていたそうです。上村さんは準備期間が長めだったけどやっているうちに変わってくるところもあった、台本を現場で作り上げたといった話を。

2014-03-01 23:52:36
mint @mintbluebrown

『エドワード二世』は古い作品過ぎて分からな過ぎて面白がってやっていた。翻訳の河合先生は柔軟な方でやりやすかったと言ったところで、隣の上村さんから「先週、森新太郎被害者の会って言われていたそうですよ」(先週の翻訳者の先生達のトーク)、森さん「否定しません!」(キッパリ)。

2014-03-01 23:53:08
mint @mintbluebrown

最後に宮田監督から日本の戯曲についての興味の質問が3名に対してありましたが、今のところはまだ…といった回答。それぞれライバルだからね、と言われて、各々別のドアから退場。宮田さん主導で話を引っ張っていく感じで、先週の翻訳家の先生達のトークと少し違う雰囲気。今回も充実した内容でした。

2014-03-01 23:57:16
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】本日は、「トークセッション 『Try・Angle-三人の演出家の視点-』をふりかえって」@新国立劇場に行ってきました。『OPUS/作品』の小川絵梨子、『エドワード二世』の森新太郎、『アルトナの幽閉者』の上村聡史の三人に、芸術監督の宮田慶子という四人の演出家のトーク。

2014-03-01 23:41:21
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】いま30代で活躍している演出家は、自分が劇作もして時には出演もする人が多いけど、そのなかで演出を専業にしている30代の3人に、自分の好きな作品を持ってきて演出してもらうという企画だったそう。『エドワード二世』『アルトナの幽閉者』面白かったんで、トーク聴いてみようと。

2014-03-01 23:42:49
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】そう、三人とも30代なんですよね……森37歳、小川35歳、上村34歳…「演出というのは孤独な作業なので、演出家同士の交流が増えるといい」という50代の宮田氏と、同世代・上下世代の対話が飛び交う面白いトークセッションでした。

2014-03-01 23:45:29
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

(やっぱそうよねー、30代こそ本気で働かないと……こんな頭に蜘蛛の巣はりそうな部署、とっとと異動させろと言わないと……と反省しました。あの作品を30代が作ってるんだもんな。。。)

2014-03-01 23:49:26
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】さすがに同世代だけあって「アルトナやるって聞いたときは『何やってんだ上村くん、勝手にやれば、自己責任で』って思いました」(森)、「『エドワード二世面白かったよ』と言われて、『知るか!』と思った」(小川)というライバル感が面白い。他の二人が話しているのを聴くときのまなざし。

2014-03-01 23:52:11
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】小川コメントに「冷たい批評書かれると傷つくし、今だってズタズタになる。自分のダメなとこなんて自分でよくわかってるよ。物つくってたら、きれいごとだけで仲良くなんてやってられない」(宮田)。……でもちゃんと互いに敬意を払ってるのがわかる、いいトークでしたよ。

2014-03-01 23:56:29
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】3人の稽古場を観ていて、「30代半ばから40代半ばが一番試行錯誤できて楽しい」と語る一方で、「でも注意しないと」というのが、出演者の体力。その年代だと年上の俳優が出演することも多く、ねばりつよく稽古を続けている間に無理した出演者が開演前に倒れてしまったことがあるとか。

2014-03-01 23:58:29
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】「演出家は体力ある年齢だし、開演直前は一番焦って稽古を長時間やりがちだけど、俳優は本番が始まってからが勝負。本番以降にこそコンディションをいいところに持っていかないと。その辺をちょっとドキドキしていたよ」(宮田)に対し、「ゴドーのときに怒られましたよね」(森)。

2014-03-02 00:01:03
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

@a_iri ですねー。なにしろ出演者に80代とかいるのに、「さっと起きてしゅっと動いてください」とか指示出して、「僕いくつだと思ってるの」って言われたって。「僕には何も言わなかったけど、奥さんに『森に殺される』って言ってたらしい (笑)」……いや笑いごとではないよそこ、と。

2014-03-02 00:04:36
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】「『エドワード二世』兵士1とかにまで西本さん出してたでしょ!80代なのに。『ぼく休む暇ないの、着替えるとすぐ出番なの』って言ってたよ」(宮田)、「君の中には慈善的な気持ちはないの?」(上村)。……西本さん、初代スナフキンの声。1927年生まれ……満州事変より前……

