戦車小話~赤軍におけるT70/M18自走砲の評価
(私見) ここはちょっと訳に自信がありません。赤軍が用いていた散布界の基準が半数必中界なのか公算躱避なのか、あるいは他の何かなのか、私には今一つよくわからないのです。 跳起角(いわゆるマズルジャンプ)がマイナス3.6度ってのもなんだかよくわからない
2014-03-28 20:52:27@FHSWman つまり砲身が下を向くってことではないかと・・・なんでそうなるのかよく分からんけど、重心バランスかなんかの関係かな
2014-03-28 20:54:12@FHSWman 先ほど出したオスプレイの抜粋にはサスペンションダンパーも問題だったみたいですから、サスのバランスがおかしかったとかもあるかもしれません
2014-03-28 20:58:08そう、言い忘れましたが、この43年に送られたT70については、この車両を今後レンドリースとして欲しいかどうかを見極めるような意味があったみたいです。結果は……まあ、わかりますよね
2014-03-28 20:54:2716. T70自走砲は発砲時に十分安定している。発砲後に動揺した車輛はすぐに原位置に復帰する。 17. 発砲後の照準ずれは僅かで、有意でないため無視できる: 垂直─0~0.05度 水平─0~0.02度 18. 躍進射は効果的である。 (赤軍におけるM18自走砲の評価10)
2014-03-28 20:55:50(私見) 止まって撃つとか、躍進射(走って小停止・撃ったらまた走って)する分には好評なようです。速いだの何だのの前に、まず対戦車自走砲ですからね
2014-03-28 20:58:1619. 行進射は効果的でない。 20. 発射速度の機械的限界は11.4発/分である。 21. 照準・発射速度の限界は以下の通り 目標変更なし─9.7発/分 目標変更あり─7.7発/分 (赤軍におけるM18自走砲の評価11)
2014-03-28 20:59:57(私見) 発射速度については、まあそんなもんとして、行進射が出来ないってのは実は特徴的です。この頃のアメリカ戦車には大抵、砲の仰俯角がジャイロスタビライザによって安定化されていまして、ある程度の行進射はできるのが普通だったのですが、対戦車自走砲であるM18にはそれが無いんですね
2014-03-28 21:02:4522. 照準ハンドルの操作に必要な力量は以下の通り 仰俯─1~4.5kg 旋回─1.5kg 23. 火砲の機構は信頼性が高く、故障は生じていない。 24. 砲手席の作業スペースは好適である。 (赤軍におけるM18自走砲の評価12)
2014-03-28 21:04:0425. 装填手席の作業スペースは窮屈で不便である。 26. 車長席には潜望鏡が無く銃撃と砲弾破片からの防御が不十分であるため、利便性と安全性を欠いている。 27. 操縦手席と補助操縦手席は良好。シフトレバーはどちらの席からも操作できる。 (赤軍におけるM18自走砲の評価13)
2014-03-28 21:05:0728. 弾薬配置は不便である。全弾薬(45発)のうち、容易にアクセス可能なのは僅か9発である。残りの弾薬は迅速に使用できない。 (赤軍におけるM18自走砲の評価14)
2014-03-28 21:05:46T-34やKVのあの弾薬配置をやった赤軍がそれをいうか、と思ったけれど、あれをやらかしてしまった赤軍だからこそ一番気にかけて見ているのかもしれませんね IS-4の弾薬なんか、弾頭はすべて砲塔後部にまとめてある(しかも格納チューブにバネを仕込んで自分で出てくる細工も)ぐらいですし
2014-03-28 21:08:04(私見) どうにも装填手の環境に対して不満が目立ちます。ソ連戦車のそれもあまり良いとは言えないんでしょうが、それはそれ、これはこれ。ソ連戦車がどんなものであろうと、M18で装填手に不便があったという事が変わる訳じゃありません
2014-03-28 21:10:1129. 車両の動作信頼性は高い。自走砲の全ての機構は故障を生じず修理も不要であった。 30. 悪路において流体トルクコンバータはエンジンからのトルクを完全には伝達できない。これは自走砲の速度と効率を減じている。 (赤軍におけるM18自走砲の評価15)
2014-03-28 21:10:53(私見) トルコンへの不満はさておき、31番で「二重差動機構」にも言及があるって事は、変速機でなく操向装置にも不満があったんでしょうか。こいつの操向装置がどんなだったか私には今一つよくわからないけども……せめてM18のオスプレイ本くらいあらかじめ読んでおくべきだったかしら
2014-03-28 21:20:3432. 誘導輪と補助転輪は履帯の特性に合った必要な張力を与えている。 33. 「サイレントブロック」グローサは履帯のピンと軸受の摩耗を完全に解消する。 34. 履帯のピン、起動輪と噛み合う端部の摩耗は軽微で、0.2~0.6mmに過ぎない。 (赤軍におけるM18自走砲の評価17)
2014-03-28 21:23:1635. 複動式油圧ショックアブソーバーは、SU-76Mのように車輛の振動を減衰させるのでなく、振動を生み出している。 36. 旋回ブレーキの調整レバーは配置が良好で、容易に調整できる。 (赤軍におけるM18自走砲の評価18)
2014-03-28 21:24:32(私見) 36はちょっと訳に自信がありません。 ともあれ、先程sudoさんが仰ってたようにダンパーに何か問題があったようです。これ以外にも、どうにも赤軍目線ではSU-76Mのほうがマシという空気が漂ってます
2014-03-28 21:26:1337. 特別なハッチがある為、前線においてもエンジンや変速機の交換が可能である。 (赤軍におけるM18自走砲の評価18)
2014-03-28 21:27:1438. T70自走砲用の潤滑油としては次のものが代替として使用可能である: エンジン:航空潤滑油M3 変速機と流体トルクコンバータ:機械潤滑油 二重差動機構と最終減速機:航空潤滑油M3 (赤軍におけるM18自走砲の評価19)
2014-03-28 21:28:0539. ガソリン燃料としては、KB-70燃料にR-9エチル添加剤を1kgあたり3㎤添加したものが利用可能である。 40. 工具と装備品は輸入された自走砲の完全な整備を可能にする。 (赤軍におけるM18自走砲の評価19)
2014-03-28 21:28:20(私見) とりあえず評価はこれで終わり。最後の方は、もし我が国で運用する場合は燃料・潤滑油としてこれこれを使用すべきである、くらいの話ですかしらね。「航空潤滑油M3」が一体何なのかサッパリわかりませんが
2014-03-28 21:30:27それで、これらの評価を踏まえた上での、赤軍としてのT70(M18)自走砲に対する最終的結論は以下の通り
2014-03-28 21:31:39