【ザシキワラシ・ターン・アップ・エグザイル】#2

うぃんこさん @koiflachuchu

「捕まえたぜガキィ！」こいしを羽交い締めにしたエビアンが邪悪に笑う。「……ションベンくせぇ」足をホールドするボルヴィックが呟く。「我慢しろ。こいつをアジトに持って帰るまでな」「フーンク！フーンク！」ナムサン！こいしは口をクリスタルガイザーによって塞がれ、呼吸が出来ない！ 20

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「アジトって……どうすんだよリーダー」エビアンがクリスタルガイザーに問う。クリスタルガイザーはツキジの方面をひと睨みし、冷酷に言い放った。「貴重なサンプルだ。リー先生に恩を売っておくのも悪くはない」「フーンク……フーン……」こいしは気絶し、体をぐったりと垂らした。 21

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「悪くねえ。俺達の邪魔をした罰だ」エビアンはこいしの頬をひと舐めし、そのまま背に抱えた。「変態」「うるせェよ」ボルヴィックはエビアンを侮蔑を込めた視線で見る。「行くぞ。タイムイズマネーだ」「ハイヨロコンデー」エビアン達はツキジに向けて歩き出す。その頭上をフクロウが飛んだ。 22

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こいしが目覚めると、そこは何もないサップーケイな白い部屋であった。窓も、ベッドも、椅子も、トイレも。あるのはこいしを縛るロープと、鉄格子の扉だけ。「お目覚めか」こいしの元に食事を運ぶ一人の影。ボルヴィックだ。「ムイシキ！」こいしはロープをほどこうとするが、破れない。 24

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「ドウグ社製だ。無理しない方がいい」「これから私をどうするつもりかしら？」ボルヴィックは食事トレーを鉄格子の隙間から滑らせ、こいしに渡す。「そうだな、実験される。とだけ言っておく」「実験……？」「俺から言えるのはそれだけだ。後は……」そう言い残してボルヴィックは去る。 25

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こいしはトレーにある食事をなんとか伸びるコード二本を使って掻き込む。粗方食べ終えた頃に、続いて足音が聞こえる。こいしの前に姿を現したのは、エビアンだ。彼は鉄格子のドアに鍵を差し、カチャカチャと音を立てて開ける。「お目覚めかよ」「その台詞、さっきの人も言ってた」 26

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「クチゴタエスルナー！」「ンアーッ！」こいしはエビアンの蹴りを食らい、壁に叩きつけられる。「いいか、俺はお前のような幼い子供をいたぶるのが好きなんだ。お前のような生意気なガキをな！イヤーッ！」「ンアーッ！」「イヤーッ！ 」「ンアーッ！」「イヤーッ！」「ンアーッ！」無慈悲！ 27

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「この……調子に……」こいしはコードを伸ばし、反撃しようとする。だが、コードが伸びない！「ようやく効いてきたみたいだな、ホント、リー先生のクスリはよく効くぜ！イヤーッ！」「ンアーッ！」ナムサン！エビアンによってこいしは無理矢理股を開かれ、M字開脚の姿勢になる！ 28

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(なにこれ……力が……)こいしは抵抗しようとするが、まったく体が動かない。それもそのはず、ボルヴィックが運んできた食事には対ニンジャウィルスタケウチが微量ながらも仕込まれていたのだ。それはヨーカイであるこいしにも十分効いた。「少し楽しませてもらってから、実験台になりな……」 29

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エビアンの装束がカチャカチャと音を立てる。こいしをファックしようというのだ。おお、ナムアミダブツ。(……私がいけないんだ。あの人に会おうと思って、ニンジャと一緒にいればあの人に会えると思った私が)こいしは抵抗を諦め、なすがままに失禁でグショグショになった下着を剥がされる。 30

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(お姉ちゃん……サヨナラ……)「イヤーッ！」「アッ」突然、こいしの目の前に広がったのは押し潰される肉塊と化したエビアン……だったものと、血まみれになったマーブル装束の男。断末魔も言う間もなく、爆発四散する隙も与えられず、エビアンは死んだ。「あ……」こいしは驚きに目を開いた。 31

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「イヤーッ！」マーブル装束の男はこいしを拘束していたドウグ社のロープを引きちぎった後、こいしにコケシマートとショドーされた包みを渡す。こいしが覚束なく包みを開けると、そこには女児用のパンツがあった。「ドーモ、ルイナーです。すまんな、柄を選ぶのに迷って遅れてしまった」 32

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【ザシキワラシ・ターン・アップ・エグザイル】#2終わり。#3に続かなきゃいけない。