SF大将宴会は23:30に散会。入れ替わり立ち替わり20人くらい集まり、なんと8時間半の超ロング宴会でした。参加者のみなさん、発起人の堺三保氏、幹事のタカアキラ氏、および各社編集者のみなさん、お疲れさまでした&ありがとうございました。
2014-03-02 01:16:49日本SF大賞。詳しいことは選評で書くことになりますが、ぼく個人としては、選考会に臨む前にはなかば本気で「すべての候補作受賞もありうる」と思っていました。
2014-03-02 02:08:44選考が進むうちにさすがに全受賞は無理かと思い直し、ぼくが提案したのは 『NOVA』を大賞 『皆勤の徒』『ヨハネスブルグの天使たち』を特別賞 (そして、できることならば)『BEATLESS』も特別賞
2014-03-02 02:10:43アンソロジーを大賞というのは、前例がないし、なんとなく据わりがよくないのは重々承知だけど、「このあとからは、これがなかった以前の世界が想像できないような作品」や「SFの歴史に新たな側面を付け加えた作品」という賞の趣旨に、『NOVA』がもっとも合致していると考えました。
2014-03-02 02:11:13ほかの選考委員の方々の意見もよくうかがい、そのうえで出た結果 大賞『皆勤の徒』 特別賞『NOVA』『ヨハネスブルグの天使たち』 で、ぼくも納得しています。まあ、こちらのほうが(ぼくの案より)バランスがとれているよね。
2014-03-02 02:11:48第34回日本SF大賞が昨日決定。大賞は『皆勤の徒』(著:酉島伝法)、特別賞は『NOVA』全十巻(責任編集:大森望)と『ヨハネスブルグの天使たち』(著:宮内悠介)になりました。 僕の予想は六作中、 →http://t.co/lXTZNIa90o #bookmeter
2014-03-02 09:04:16『NOVA』全十巻の特別賞受賞は順当なところ。『異形コレクション』(監修:井上雅彦)の受賞例があるため、「特別賞受賞はほぼ確実」と言い切ることができた。が、今回の候補作は特にレベルが高いものだっ →http://t.co/ba8LZbx4OL #bookmeter
2014-03-02 09:28:43『皆勤の徒』の大賞単独受賞は少々意外なところがある。大森望氏の解説で「あまりに個性的すぎて読者を選びそうだし(だれが読んでもおもしろいとはとても言えません)」とあったから、当初は『BEATLES →http://t.co/JgrRkRaSJK #bookmeter
2014-03-02 09:44:55その『BEATLESS』、「エンタメSF作家」としての著者の、現時点での最高到達点(『あなたのための物語』は思索的な要素があるし、『円環少女』シリーズは「純SF」じゃなく「SFファンタジー」だと →http://t.co/AuXBw0ZW8i #bookmeter
2014-03-02 10:08:01『ヨハネスブルグの天使たち』の特別賞受賞には一番驚いた。前回、同著者の『盤上の夜』が『機龍警察 自爆条項』と同時に大賞を受賞していることから、そもそも候補作に挙がってくることすら予想していなかっ →http://t.co/Ngtcabt2nL #bookmeter
2014-03-02 10:15:18もちろん大森さんが受賞したのは嬉しいのですが、昨日、いいなあ、と思ったのは、大阪にいる酉島さん以外の全候補者が、発表後一箇所に集まって和気あいあいと歓談してたことでした。そして、そこに酉島さんから電話があったことも。あれはホントに良いなあ、と思いました>SF大賞。(^o^)
2014-03-02 10:23:30おかしな勘ぐりをしているひともいるようなので――“ようなので”というのは直接に見ていないし、そんなもの見るつもりもないからだけど――ちょっと強調しておきます。 こんかいの日本SF大賞の選考は、あくまで候補作の作品本位で議論を尽くしました。
2014-03-02 10:28:13あまりに傑作ぞろいで、それ以外の要素など斟酌している余裕などなかったよ。 いや、余裕がなかったのはぼくだけか。ほかの選考委員のみなさんはクレバーな方々なのでもっと幅広い視野で考えられていたのですが、SFや小説への気持ちが強いのは同じで、議論はおのずと作品そのものが焦点になる。
2014-03-02 10:28:32わかりやすく言えば、どんなナイスガイが書いたデビュー作であっても、どんなワルモノが編んだアンソロジーであっても、そんな事情は評価に影響しない。 (上の喩えは実在の人物とは関係ありません)
2014-03-02 10:29:01@ShindyMonkey 私は宇宙戦艦ヤマト2199が一押しでしたが、最終選考に残りませんでした。しかし最終候補作品のリストを見れば納得。どれが受賞してもおかしくない傑作揃い。選考に苦慮されたのも当然だったでしょう。言語表現の斬新さで皆勤の徒がやや抜きん出ていたかなと。
2014-03-02 10:33:12大賞と特別賞の扱いについて疑問に思っているかたもいるようなので、ちょっと説明します。
2014-03-02 11:18:57選考の段取りとして、最初に選考委員の一人ひとりが「特に推す作品」をあげました。この段階で、全員が『皆勤の徒』を最高位につけました
2014-03-02 11:19:36正確に言うと、ぼくだけが「小説作品そのものとしては『皆勤の徒』が最高、ただし編集やメディアづくりも含めれば『NOVA』が一番」と言った。ぼく以外にも『NOVA』の価値を高く評価する委員が多かった。
2014-03-02 11:20:08いずれにせよ、この時点で『皆勤の徒』の受賞はすんなり決定。
2014-03-02 11:20:38あとは―― (1) 『皆勤の徒』が大賞で妥当か?『NOVA』を大賞、『皆勤の徒』が特別賞という選択はあり得るか? (2) それ以外の候補作の同時受賞を考えるべきではないか? 『皆勤の徒』が最高位は間違いないが、僅差の作品もあるのではないか?
2014-03-02 11:21:01(1)については小説とアンソロジーを同列に論じるのは難しい。ただ「『NOVA』を大賞に」といったぼくもそれを強行に主張するほどではなく、『皆勤の徒』のレベルの高さを考えれば、こちらが大賞が順当だと判断。
2014-03-02 11:21:19(2)については、とくに『皆勤の徒』に次いで評価が高かったの『ヨハネスブルグの天使たち』をどう扱うかが問題となり、両作品の差はほとんどないとする意見と、『皆勤の徒』が圧倒的に凄すぎるとする意見と。
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