セロリ君の大鳳痴女説

セロリ君に無茶振りしてずっと書いてもらっている大鳳と提督の寸劇です。
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セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「執務室にいると思うのだけれど」 提督「ん?」 大鳳「提督と2人きりならある程度のハメを外してもいいんじゃないかなって」 提督「まあ、堅苦しい必要は無いけどな」 大鳳「ハメてもいいんじゃないかなって」 提督「意味が180°変わったぞ」 大鳳「そう?」 提督「服を脱ぎ始めるな」

2014-03-12 00:23:18
しゅま@_(_ _ε:)_ @9289schmaisen

セロリ君リスペクト、というかみやびさんリスペクトでもあるな pic.twitter.com/gKrSdwlYou

2014-03-12 21:49:24
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セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「んー……」 提督「どうした?」 大鳳「いえ、この執務室机なのだけれど」 提督「使いにくいか?」 大鳳「少し高いわ」 提督「それは不便だな」 大鳳「これじゃあ背伸びしないと擦れないの」 提督「……ん?」 大鳳「ここの角で擦るのが一番興奮するのよ」 提督「執務室で何してんだ!」

2014-03-12 00:31:45
セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「お昼ご飯にしましょう」 提督「今日は金曜カレーの日だな」 大鳳「愛情たっぷり、大鳳カレーです」 提督「愛情はいいけど、変なもん入れてないよな?」 大鳳「び、媚薬なんて入れてないわよ?」 提督「入れたのか、媚薬」 大鳳「……あ、惚れ薬だったかも」 提督「……間宮さん所行くわ」

2014-03-12 00:42:39
セロリ畑 @serorifield_YSA

提督「少し気になってたんだが」 大鳳「はい?」 提督「その服、寒くないのか?」 大鳳「ええ。腋の辺りがちょっとスースーするけどね」 提督「やっぱりか」 大鳳「提督が温めてくれるの?」 提督「何故そうなる」 大鳳「そのまま胸部装甲をマッサージしてもいいのよ?」 提督「遠慮しよう」

2014-03-12 10:23:08
セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「格納庫の整備をするわ」 提督「俺に報告する必要はないけど」 大鳳「提督にも手伝ってほしいから」 提督「断る」 大鳳「瑞鳳ちゃんのは手伝うのに」 提督「瑞鳳は特別だ」 大鳳「じゃあ私も大丈夫ね」 提督「何故そうなる」 大鳳「私も特別でしょ?」 提督「……否定はしない」

2014-03-12 18:30:32
セロリ畑 @serorifield_YSA

提督「なあ大鳳」 大鳳「何かしら?」 提督「何故俺はお前と一緒に風呂に入らされてるんだろう」 大鳳「裸の付き合いね」 提督「それは同姓間でやるものだろう」 大鳳「気にしないでいいわ」 提督「……せめて前をタオルで隠せ」 大鳳「ありのままの私を見て……」 提督「おいなにするやm」

2014-03-12 22:14:40
セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「例えばだけど」 提督「ああ」 大鳳「提督が誰かに傷つけられたら、私はその相手を完膚無きまでに叩き潰すわ」 提督「頼もしいな」 大鳳「その後傷ついた提督のお世話をするの」 提督「助かるな」 大鳳「勿論下のお世話もね」 提督「台無しだな」

2014-03-16 04:47:42
セロリ畑 @serorifield_YSA

提督「毎度ながら大本営に行くのは疲れるな……」 大鳳「お疲れ様です。ご飯にする?お風呂に」 提督「風呂で」 大鳳「……する?それとも、私?」 提督「めげないなお前」 大鳳「夜戦は苦手だけど頑張るわよ!」 提督「いやだから脱ごうとするな風呂だって言っただろうが!」

2014-03-16 11:49:30
セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「潜水艦は苦手なの」 提督「ふむん」 大鳳「魚雷とかもちょっと怖いわ」 提督「空母なら仕方ないさ」 大鳳「提督の魚雷は好きなのだけれど」 提督「そう来たか」 大鳳「毎日格納庫に入れても良いぐらい」 提督「隠喩すれば何でも言って良いと思うなよ?」

2014-03-18 18:37:23
セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「提督は瑞鶴さんや瑞鳳ちゃんがお気に入りなのね」 提督「実力もあるし、運も高いしな」 大鳳「胸部装甲が薄いからだと思ってたわ」 提督「そんな事実はない」 大鳳「私も提督のお気に入りよね?」 提督「ま、そうだな」 大鳳「やっぱり貧乳好きなのね」 提督「もう暗喩する気もないか」

2014-03-19 13:41:13
セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「同人誌即売会……ね」 提督「いきなりどうした」 大鳳「いろんな形で私達が描かれているのでしょう?」 提督「よくは知らないが、そうなんだろう」 大鳳「という事は提督に犯されちゃう私も居るのかしら」 提督「俺は知らん」 大鳳「提督は私を手籠めにするのね」 提督「だから知らん!」

