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①「労働時間を減らすための具体的な政策目標として、1987年には労働時間の上限「年間1800時間」(目標は2000年)が掲げられた。」
2014-03-12 19:51:37②「ちなみに、年間1800時間がどれくらいかをざっと計算すると、労働基準法の原則に従って、一日8時間労働で、完全週休2日を守り、有給休暇の法定日数20日を完全に消化し、祝日を休めば達成できる。」
2014-03-12 19:53:13③「法律の上では難しくはないはずだが、2010年代の「常識」からすると、あまりに理想主義的だ。とはいえ、1988年には竹下内閣で閣議決定にまで盛り込まれている(達成目標は1992年!)。」
2014-03-12 19:54:10④「他にも、今では信じがたいことに、この時期は時短を掲げる政策文書が相次いでいた。その一つの到達点が、経済企画庁の審議会による提言「個人生活優先社会をめざして」だった。ここでは「年間1800時間」という目標を引き継ぎながら、さらに一歩踏み出していた。」
2014-03-12 19:56:19⑤「まず、この提言は内需拡大というより、時短によって家族の形成や地域活動、社会貢献ができることを重視していた。産業政策よりも、個人のライフスタイルを提案していたのだ。」
2014-03-12 19:57:49⑥「そのうえで、時短を阻害してきた消費者の要因として、「コンビニエンスストアの深夜営業、宅配便の翌日配達など過度の利便さを求めること」があげられていた。」
2014-03-12 19:59:35⑦「そればかりか、企業がこのニーズに応えるために「過剰なサービス競争を展開すること」を問題視し、「過剰なサービスに対する国民の意識の変革も必要である」とまで論じていた。この本のテーマが、二十年以上前の日本の政策文書に記されていたのだ。」
2014-03-12 20:00:33⑧「しかし90年代以降、労働時間は長くなる方向へと、どんどん規制が緩和されていった。年間1800時間という目標も、達成されないまま2000年代にひっそりと破棄されてしまった。」 今野晴貴・坂倉昇平『ブラック企業VSモンスター消費者』(ポプラ社、2014年)p.116-8
2014-03-12 20:02:39モンスター消費者を「甘やかした」つけ・・・過剰サービスの末路 - Togetterまとめ http://t.co/xSSpFYr3K8 自分がされて嫌なことは人にもするな!それに尽きる。
2014-03-20 21:43:21