■2014年J2第5節:対栃木SC戦敵情視察

備忘録的な意味でまとめました。磐田目線です。
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五百蔵 容 @500zoo

開戦1時間前ですが栃木SCの敵情視察結果をとうかしまん

2014-03-30 11:53:39
五百蔵 容 @500zoo

スタメン見ると今日はどうも4141っぽいですが、守備を442ゾーンで敷いてくるかどうかがまず注目点ですね。こちらがやるべきことが変わってきます。前節は群馬のやり方に対応してマッチアップズレを阻止しながら中央を遮断するために二列目4人でコース切りつつ人を押えてました

2014-03-30 11:57:13
五百蔵 容 @500zoo

栃木は名将松田仕込みの442ゾーンで知られていますが、今季は確認できた範囲でも442ゾーン、4231マンマークゾーン、4141マンマークゾーンと守備時のやり方に多様性を持っています。

2014-03-30 12:00:04
五百蔵 容 @500zoo

松田時代、とくに昨季は442を基盤に敵手に応じディティールを調整していましたし、育夫Whoareyou?体制下ではマーキング要素を強化し人基準の守備もしていました。その蓄積を無駄にせず戦術的な幅、守備の幅につなげており、今季ここまで安定した戦いを実現しているのだと思われます

2014-03-30 12:03:10
五百蔵 容 @500zoo

今日栃木が守備を442ゾーンで敷いてきた場合、狙いたいのはサイドから中央につけるパスによる攻撃です。

2014-03-30 12:05:16
五百蔵 容 @500zoo

442ゾーン敷く場合栃木はセンターサークルから10M近辺でセットしてボールの位置に応じ中央のコース切り~サイド誘導、サイドでFW・SHで閉塞、そこで取れればそこから、取れなくても内側に返させてDMFで取って攻勢転移。

2014-03-30 12:10:38
五百蔵 容 @500zoo

これが基本形で、逆サイドに振って一気にゴール前に持っていくところまで非常に組織化されてます。最後がクロスでも、ボックス内に3~4枚+大外上がりで、選択肢の多い攻撃を素早くしかけてきます。これは非常にオートマチックで脅威。

2014-03-30 12:12:42
五百蔵 容 @500zoo

中央で取った後、パスワークで相手のカウンターチェックを外すのも組織化されています。率直にいってわが軍とは比較にならないほど完成度高いです

2014-03-30 12:13:15
五百蔵 容 @500zoo

一方、組織がすぐれているチームは、自分たちが組織的に対応できるはずのケースでむしろ対応困難に追い込まれるということが往々にしてありまして、その種の問題点がやはり栃木にもあります。

2014-03-30 12:16:26
五百蔵 容 @500zoo

442のサイド閉塞時、栃木はボールサイドSH~ボールサイドDMF~CBとゴールに向かいキレイにカバーリングラインを敷きます。先程書いたようにこれできちんと取れるのが栃木の強みですが松田時代から対応が若干杓子定規で、ここからある方法で幾度も危難やここぞという所での失点を招いています

2014-03-30 12:21:11
五百蔵 容 @500zoo

このカバーリングラインの外側に沿うようにパスを通されると、CBもDMFもいないバイタルのスペースにボールを入れられるのですが、このボールを阻止する人間がいないのです。

2014-03-30 12:24:10
五百蔵 容 @500zoo

CBが前もってそのスペース(パスライン)を潰しに来たりはしないので、HF付近から通せれば ここにポストを入れて中央・サイドの二択をかけられるし、栃木陣側に入ったところ から通せれば即FWとCBの一対一に持ち込めます。

2014-03-30 12:24:48
五百蔵 容 @500zoo

それを嫌って 外側を意識してきたらカバーリングラインに入っているDMFともう一方のDMFの 間が空くので(ここも詰めてこない)、逆に内側を通せればやはりバイタルに起点を得れます。理論的には捨てているケースなんですが、技術のある相手、準備をしてきている相手にはここから崩されます