2014-03-21 14:40:55
セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「私に改二が来たら」 提督「ああ」 大鳳「夜戦が出来るようになるのかしら」 提督「凄まじいな」 大鳳「提督との夜戦ならいつでもOKよ?」 提督「そう来ると思ったよ」 大鳳「……夜戦、しないの?」 提督「時間と場所を弁えればな」 大鳳「えっ、それって」 提督「さて、仕事仕事」

2014-03-23 01:36:46
セロリ畑 @serorifield_YSA

提督「デスクワークばかりで体が鈍ってるな」 大鳳「一緒に筋トレする?」 提督「ふむん、いいかもしれないな」 大鳳「じゃあ軽く20kmぐらい走りましょう」 提督「いや軽くないぞ」 大鳳「終わったら一緒にお風呂ね」 提督「要らん」 大鳳「でも汗だくの提督もいいかも」 提督「知らん」

2014-03-23 13:25:11
セロリ畑 @serorifield_YSA

大鳳「提督、ちょっとこの台詞言ってみて」 提督「……『さあ、もう逃げ場は無いぞ……』」 大鳳「止めて! 乱暴するつもりでしょう! エロ同人みたいに!!」 提督「……『叫んでも無駄だ。お前はもう俺のものだ』」 大鳳「え、ちょ、提督? そんな台詞は……」 提督「『……なんてな』」

2014-03-27 23:42:47
セロリ畑 @serorifield_YSA

提督「ふぅ……今日はこの辺で終わるか」 大鳳「お疲れ様」 提督「世間では休みだってのに軍人は休みなく仕事だからなぁ」 大鳳「仕方ない事だけれどね」 提督「まあな……はぁ、疲れた」 大鳳「溜まってるなら抜いて上げるわ」 提督「結構だ」 大鳳「遠慮しないで」 提督「いらん!」

2014-03-31 00:27:37
セロリ畑 @serorifield_YSA

「大鳳」 海風にあたっていた私は、後ろから聞こえた声に振り向いた。 そこには無表情……ではないけれど、あまり感情が分からない表情で提督が此方に向かって来ていた。 「提督もお散歩?」 「まあ、そんなところだ」 その声色は普段通りで、内心を読み取る事は無理そうだ。

2014-04-11 04:10:15
セロリ畑 @serorifield_YSA

「……いい風だな」 私の隣に並んだ彼は、そんな事を呟く。 此方に話しかけた訳ではなさそうだけど、何気なく返事をする。 「そうね。ランニングにも最適な温度だわ」 「……本当にお前は筋トレが好きだな」 「ええ。鍛えて損は無いもの」 「違いない」

2014-04-11 04:10:30
セロリ畑 @serorifield_YSA

くくっ、と小さく笑っている提督。 普段は見せない笑い方に、私は少し、違和感を覚えた。 「……何か、あったの?」 そして私には、直球で疑問をぶつける事しか出来なくて。 「……友人が殉職したそうだ」 そんな私に、提督は答えをくれた。 先程とは違う、震えた声で。

2014-04-11 04:10:56
セロリ畑 @serorifield_YSA

「そう、なの」 どう返せばいいのか分からなくて、ありきたりな相槌を打つ。 「突然の襲撃だったそうだ。生き残ったのは伝令役の駆逐艦一隻のみ」 「その駆逐艦も命からがらで、暫くは入渠ドックの下から動けないとか」 「エリート級やフラグシップ級ばかりの精鋭に、手も足も出なかったそうだ」

2014-04-11 04:11:23
セロリ畑 @serorifield_YSA

提督は淡々と情報を述べてる。 でも、崩壊しそうな涙腺を、無理して留めているような、とてもとても辛そうな声を、聞くのが堪えられなくて。 「上層部はこの件を教く「提督、走りましょう」……大鳳?」 だから私は、自分に出来る事をする。 「走って走って……限界がくるまで走り続けましょう」

2014-04-11 04:11:38
セロリ畑 @serorifield_YSA

走っても、起きてしまった事実を変えられる訳じゃない。 走っても、嫌な事を忘れられる訳じゃない。 走っても、提督の悲しみは和らがない。  だから走ろう。この砂浜の向こうまで。

2014-04-11 04:14:35
セロリ畑 @serorifield_YSA

地を駆ける馬のように。 空を飛ぶ鳥のように。 海を泳ぐ魚のように。 もっと速く。風のように。

2014-04-11 04:17:12
セロリ畑 @serorifield_YSA

走り続けた私は、提督に振り返る。 彼も私の後を、一生懸命走ってくれている。 「はっ、はっ、提督っ!」 「はぁっ、なっ、何だ!」 「私達っ、生きてるわねっ!」 「っ」 その言葉は彼の心に響いてくれただろうか。 彼の痛みを和らげてくれただろうか。

2014-04-11 04:21:06
セロリ畑 @serorifield_YSA

生きているから、走ると疲れる。 疲れているから、肺が、脚が悲鳴を上げる。 悲鳴を上げるから、苦しくて息をする。 だから、私達は生を感じる。 親しい友に置いて行かれても。 愛しい母に老いて逝かれても。 自分が生きていられるならば。 彼らの分も、生きていられるならば。

2014-04-11 04:26:09