佐藤正美Tweet_20140301_15

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佐藤正美 @satou_masami

我々の怠惰を罰するのは、自身の失敗という事の他に、他人の成功という事がある。他人の、しかも、自身よりも格下とみなしていた他人の成功を見て、心穏やかではないであろう。私は眼前で言われた事がある──「オマエにできるなんて奇怪しい」と。私を下に見ていた頃には、その人は親切だった。

2014-03-11 18:30:27
佐藤正美 @satou_masami

自分がそうなりたいと希っている状態に、もし相手が すでになっていて且つ自分もそうなれる才識を持っていると思い込んでいれば、敬意よりも嫉妬(あるいは、敵意)を抱くのかもしれない。

2014-03-11 18:30:55
佐藤正美 @satou_masami

知性というものは植物に似ている。知識(の種)を新鮮な状態でちゃんとした土壌に植え付けなければ根が生えない。知識はそこらじゅうに転がっているが、ちゃんと育った知性を見る事は稀である。

2014-03-13 00:03:22
佐藤正美 @satou_masami

文学は「絵空事」にちがいないが、事物の特性を顕す造形力なのだ。作家は、自身の個性が手軽に到達できる作品に決して満足しないだろう。いかなる仕事でも、今の自分を乗り越えようと努めるなら、新しい形を制作しなければならない。文学はそれを私に仕込んでくれた。

2014-03-13 00:04:05
佐藤正美 @satou_masami

思想も芸術作品と同じく、深く入り込めば入り込むほど広くなる。どこまで行っても浅瀬という紛(まが)い物もあるが。

2014-03-13 00:04:30
佐藤正美 @satou_masami

「盛んに活動したほうが余計に儲かる」、そんな事は頓間(とんま)な私でも承知している。しかし、理論を作っている最中はそれを作る事に集中する外に何ができると云うのか。しかも、それに集中しても竟(つい)に結実しない事が多々起こる。そんな失意を私は幾度も経験してきた。

2014-03-13 00:04:55
佐藤正美 @satou_masami

「無条件に夫たること、これはどこか道化芝居じみている」(キュルケゴール)、なるほどね。次のように言い替えてもいいだろう──「哲学者たること、これはどこか道化芝居じみている」と。

2014-03-13 00:05:21
佐藤正美 @satou_masami

仰向けに倒れて鼻を折った──厭世家の為す事なんてそんなものだ(勿論、これは私の事を言っている)。

2014-03-13 00:05:43
佐藤正美 @satou_masami

じぶんの仕事を呪うということは、悲しむべき小才のなせるわざかもしれない。考える事に じぶんを賭けるというのは、とても危なっかしいように私には見える。

2014-03-13 00:06:07
佐藤正美 @satou_masami

「説示一物即不中」とは巧く云ったものだ。言っても的中しないけれど、まるごと外れる訳でもない。様々な意匠を纏った「観念の幽霊」が闊歩する訳だ。

2014-03-13 00:06:38