- repunkuratuy
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木びとシリーズという作品個展にデビューさせます。遊びに来てね http://photozou.jp/photo/show/1036060/55252967
2010-11-01 22:27:26http://twtr.jp/replies?guid=ON動かなくなった母さんの前でユラユラ揺れる母さんを見ながらなぜか涙は止まった。母さんさんがあまりに優しく笑うから泣いちゃいけないと思った
2010-11-03 07:20:38すると何やら立ちながら歩いてくる不思議な模様を体に纏った生き物が近づいてくる。僕は少し緊張した、ゆっくり静かに後退りして熊笹の中に隠れた
2010-11-03 07:25:01その生き物は母さんに近づいてなにやら母さんの胸に手を当てた。何かを確認すると生き物は胸から白い棒っこをだし右手に光る鋭いモノを取り出し上下にこすっていた
2010-11-03 07:34:39すると不思議な事に白い棒っこは綺麗な綺麗な花になっていった。なんて綺麗な花なんだろ、僕は見とれていた。生き物はソレを作り終えるとこんどは枯れ木を集めて枯れた棒っこを出してきて
2010-11-03 07:39:51なにやらその棒っこを今度はクルクル回して行くとなんとオレンジ色のユラユラした綺麗なものが立ち上がったのだ。「アレが人間なのかなぁ」僕は笹の間からソレを見ていました
2010-11-03 08:40:20これが母さんの言う丁寧な言葉と感謝なのかな」僕は考えた。あの白い棒っこの花に触りたい、母さんの側に行きたい。と考えていたら雪の硬いところで足を滑らせた
2010-11-03 15:33:35ザザサッと笹がなると人間は、こちらに弓を向けた。僕はどぎまぎしながら 母さんいっしょ、母さんいっしょと言いながら泣いていた。すると人間は
2010-11-03 15:36:24サッと弓をひき僕に向かってなんか話をかけてきた。「おぉ、子っこが居たのか、それは可哀想な事をした。それにしてもなんてメンコイカムイだか」僕は母さんから教えて貰った言葉しかわからないだけどとても優しい目をしていた
2010-11-03 15:42:51僕に手をさしのべてきたので、僕は噛みついた。何だかわからないけど胸の奥のほうで何かがそうしろと言っていたような感じだった
2010-11-04 15:33:34でも人間は黙って笑いながら手を噛ませてくれた、空を眺めながらしばらく噛んでいると母さんのような白い雲がゆっくり揺れていたような。噛むのを忘れて見とれた
2010-11-04 15:37:46まるで母さんがその人間の所へ行くと良いよって言ってる気がした。僕は人間のもうひとつの手で抱き抱えられ懐に入れられた。人間は右手を口に持って来て「うふぉふぉおおおい」と叫んだ
2010-11-04 15:43:32するとあっちこっちから「うぉほほほほほほい」という声がした。僕は少し怖かった。人間の懐の中に入れられて暖かいけどふるえていたら、人間が母さんの鼻でつついてくれるように
2010-11-05 12:52:55優しくポンポンと叩いてくれた、そうしているうちに何人もの人間が集まってきた。僕を抱っこしている人間は「このカムイを村まで運んでくれ、キチンとオンカミ(祈り)をするんだぞ」と他の人間に言っていた
2010-11-05 12:57:11他の人間たちは「えぇぇ(はいっ)」と返事をしていた。私は母さんから聞いた言葉しかわからなかったけど悪いものではないと感じながら、歩き出した人間の懐の中で
2010-11-05 13:01:20母さんほどではないけんどお、なんだかホカホカユーラユラ、母さんほどではないけんど、なんだかお目目もユーラユラとへんな歌をうたいながら眠ってしまった
2010-11-05 13:05:54夢ンなかに母さんが来たんだよ、母さんはヘペレの側には居れないけれど、月が出たなら見てごらん、母さんそこから見ているよって歌っていた。ぼくは目をさまし
2010-11-05 13:10:04あわてて人間の懐から空を見てみた、もう辺りは深い青の世界、小さな光る石ころが川原のように敷き詰められた青の空 真ん中におっきなまぁるい光を見つけた
2010-11-05 13:14:09母さんはそこに居た、月のまぁるいところに寝そべって 僕を見ていた、何だか声を出したくなった「おぁうっあぉう」と母さんに声をかけた
2010-11-05 13:17:32すると人間は「もうすぐだからなヘペレ」びっくりしたなんで僕の名前を知っているんだぁ、月を見ると母さんは笑っていた、僕は人間の懐に潜り ソレを考えた。
2010-11-05 13:20:48人間も歌を歌いながら歩いていた、他の人間も合間合間に声を入れて来たウラァ〜スィエエカムイシンタァなんて歌っている、どう意味かは知らないけれどなんか気持ち良い感じだ
2010-11-05 21:00:14「着いたよヘペレ、アレが私達のコタンだよ」と人間が言ったので懐から顔を出して見てみると、川が側に流れていて、大きな大きな金色の頭から煙を出している 明かりのゆらゆら揺れるかたまりが五つ見えた
2010-11-05 21:07:28そのカタマりに近づくと人間よりも遥かに大きいカタマりだった。また人間が「ぅほほぉん」と大きな声を出すとカタマりの中から人間達がたくさん出てきた
2010-11-05 21:11:34真っ先に小さな人間が駆け寄ってきて「ミチィお帰りなさい」と抱きついてきた。「ただ今ポンムィ」と私を抱えていた人間は言ったら小さな人間は何か喜んでいた
2010-11-05 21:19:07