憲法について〜その1. 言葉が言葉の意味をなくすとき by 太陽のイビキ ‏@taiyonoibiki さん

まとめました。
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The Sun Snores Press @taiyonoibiki

憲法について〜その1.言葉が言葉の意味をなくすとき ❶一読すれば瞭然、憲法はとてもわかりやすい言葉で書いてあります。それは憲法の具体的な記載を読むとき、いっそう明らかになります。ためしに、『第三章・国民の権利及び義務』の第三十四条から第三十九条をあげてみましょう。以下:

2014-04-30 22:11:16
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

❷第三十四条:なにびとも、理由をただちに告げられ、かつ、ただちに弁護人に依頼する権利を与えられなければ、勾留または拘禁されない。また、なにびとも、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、ただちに本人およびその弁護士の出席する公開の法廷で示されなければならない。

2014-04-30 22:11:45
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

❸第三十七条:②刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会を十分に与えられ、また公費で自己のために強制的手続きによる証人を求める権利を有する。③刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる。

2014-04-30 22:12:15
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

❹被告人が自らこれを依頼することができないときは、国でこれを附する。 第三十八条:なにびとも、自己に不利益な供述を強要されない。②強制、拷問もしくは強迫による自白または不当に長く抑留もしくは拘禁された後の自白は、これを証拠とする事ができない。

2014-04-30 22:12:46
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

❺と、誰が見てもたいへんわかりやすく、どこにも誤解の生じる余地がありません。だから、仮にごまかそうとした場合でも、ごまかそうとする者が悪魔のようによほど言葉巧みであるか、まわりの者がよほどぼんやりしていない限りごまかしようがないのです。

2014-04-30 22:13:15
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

❻日本の裁判官の中で悪魔のように賢い者がいるとは思えませんから、不具合の原因は主に後者であると僕は考えています。たとえば、第三十四条に、「なにびとも、理由をただちに告げられ、かつ、ただちに弁護人に依頼する権利を与えられなければ、勾留または拘禁されない」と、明記されているのですから

2014-04-30 22:13:46
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

❼、別件逮捕や任意取り調べで勾留されることはあり得ないし、弁護士と接触できない状態がつづくこともあり得ないはずなのですが、これが実際の捜査現場の常套のようになっています。

2014-04-30 22:14:16
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

❽(ビデオニュースドットコムで、神保さん、宮台さんとゲストの方が「和歌山カレー事件」の林真澄さん、「袴田事件」の袴田さん、「郵政不正事件」の村木さんと具体的に解説をしていますから、まだご覧になっていない方はぜひご覧になってください)

2014-04-30 22:15:46
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

❾被疑者(起訴される前なら参考人というべきです)の勾留には裁判所から許可が必要ですから、裁判所はこれにいったいどういう法的根拠が与えているのでしょうか。

2014-04-30 22:16:14
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

❿「また、なにびとも、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、ただちに本人およびその弁護士の出席する公開の法廷で示されなければならない」と明記されているのですから、

2014-04-30 22:16:48
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

⓫被告人を勾留するための正当な理由となるはずの「証拠」は、すべて被告人とその弁護人に求められるままに開示されて然るべきであるはずなのに、そこに制限が設けられているというのは、いったいどうしたことでしょうか?

2014-04-30 22:17:16
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

極め付きは第三十八条の「なにびとも、自己に不利益な供述を強要されない。②強制、拷問もしくは強迫による自白または不当に長く抑留もしくは拘禁された後の自白は、これを証拠とする事ができない」という部分です。ビデオニュースドットコムでくわしく解説してますから、ぜひ見てほしいのですが

2014-04-30 22:17:52
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

⓭「遠隔操作ウィルス事件」で片山さんが逮捕勾留される前に、四人の人が誤認逮捕され、二十七日間にわたって勾留されています。誤認逮捕ですから、当然この四人はもとより、この四人はなにもやっていないわけでしょう。

2014-04-30 22:18:20
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

⓮しかし、現実にその四人が二十七日間も勾留されて、あげくのはてに自白供述に署名させられ、しかもごていねいに動機まで付け加えさせられています。この事実を、第三十八条に照らしてどう考えればいいのでしょうか。

2014-04-30 22:18:44
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

⓯もとより、「なにびとも、自己に不利益な供述を強要されない」は、憲法に明記された国民の権利です。四人の供述は、明らかにこの「自己に不利な供述」に相当するものです。

2014-04-30 22:19:14
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

⓰そして「ありもしなかったことを事実のごとく、しかも動機まで添えて供述された自白は、「強制、拷問もしくは強迫による自白または不当に長く抑留もしくは拘禁された後の自白」と考えなければ、いったいそれ以外のなんだと言うのでしょうか?

2014-04-30 22:19:38
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

⓱そして「これを証拠とする事ができない」と第三十八条に明記されているにもかかわらず、それを「自白を唯一の証拠」として有罪にしてしまう日本の司法とはいったいなんなのでしょうか?

2014-04-30 22:20:00
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

⓲くり返しますが、憲法の記述はたいへんわかりやすいのです。深く崇高な内容であっても、難解なところはどこにもありません。それは憲法の本質、憲法の精神を振りかえってみれば、当然のことなのです。

2014-04-30 22:20:21
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

⓳言うまでもなく、言葉はとても大切です。言葉が言葉の意味をなくす時、この世はあるべく秩序を失います。つまり、嘘が嘘でなくなる。それは暴力がすべてを支配する世界です。どんな嘘をついても平気、人を傷つけても平気、人を殺しても当たり前。

2014-04-30 22:21:04
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

⓴この国の諸悪の根源は、言葉の意味の不在に夜憲法の不在に或ると言っても過言ではないと思います。

2014-04-30 22:21:14