「屋代氏@yashirosatoruによる【There's nothing wrong with going nowhere, son. lt's a privilege of youth.】」 http://t.co/fnRtKVOAqb ある夜に呟いた”徒然草”です。
2014-04-01 09:50:19ではどうぞ
【There's nothing wrong with going nowhere, son. lt's a privilege of youth.】
2014-03-25 02:26:19この表題の言葉は、1985年に公開された映画FANDANGOのなかに登場する。当時無名だったK・コスナー演じる主人公がさらっと言う。
2014-03-25 02:27:22There's nothing wrong with going nowhere, son. lt's a privilege of youth. あてどない旅は、若者の特権だ。
2014-03-25 02:27:49劇中のElton John, Saturday Night's Alright ( For Fighting), 1973.と Blind Faith, Can't Find My Way Home, 1969.が印象的で今でも思い出す。
2014-03-25 02:29:24Saturday Night's Alright はエルトンのハードロックナンバー。車を運転中にはかけない方がいいくらいノリがいい。Blind Faithはクラプトンとまだ10代で天才と言われていたスティーヴ・ウィンウッドたちが組んでいたバンド。
2014-03-25 02:30:17B.F.は活動期間が半年だったので伝説のバンドとなった。そのなかでCan't Find My Way Homeは珠玉の名曲。映画「ファンダンゴ」ではラストに流れる。http://t.co/u5kQNUJ28f
2014-03-25 02:34:29さて、もうだいぶ前になるけれど、院生のKくんと食事していた時に、歴史学研究者はなぜ現代社会へのメッセージを発しなくなったのかという話題になった。そして、しばらく話す中で出てきたのは、結局、今の60代の先生が発しなくなったのが一因じゃないかということだった。
2014-03-25 02:35:26団塊と言われるこの世代は、若いころに既存の秩序を疑い、矛盾を暴き、世界と連帯して、日本の旧体制を解体しようと進んだ。大半はノンポリだったとはいえ、彼らはそうした運動を陰ながら支えていたのであり、何かが変わるという期待・高揚感をもって、青春を生きたはずだ。
2014-03-25 02:36:01何を解体しようとしているか、自分たちでもよくわかっていなかったろうが、それこそヴェトナム戦争のさなかで、とにかく自分たちが今信じられるものは何か考え、信じられるものがなければ創造しようというエネルギーはあった。政治活動なんて当たり前の時代だったし、文学部の学生はその急先鋒だった。
2014-03-25 02:37:03ところがどうだろう。もっとも活動を指揮し、社会変革をアジっていた彼らは、ある時雪崩をうって運動から離脱した。優秀な学生たちのなかには、ぶっ潰す!とか言っていた大学の大学院に進学し、そのまま大学教員になった者も多い。
2014-03-25 02:38:00彼らは研究生活を挫折から始めた。つまり社会を変えるために学問に向き合ったんじゃなく、社会から逃避するために学び始めたのではなかったか。
2014-03-25 02:38:39が、それでも彼らが研究生活のなかに逃げ場を見つけたというのは的はずれだとは思わない。そんな彼らを老先生方はどんな風に遇したろうか。多少とも、この軟弱者、口先三寸め、との思いはあったろう。 そして若者の方も「転向」という言葉を受け入れざるをえなかったろう。
2014-03-25 02:39:50そうして彼らがついに研究職、教育職についたとき、「学問とは、つまるところ、この世界をよりよく理解し、良い方向へ導くためのものであるべきだ」と胸を張って言えるだろうか。
2014-03-25 02:40:16彼らは学生に「君たちの若い感性で世界を捉え、思いもよらぬ仕方で変革してゆきたまえ。その手助けのために僕らはいる」と語れるだろうか。難しいだろう。他ならぬ自分の存在が、反証になりかねない。 「では先生は何をしたのですか?」と問われて、言葉に窮したくはない。
2014-03-25 02:41:20そして彼らは政治問題に口をつぐむようになった。無論、研究業績は素晴らしい方ばかりだ。でもそれを社会に還元して、何かを伝えるということには、実に臆病になってしまった世代。それが団塊なのだと(個人的には)感じている。
2014-03-25 02:41:43その影響は、直接の後輩たる昭和30年代生まれまで及んでいるように思う。逆に昭和40年代生まれには、その挫折と諦念への反発と疑問を持つ者が多いように思える。
2014-03-25 02:42:19いったい何のための学問なのか? 大学で学ぶとはどういうことか? 若さゆえに突っ走る事はどんな意味があるか? そうした健全な批判精神を、今の中堅は取り戻しかけている。僕はそう信じたい。
2014-03-25 02:43:01団塊世代の挫折を超え、ポスト団塊世代の諦念を払しょくしよう。次代を担う若者に、新しい世界を創るのは一人ひとりの認識と行動とにかかっているのだと強く語りかけよう。冷笑なんてゴミ箱に叩きこめ。
2014-03-25 02:44:23There's nothing wrong with going nowhere, son. lt's a privilege of youth. あてどない旅は、若者の特権だ。
2014-03-25 02:44:59