市川 大河氏『ごちそうさん』最終週感想纏め

【とんだごちそう】
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市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 文化は社会と共にあり、その社会で生きた人と共にある事を、め以子はローストビーフで、自らが強固に反発した「その壁」に挑戦してみせる。これも「この物語によくある光景」なのかもしれないが、それは少年漫画のインフレと違うだけで、これはめ以子の人生の結実でもある。

2014-03-27 12:55:18
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 数奇にも同じ運命の子をもっため以子とモリス。め以子はずっと「料理を作り、もてなし、喜んでもらう」そのサイクルで多くの事を学んできた。多くの人と繋がってきた。戦争が、め以子とモリスを敵の位置に立たせたのだ。互いの最愛の息子を殺したのだ。「ココカラ、好キニナレル」

2014-03-27 12:57:48
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「食べなければ、生きていかれへん」そして、食べる為に生きる。生きるために生きる。その命を捨てて隷属すべきルールも国歌も国家も国旗もあってはならない。あるとすればそれは「正義の仮面を被った悪」だ。人の笑顔と正しさは、生きていく中で笑顔と共にある「自由」に宿るのだ。

2014-03-27 13:00:18
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン は今のところ「惰性で初動は観るのだろうが、何かストレスが与えられる展開になった場合、我慢する今期は用意できていない」としか言えない。#純と愛 の時の風間俊介君や森下愛子さん、#ごちそうさん における森下佳子氏など「信じて観続けられる希望人材」が今のところ皆無だから。

2014-03-27 16:24:35
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 悠太郎は帰還しないまま終わるのか?甲子園を食べ物で掴み取るミッションで終わるのだろうか? 卓座を囲みあって「人生の充実」をテーマに話し合うめ以子達。アイスクリームの記憶は活男を思い出す。その記憶がめ以子をして「最後の切り札」を思いつかせる。本当にラストミッション。

2014-03-28 12:47:42
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん オレンジのライト。白昼光の屋外照明。全編を包んだビジュアルのもたらした「光が照らす」印象を、視聴者は抱き続けるだろう。アイスクリームを造る中で、活男との「アイスクリン」の記憶をよみがえらせる。二種類のアイスクリームが米国に「最後の挑戦」を賭ける。「あの時間の価値」

2014-03-28 12:50:41
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「仲間と共に過ごしたあの抑圧の日々は自信になっています」戦後レジームの脱却。そんな戯言を言う前に、今現代を生きる僕達が今正美「まだまだ米国統治下の戦後」を生きているのだという自覚を忘れてはいけないのだと、森下佳子は最後に僕達に訴えかける。同じ席に着いて対等に語る。

2014-03-28 12:52:34
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「活男!おおきに!」ここで活男の物語は完結する。ふ久が正蔵に向けた憧憬の物語が広がる中。ふ久は「電気を造る」と言いだす。そこでふ久が並べた「電hj気を造る仕組み」には、決して「原子力」は挙げられなかった。この物語は「西門家がいた『もう一つの日本』の物語」だったかも

2014-03-28 12:55:30
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 戻らない悠太郎。それは日本が戦前まで蓄えていた「ハイカラな開かれた社会」の象徴だった。それと同時に「失われた日本ならではの伝統」が、鰯と共にめ以子のもとに帰ってくる。「終わらない日常」「僕達の生まれた世界とは違う社会」『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』

2014-03-28 12:58:02
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「ただのイケズだす」「お味どうですか?」「普通」「そうですよねぇ!」「奥!カレーを作れ!」これで森下物語世界はきっと閉じていくのだろう。#あまちゃん が先に示してみせたように「何も変わらない、何も劇的に変化しない、僕達とは違う戦後を歩む日本。きっと夢のような世界だ

2014-03-28 13:01:08
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 僕は本当に天地神明に賭けて事前情報を仕入れずに毎日ガチンコで視聴実況批評しているので、明日の最終回に悠太郎が帰還するのかどうか全く予測できないが。このまま「悠太郎を喪失したまま」のENDでも「日本を家族になぞらえて描く」森下流だと思った。悠太郎は天皇のメタファーだ

2014-03-28 13:23:58
市川大賀 @ArbUrtla

映画・ドラマウォッチャーとしての僕を「『昔は良かった』しか言わない老害の懐古主義者」と呼ぶ向きもあるけれど、馬鹿言っちゃいけない。昔の作品だけを権威主義だけでもちあげるなら、#あまちゃん とか #ごちそうさん をここまで褒めながら見続けるものか!あ、#純と愛 はダメね。致命的駄作

