悪い男に騙される山城【解】『HAruna's waRD』 三次創作「CobraHistory」～プロローグ2～

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

CobraHistory ～プロローグ２～ 時間枠 「過去」

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「Now, arrive soon. You've got to prepare.」 …話しかけているのだが何を言っているのか分からない。 ふとある事を思い出し、首元を触る。 「すまない。もう一回言ってくれ。」 「もうすぐ着くから準備しておけ。」

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

そういう事だったか。 イギリスからわざわざ日本という国にわざわざ向かっているのに、何で俺は英語すら理解できてないんだ。 しょうがないことだけどよ。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「なあそろそろ教えてくれよ。その日本と呼ばれている国をよ。」 「ん？あぁ。最近まで刃物を腰に付けて、空を飛ぶだなんて事を馬鹿馬鹿しいと言ってたところだ。」 なんてこった。俺達はそんなところにこんな長旅をしてまで向かってたのか。途端に肩の力が抜ける。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「…じゃあ聞くが、どうして俺達はそんな場所に行かなきゃならない？」 「確か…金剛の改装の手伝いをしてほしいと。まったくの事だ…設計図も、建造に関わった奴もいるってのによ。」

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

そういや、金剛の建造には色々と日本が関係してた。わざわざ人を向かわせて調査してたり、図面を渡さなきゃならなかったか。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「って事はもう、金剛の姉妹艦は出来てるのか…？」 「ああそのはずだ。前に見た奴が、”どれも同じように作られてる”ってよ。っはは！当たり前の事なのにな？」 ……小馬鹿にしてないか？

金剛＠誤字は基本 @Kongou_Yasaka

@Admiral_Cobra Yes！私によく似た自慢のSistersデース！素敵デショウ？

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「っはは…艦娘の聴力侮れず、か……」 「…そうらしい。」 まあ俺達が作ったからな。優秀といえば優秀だろう。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「…っとと、もう港だ。準備はできたな？」 してない。慌てて自分の部屋に行き必要最低限の荷物を手にする。 …ふと、壁にある写真に目を向ける。 「コブラ　試作型スピットファイアを背に」 上手く撮れているが…もうちょい笑っておけばよかった。

金剛＠誤字は基本 @Kongou_Yasaka

@Admiral_Cobra Yes！私によく似た自慢のSirterデース！素敵デショウ？

金剛＠誤字は基本 @Kongou_Yasaka

@Admiral_Cobra ウェルカムデースミスターコブラ！Sisters共々歓迎しマース！

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

部屋を出て着いた港に向かうと、懐かしい友にでも会ったのかのように金剛が妹達を紹介している。 「なんてこった…」「日本はとてつもない技術を持ってるみたいだな」 がやがやと金剛とその姉妹を囲むように仲間達がいるが、そこまで俺は関心しなかった。 「なあ金剛、ここの暮らしはどうだい？」

金剛＠誤字は基本 @Kongou_Yasaka

@Admiral_Cobra Excelent！FamilyもFriendもいっぱいで楽しいデース。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

自身満々に主張する金剛を見て仲間達はさらに驚く。自分がどうしてここに来たのかすっかり忘れているように思えるが… 「おお…これはこれは。わざわざ英国からどうぞお越しくださいました。」 金剛の後ろからやや大柄の男が現れる。見るからにきっちりとした軍服だ。階級は…大佐と言ったところか。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「私は潮崎隆良（しおざきたかよし）。階級は大佐…しばらく貴方達の総責任者になります。」 変な行動はできないということか。日本の軍事力を見る事も楽しみにしていたんだが…まあいいさ。

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「ではまず皆さんが少しの間世話になる寮から案内していきましょうか。」 潮崎が仲間達を先導し、先を行く。正直について行く気にはなれない。周囲を見渡し、一人別の道を歩く。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

…他の艦娘に見つからないように、ゆっくりと。歩くペースを一定にして歩く。視線がどことなく俺を向いている気がするが知らないふりをするのが上策だろう。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

…歩きすぎて今どこにいるのか分からない。とにかく鎮守府に入ったことは分かるが…見慣れない文字ばかりで分からない。 「まいった…戻るにもどうしたらいいかも分からねぇや。」 とりあえず身を隠すために大きな扉がある建物の中へ入る。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

中に入ると勢い良く動くエンジンの音が建物中に響く。 「…よし、発動機の具合は良好だ！次は機体だが…」 よく分からない単語ばかりが流れてくるが構わず中に進む。 「お、おいあんた！」 「ん…俺の事かい？」

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「部外者がどうしてここにいる？」 「ああ…ちょっとの間ここに呼ばれてる身だ。」 「もしかして技術者か？それなら手伝ってほしい。」 順序が掴めぬうちにその試作機の近くに招き入れられ、その機体の図面を見る。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

…なんだこりゃ。人の命なんてどうでもいいぐらい防弾装備がない。 「こんな飛ばしたら軽過ぎて壊れちまうよ。」 「いや…そこじゃない。」 色々と指をさして問題の箇所を言われる。……欠陥住宅だなこりゃ。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

結局全部の欠陥への対処を終えるまでにかなりの時間を費やした。 朝に着いたはずなのに日はすでに沈み始めている。仲間がどこにいるのかも分かってない。

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「ようやく見つけたぞコブラ、早速自由行動しやがって。抜け駆けもいいところだ。」 仲間の一人が後ろから話しかける。 「ああ…んで、どこまで話は進んだんだい。もう作業にとりかかってるとか言うなよ？」

コブラ提督（カッコカリ） @Admiral_Cobra

「ははは…お前の勘はよく当たるな。もう金剛の改装項目についての話が済んだところだよ。俺達が手を加える必要のない場所まで要求してきやがる。」 さっきまで俺もそうなってた。この国の奴らはどういう精神をしてるんだ…