「serial experiments lain」のBDBOXがようやく発売になり家に届く。現実と仮想現実の境界が曖昧になった現代社会に於ける、“個”の存在を描いた名作アニメだが、個人的には、90年代末のネットカルチャーのイメージを今に伝える作品として、印象に残っている。(続く)
2010-10-27 23:49:46「lain」が描く90年代末のネットカルチャーは、今とは比べ物にならないほど猥雑で、排他的で、遵法精神希薄なアングラ世界だったけど、自由で、そして「可能性」の輝きに満ち溢れていた。56kbpsで提供される情報なのに、100Mbpsの今の情報より、遥かに心が踊ったものだよ。(続く)
2010-10-27 23:50:12そして、そんなネットカルチャーと、プロレス・格闘技が持つサブカル性、アングラ性は実にマッチしてた。「ケーフェイ」は高橋本以前はアンダーグラウンドだった。伝道師である「幻の美少女」には、実話誌で色褪せたゴシップと提灯記事を書散らす今の「彼」に無い輝きがあったよ。長尾メモ8氏にもね。
2010-10-27 23:50:55時は流れ、ネットは「普通の人」が使う、身近で便利で安全で開かれたものになった。筆頭がツイッター。当然プロ・格の語られ方も変わる。最早「ケーフェイ」が眩い輝きを放つ時代がくることは無いだろう。ネットは「隠された」情報を語る場でなく、「開かれた」情報を「共有」「共感」する場となった。
2010-10-27 23:52:28それを寂しいと思う部分はあるけど、かつてのネット的な文脈で俺はプロ・格を「語る」気にはならなかった。ツイッターの登場により自分の好きな形でプロレス・格闘技を語れるようになったことはとても嬉しい。それだけでも、この10年の進化は自分にとって良かったんだろう。なんてチラ裏を呟いてみた
2010-10-27 23:53:06チラ裏ついでに余談。「lain」のキャラクター原案やBDのジャケ絵を描いている安倍吉俊氏を、kamipro斉藤編集長がかなり早い段階でフォローしてるんだよね。サブカル臭はあるけど余りヲタ臭のしない方だけに、なんかちょっと不思議。
2010-10-27 23:55:33@tatsuyakay 「lain」は自分はPSのゲームとしての90年代の気配の一つとして印象深いですね。本当にあの時代は見事なまでのあらゆるメディアのパラダイムシフトが狂気や憂鬱とともに刻印されてる時代で思い入れがいまだ深いです。
2010-10-28 00:01:39@tatsuyakay lainは年一回くらいLDで見直したりしてます。安倍さんのTwitterは当時オススメユーザー的に紹介されてたからかもしれません。
2010-10-28 00:07:11@EAbase まさにゲーム界こそ、当時は「自由」で「可能性」に満ち溢れた時代でしたよね。その熱気を感じる為に、私はゲーム全くやらないのに「ゲーム批評」買ったりしました。lainのゲームに数万円のプレミアがつくのは、その「時代の空気」に惹かれる人が未だ多いからなのでしょうね。
2010-10-28 00:14:08@tatsuyakay ここでゲームと格闘技をあえて繋げるなら、あの当時はどちらも何か全くあたらしい別の可能性が生まれるのでは?という気配があったのに、いざ未来に到達してみると、ゲームは総じて映画に隣接で格闘技はポストボクシング化という結末になって、難しい時代になってると感じます
2010-10-28 00:26:36@generalruleh LDですか。これは90年代的!。アニメ界も、当時はエヴァでソフト収益という金脈を見つけ、自由な発想で斬新なアニメが多数制作された時代でした。翻って現在はヲタの市民権こそ確立されたものの、非ヲタを振り向かせる「COOL」なものを創る情熱は失ったような。。
2010-10-28 00:28:07@EAbase やはりカルチャーとしての新鮮さが失われるとどうしても方法論が似通っちゃうんでしょうかね。でも女性アイドルなんて何度も冬の時代を乗り越えて、都度リニューアルされて熱を取り戻してますし、ゲームも格闘技も新たな火が付く要素はまだまだあると思います。というか思いたい。
2010-10-28 00:37:38@tatsuyakay ヤマト、ガンダムに継ぐエヴァですから、ちょっと時代が特殊だったような気もします。質に関しては、本数を絞ってしっかりした物を作って欲しいですね。原作に頼らずオリジナルだと更によしですね。(勝手な願望)
2010-10-28 00:42:16@generalruleh そうですね。せめて質を維持することはファンを離さない為にも必須でしょうね。これは格闘技にも言えることですが。オリジナル作品はなかなか企画が通らないんでしょうが、lainなんてストーリー原作あったら成り立たない作品ですし、もっと増えて欲しいものですよね。
2010-10-28 01:00:04「lain」を観て思う。ワイヤードのtatsuyakayとリアルワールドの○○達也は同一人物であって同一人物で無い。「本当の自分」なんて、どこにでもいるしどこにも存在しない。ただ、自分をとりまく知人友人フォロアーの方々一人一人の心の中に「たつや」は存在する。それだけは真実。
2010-10-28 01:26:54