座礁艦隊　２　リンガ泊地第1661支部

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

古鷹は微笑したまま、言い切った。それを自分に伝えたかったのだろうか。木曾は何を言われても動じないつもりで構えていたが、まさか艦娘の、ごく当たり前の感覚をひっくり返されるとは思ってもみなかった。 『そんな馬鹿な話があるか』と叫びたかった。 #座礁艦隊

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だが、他のどの艦娘に告白したところで、一様にそう言い返すしかないだろう。古鷹は木曾だからこそ、言ったのだ。 「……ああ、まったく。陸だ海だで悩んでる俺が馬鹿らしくなってきたよ」 「ごめんね」 #座礁艦隊

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「いいさ。おかげで気が楽になった。大丈夫だ。たとえあんたが自分より小さいやつ全部を瑞雲だと言うようになっても、俺がシモの世話までしてやるよ」 「ふふふっ。何そのたとえ」 「風の噂で聞いた伊勢型の話さ。なあ、だったらせっかくだし、一回やってみるか」 #座礁艦隊

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木曾は煙管を古鷹へ差し出す。古鷹は受け取り、おもむろに咥え、吸い込み、むせた。 「…う゛っ、げっほ、えほっ……なにこれ。木曾、こんなの吸ってたの。絶対体に悪いよこれ。機関の燃焼が…」 「一気に肺に入れすぎなんだ。こう、口の中で燻らすのさ」 「こうかな……？」 #座礁艦隊

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煙管を吸い合いながら、木曾と古鷹はしばらくそうしていた。煙草がなくなり、消灯時間が近づいても、二隻はその場に座って、アラビアの星空を見上げていた。 #座礁艦隊

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<lingga 1661> #座礁艦隊

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<disconnect…> #座礁艦隊