「ねばり」の不思議 ~お料理と科学シリーズ~

それはウチの長男の素朴な疑問 「はちみつは液体なの?」 から始まった。 ドロドロに関する不思議について、おもにわいたんべさんに説明して頂きました。
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Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 基本的には「原子=原子核+電子」とか、あの辺りの話とつながってくる。で、水素原子はいちばん小さな原子で、その原子核は「プラス1」の電荷を持った陽子で、その周りに「マイナス1」の電荷を持った電子が一個回ってるだけだけど、酸素の原子核の電荷は「プラス16」(続

2014-05-02 23:10:04
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 承前)もある。プラスとマイナスの電荷を持ってるもの同士は、電気的に引き合うから、水分子という「一つの分子」になると、元々は水素原子が持ってたはずの電子も、酸素原子の原子核の方に「若干」引っ張られる。ここでもし水分子が曲がってなくてまっすぐなら(続

2014-05-02 23:13:02
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 「プラス−マイナス−プラス」が一直線に並んで、結局は打ち消し合うのだけど、曲がってるもんだから、曲がってる酸素原子の部分が「若干」マイナスの電荷を帯び、両端の水素原子の部分が「若干」プラスの電荷を帯び、一つの分子の中に、電気的な「かたより」ができる(続

2014-05-02 23:15:08
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 承前)こういう電気的な「かたより」(極性)があることが水分子の特徴。で、これと同じような「かたより」が「水酸基」にもある。この、水分子や水酸基の中にある「若干の電気的なかたより」が、「じゃっかんマイナス」と「じゃっかんマイナス」同士で、引っ張り合う。

2014-05-02 23:19:16
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 承前)この「引っ張り合う力」は、他のいろんな「化学結合の力」と比べると弱いものなのだけど、これが「水素結合」と呼ばれてる。

2014-05-02 23:22:28
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 塩水もなんか「べたべた」は感じるけど、粘性はそうでもない。砂糖水も、薄いときは粘らない。ここで「砂糖は一分子に、沢山の水酸基がある」が効いてくる。

2014-05-02 23:24:39

他に粘るものといえばなんだろう。

ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe  おもしろーい・・・・。あれ、あと粘るのって、砂糖水と蜂蜜と、あれ・・・あとあんまりない。ゲル状のものって、ゼラチン?あれはまたちょっと違いますよね。

2014-05-02 23:29:24

ゼラチンや寒天はどうだろう。

Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 ゼラチンは、砂糖よりもさらに大きなタンパク質の分子だけど、タンパク質とか糖類とかが水に溶ける時には、やっぱりその分子の中にある「親水基」って呼ばれる、極性(電気的なかたより)のところと水分子が「仲良く」なるので、基本的には似てます。

2014-05-02 23:36:42
ぱれあな @pollyanna_y

@Butayama3 ヒアルロン酸には水酸基がいっぱいついてるよー

2014-05-02 23:37:39
ぱれあな @pollyanna_y

@Butayama3 ゼラチンと寒天は、料理における二大ゲル化剤だけども、水酸基ががんばってるのは寒天の方だのー。寒天の成分のアガロースは糖の仲間(小さい糖がたくさんつながった多糖類)で、やっぱり水酸基がいっぱいついてるんだな。ジャムで活躍するペクチンも多糖類。

2014-05-02 23:50:04

「トロリ」とさせる片栗粉は?

がんちゃん(💉FFMMFF) @gan_jiro

@Butayama3 とろーりというと、カタクリ?中華あんとか。

2014-05-02 23:31:48
ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

あれはまた違う話・・・?かな?RT@gan_jiro  とろーりというと、カタクリ?中華あんとか。

2014-05-02 23:34:10
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 @gan_jiro カタクリとか葛とかは、デンプンだけど、デンプンは糖類がたくさんくっついて出来た大きな分子で、やっぱり水に溶けるときは、水酸基が大事なので。これも一緒。

2014-05-02 23:38:39
Y Tambe @y_tambe

@gan_jiro @Butayama3 デンプン(特にアミロース)とか、タンパク質とかは「大きな分子」とは言っても、それぞれ一つ一つは小さな糖(デンプンの場合)やアミノ酸(タンパク質)がつながって、一本の(デンプンの場合は枝分かれしたものもある:お餅に多いアミロペクチンとか:続

2014-05-02 23:42:06
Y Tambe @y_tambe

@gan_jiro @Butayama3 承前)一本の「ひも」みたいなものになってるわけだけど、実際にはこの「ひも」、ものによっては、ごちゃごちゃと丸まったりもするわけ。水の中に入れたとき丸まらずに、まさに「ひも」状に、ふよふよしててくれると、分子全体に水がくっつきやすいけど(続

2014-05-02 23:46:05