2014-03-02 00:08:28
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】「ピーター・ブルックの本に、『俳優は休まない方がいい』って書いてあったから……休んだら逆に疲れるかと思って」(森)。いやそうかもだけど、80歳の俳優に「さっと起きてさっと動いて!」って指示を出して、「僕、いくつだと思ってんの」と逆駄目出しされたそうです。そりゃあね……

2014-03-02 00:13:50
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】やはり年長の役者さんに助けられたという面も多く、わたしは観ていないけど『OPUS/作品』では「段田(安則)さんがいつも早く来ていて、他のメンバーも『段田に負けないぞ、エイエイオー!』とかやってる。愛情深い現場を作ってくださった。だから愛しい作品として残ってる」(小川)。

2014-03-02 00:18:17
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】『アルトナ』では「辻さんに助けられた。ダメ出しをちゃんと聴くという雰囲気を作ってくれた。父の台詞をこうしてくださいという直接の指示より『その前の相手の台詞を(父として)こう聞いてください』というのをバチッと取ってくれる。台詞はキャッチボールだなという空気に」(上村)。

2014-03-02 00:21:40
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】「辻さんは立ち稽古初日にはすべて台詞入ってるんですよ」(上村)、「あの二幕の膨大な台詞を!」(宮田)……さすが萬長さん。「サルトルは俳優の知性が問われるでしょ、ただリアリズムで演じるのと、サルトルの理屈がわかってる人だと違うよね」(森)。……要求水準、高いなぁ。

2014-03-02 00:24:28
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】演出家と対等なプランナーとしての、舞台美術や照明さんとの関係の話も聞きました。一面金色の美術が印象的な『エドワード二世』、「あれは美術の堀尾(幸男)さんがプレゼンうまいんです」「3パターン作ってきて、黒と鉄錆色。『あと金もあるけどどーする?』って言われたら金面白いし」。

2014-03-02 00:28:14
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】「『ゴドー』のときに磯沼(陽子)さんが一本道の舞台美術持ってきて、『新国立デビューにこれは無理!』って言ったら、『若いんだから守り入るなよ』って言われて。そうか、芝居は面白い方に行かなくちゃいけないんだなと、それからは無理と思っても1週間は考える」(森)。

2014-03-02 00:31:47
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】「演出家のコンセプトを見せる上で、美術は一番大事。ここがズレると、演じる役者もつらいし、観客も余計な情報魅せられて混乱するから」(森)。「室内のディテールができてくると、俳優もアガってくるよね。モチベーション違う。密度の高い場に立つ緊張感というか。」(宮田)

2014-03-02 00:33:55
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】『アルトナ』の美術も、最初はかっちりしたスクエアにしようかと思っていたのを、実態のつかめない不安感を示すため、カーブを描いた壁にしたのだとか。森氏曰く、「せいぜい八角形くらいかと思ったら!お金かかるのにこれ!」というセットだそうです。「木は曲がらないからねー」(宮田)。

2014-03-02 00:40:47
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】『エドワード二世』「紙が舞い落ちるのなんか、安い安い!ほんとは百人斬りやろうと思って、西本さん入れて1人5回くらい斬られればいけると思ったんだけど、堀尾さんがことあるごとに『蜷川さんはしょっちゅう上から降ってくるよね』っていうから、スペクタクルやってやるかと」(森)。

2014-03-02 00:43:35
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】「ステージと絵の構造」という話も。「若い経験の少ない演出家だと、4人役者がいたらつい一列に並べちゃうけど、役者の配置で人間関係や演出家の意図が伝わる。台詞がない場面でもそこで内面を観てほしい役者がいれば、前面に置くとかね」(宮田)。『アルトナ』開始5分がそうでした。

2014-03-02 00:46:57
Hahakigi / はるか @Hahakigi1

【MP】「若い演出家たちには、古今東西、世界中の何万冊という戯曲があなたを待っている!と言いたい。作品にはいろんなアプローチがある。演出家が元気だと面白い。広く演劇を観てくれることが、演劇を豊かにするのだと思っています」というのが宮田氏の締めの挨拶でした。いいトークでしたよ。

2014-03-02 00:48:59