2014-03-28 14:06:41
市川大賀 @ArbUrtla

ゆずの #雨のち晴レルヤ を繰り返し聞いている。明日で、#ごちそうさん も終わる。#あまちゃん と共にとても充実できた一年間だった。二つの作品からは、人が生める限りの限界のファンタジーを受け取った。それは長期ドラマ故の利点だったのかもしれないが、他人の人生を俯瞰できる娯楽だった。

2014-03-28 14:35:49
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん #あまちゃん 「放映されている期間を登場人物と共にすごし、時間や出来事を共有して『他者の人生』を傍観できる」これは映画にも演劇にもない、放送ドラマの利点の一つだとはっきり思う。それだけに、ここ20年で1クールドラマが主流になった事に関しては惜しいとさえ思う。

2014-03-28 14:38:58
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん この作品で #ごちロス とか出るのかな。入れ込んでみていた人ほどでないんじゃないかな。「どんな君でもアイシテイル」を耳に残しながら、め以子も和枝も静もふ久も竹元教授も「あそこにしかない戦後日本の世界」を、明るく生きていくだろうと。それがきっと託されたテーマだから。

2014-03-28 15:55:29
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん あの作品世界が、僕達が過去に受け止め生きた「事実の戦前・戦中・戦後」と微妙にパラレルな位置にあり、め以子達の存在がその分岐点となって「最終回後のセカイ」を築くのだと信心した時「時代考証の間違い」は、最初からの狙いだったのかもしれないとも受け止められるのだ。

2014-03-28 15:58:04
市川大賀 @ArbUrtla

(承前)これは60年代に広瀬正氏の『エロス』で導入された手法だが、現代では多分ラノベや漫画が乱用してるだろう「この手法」を、骨太な作風で近時代劇でやるのは有効な実験かもしれない。僕が、#ごちそうさん から着想したこの案は『-JIN-仁』を森下佳子が書いたからでもある。

2014-03-28 17:34:55
市川大賀 @ArbUrtla

今のうちに言っておくけど。明日の #ごちそうさん 実況、最後まで今までどおりに冷静に筆を進めるだろうけど(伊達にプロじゃないです)多分、文章を打ち込みながらモニターのこちら側では号泣してるんだろうなと予測している(笑) あの世界観がずっと続いていくと信じればこそ。

2014-03-28 18:28:15
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 明日の最終回の展開を僕は全く知らないし情報を耳に入れたくもない。しかし「何があってもそばにいるよ 君と待っていたい 昇る朝日を」と歌った主題歌で始まった物語が、悠太郎を置き去りにして終わる道理はないのだという信心がある。森下佳子は遊川和彦ではないのだから。

2014-03-28 22:43:27
市川大賀 @ArbUrtla

あぁー。たった今毎日の通院から帰ってきたところで、昼の #ごちそうさん 待機です。ネタバレリプなしで! ネタバレリプだけは絶対無しで! 僕を良く知るフォロワーさんの方に一言だけ聞いておこうと思います。「市川大河は号泣しそうな最終回になっていますか?」

2014-03-29 10:56:12
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん ネットで本作をして「ぬるい反戦テーマ」という揶揄があったが、そもそも本作のテーマは「人が生きるということと、社会との地続き」であった。め以子は常に視野狭窄であり、そこから「人と食べ物」を通じて視野を広げていった先に、人の自由と笑顔を奪う国家や戦争があったのだ。

2014-03-29 12:39:22
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「反戦テーマ」論でもう一つ語るべきであるならば「メタ的ではなく、劇中時代における反戦の力の限界論」も考慮しなければいけない。本作の反戦を「ぬるい」と嘲笑した人は、木下恵介監督が戦時中に国策映画として撮らされた『花咲く港(43年)』を観たことはあるのだろうか?

2014-03-29 12:39:36
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 全てが終わるのではなく、ここからようやく始まるのではなく「全ては続いていく」再確認の最終回。しかし「その為の最後の必須条件」悠太郎の帰還を待ち焦がれる最終回。「どんな時でもアイシテイル」僕達は一年前に、#純と愛 で主題歌に裏切られたが、今日の15分は信じよう。

2014-03-29 12:44:15
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん 「どないなお二人なん?」それを描く必須は「物語」にはない。人生は続いていく。物語はそれの一部分を切り取るだけであるのだから「奥!カレーを作れ!」それは確信だが、帰還した悠太郎とめ以子を「光がつつむ」

2014-03-29 12:46:39
市川大賀 @ArbUrtla

#ごちそうさん ラスロケまで、寒色の陽光の中。源太とめ以子の最後のシーンで。め以子の「ごちそうさん」が次々に、人と人を続けていく様が描かれる。人は「そうして」繋がっていくしかない。それが「国家社会」なのだ。竹元教授の命令一過始めたカレー炊き出しが「ごちそうさん」の輪を紡いでいく。

2014-03-29 12:49:06