イースターによせて

akiko aoyama @aoyamaakiko3

よし、それじゃあ、なんの準備もなくイースターについてツイートしてみるか。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

我ながら果敢だと思う。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

でもこないだヨハネ福音書読んだしね、仕込みはばっちりなはずだ。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

こんな状況になる前まではさ、イースターって、子どもたちとホットクロスバン焼いたり（チョコチップ入りのやつ）、イースターエッグ作ったり、イースターサンデーの前の晩にチョコレートエッグをあちこちに仕込んだりとか、そういうものだったのよね。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

そんで日本にいたときは、イースターとか全然関係なかったしなあ。幼稚園以外は。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

幼稚園だってよく考えたら新年度始まってすぐのころだから、イースターどころじゃなかったよね。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

だから、クリスマスと違って、イースターは基本的につきあいの短い行事で、その意義についてなんてちんぷんかんぷんだったさ。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

今シュタイナーの魂のこよみをチェックしてみたんだけど、復活祭の情景から、この「魂のこよみ」は始まってるのね。つまりイースターが一年の始まりみたいな感じ。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

太陽が　宇宙の彼方から 感覚に語りかけると 視ることの喜びが　魂の奥底から湧き上がり 陽光と　ひとつになる。 その時想いが　自分のからだから 遠く空間の果てにまで流れ 暗く不確かに 人間の本性は　霊なのだと感じ始める。 （高橋巌訳）

akiko aoyama @aoyamaakiko3

福音書読む前に、イエスの復活について考えていたとき、イエスが肉体ごと復活したのか、霊の状態だったのかよく分からなかったの。肉体ごと甦ったのだとしたら、その後どうなったんだろう、老衰して亡くなったんだろうかって。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

で、さくっと聖書チェックしてみたら、４０日だけ弟子たちのもとに留まって、そして目の前で昇天したって書いてあったから、ああ、肉体じゃなくて霊だったのね、って思ったんだ。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

仏教の中陰みたいな感じだよね。多分。生と死のはざま。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

中陰は４９日だから、だいたい同じだし。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

で、だからイエスの復活の最大のポイントはどこにあったのかというと、弟子たちの前にだけ現れたってところだと思うの。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

イエスは弟子たちを、心から愛していたから。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

その愛が、弟子たちの心の眼を開かせて、霊であるイエスの姿が見えるようにさせたんだと思う。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

「太陽が宇宙の彼方から感覚に語りかけると、視ることの喜びが魂の奥底から湧き上がり、陽光とひとつになる。」

akiko aoyama @aoyamaakiko3

でも、イエスがすぐ近くにいた「復活」は、あの時だけなんだ。今は遠い彼方。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

あの時の弟子たちは、伝道というとてつもないミッションを背負っていたから、そういう特別な愛を与えられたのも道理ではあると思う。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

でも私たちの前には、キリストは見える霊として現れたりはしない。イースターの日でも。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

キリストは限りなく遠いところにいるから。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

けれど、限りなく遠いところにいるのに、自分のすぐ側にいるというこの感覚はなんだろう。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

限りなく遠いところに行ってしまったと嘆くときに、あの嘆きの底に訪れる幸福はなんだろう。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

それはやはり、愛する者を失った嘆きそのものが、その存在を呼ぶのだろう。

akiko aoyama @aoyamaakiko3

だからこそ、復活の前に嘆きが必要なんだ。