2014-03-30 12:26:01
五百蔵 容 @500zoo

ただ、この仕掛けに対しては栃木はすでに対策をもってます。それが4231守備差配で、中央を切るために使っているFWの一枚をトップ下にして守備時SHの内側につかせます。これでカバーリングラインの脇にできるパスラインを締め、相手の選択肢を潰せます。

2014-03-30 12:31:24
五百蔵 容 @500zoo

そのかわり、中央閉塞が一枚居なくなるのでDMFに直接プレッシャーを与える選択肢を相手に与えやすくなります。

2014-03-30 12:33:06
五百蔵 容 @500zoo

磐田は栃木が今どういう防護を狙っているか、ということを良く見ながら戦う必要がありますが、DFラインの差配がまた難物です。強固な442ゾーン遺産を基盤に多様性を持っています。

2014-03-30 12:35:38
五百蔵 容 @500zoo

442ゾーン敷いている場合、DMFは動かしてもDFラインは基本的に 受け取りをいつでもできるよう準備しています。MFのラインを一見動かせているように見えても、DFラインはそれを見ていて最後の所でゾーンにボールを通されない、人を通さないようにセットしています。

2014-03-30 12:37:53
五百蔵 容 @500zoo

なので、先程の問題点のようなケースを除き、横やショートな縦・斜めのボールでは栃木DFラインの視野を動かしづらいのが実情です。 スペースを生み出せるように見えて、そこに入ってくるボールと人は しっかり見られているので、最後の所でアプローチされます。

2014-03-30 12:39:32
五百蔵 容 @500zoo

このDFラインの視野をどう切るかが重要です。ひとつはロングボールなどで縦に大きく動かすこと。ひとつはサイド圧縮させボールリサイクルし、逆サイドに振ってDMFを走らせること。

2014-03-30 12:41:45
五百蔵 容 @500zoo

今の栃木は右SHとSBの連携が若干悪いので、横に大きく動かすのは最終ラインを攻略する上で有効な手段になります。

2014-03-30 12:43:59
五百蔵 容 @500zoo

442ゾーンを敷いていても松田時代よりマーキング強度は上げているのでSBは相手のサイド選手についてくるケースが多いです。サイドチェンジをされてDMFのスライドが間に合わない状況でSHとSBの連携でサイド攻撃を潰しに来るのですが、そこの対応がいまいち。

2014-03-30 12:45:02
五百蔵 容 @500zoo

いまいちなのに人につけてくるので、DMFのサポートが得られないとここで相手に狙い通りの突破を許しがちです。すると、バイタル~BOXにスペースある状態でCBユニットが暴露されるので、CBが動かざるを得なくなる。最終ライン、BOXに使えるギャップが生まれます。狙い目。

2014-03-30 12:48:09
五百蔵 容 @500zoo

ところが、育夫Who are you?を経たことがプラスに働いたのか……相手がこの種の攻撃を狙ってきた場合や442ゾーンの泣き所を浸透されるとみた場合、SHをSBの位置まで落とすなどして人海戦術で徹底的にギャップを閉塞し人を捕まえるというオプションを今の栃木は備えております。

2014-03-30 12:52:47
五百蔵 容 @500zoo

この、ゾーン基盤で視野をしっかり確保してセットするDFラインと、人海戦術で受けきる最終局面というオプションをどうも状況見て使い分けられるようになっている、しかも交代枠を使わずそうできているのが、非常に厄介です。

2014-03-30 12:55:01
五百蔵 容 @500zoo

磐田としては、栃木が今どの差配できているかをしっかり見たサッカーをやる必要があります。サイドから崩せる差配、中央のコースを栃木が放棄しているさは宇、CBとSBの間にギャップを作れる差配、そこでは作れないがバイタルエリアは自由に使える差配、など。

2014-03-30 12:57:27