翻訳小説の愉しみ方（4/26開催、せんだい文学塾）

バロック @konoyow

先日、せんだい文学塾(サブタイ『翻訳小説の愉しみ』)行ってきました。敬称略でコーディネーター池上冬樹、講師北上次郎、田口俊樹。前半は参加者が事前に提出したテキスト5編(小説、エッセイとか)について受講生&先生方が講評する参加型の講座。→

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→後半は主に北上・田口両先生への質疑応答。事前質問だけでも、時間内に消化しきれなかった模様。参加はしなかったけど、終了後に場内でミニサイン会、外で懇親会(キャンセル待ちが出ていた…)が開催されていました。受講生は男女半々？、年齢層は20代少数と30〜60代くらいかなぁ… →

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→事前に講座の様子を勉強していかなかったので、主催や受講生の方々のこと(先生以外にも本に関わる仕事の方がいたみたい)、これまでの講座のこと、講座の目指すところなどなど聞いてみたかったなぁ。あいにく自分の体調が悪くなってしまい、受講だけして帰ってきたのでした。→

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→前半で印象的だったこと:テキストを講評するパートで、わりと池上先生と北上先生の意見が割れる。言葉の用法や内容の矛盾に厳しい田口先生。／後半はサブタイに沿って語るというより、先生方の話の中に翻訳や翻訳小説のことが入ってくる形だったかと。翻訳ミステリー大賞授賞式および →

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→『11/22/63』の話題もありました。北上先生「キング嫌いだけどこれは素晴らしい。ケネディ暗殺をタイムスリップして阻止しようとする話だが、5年前に行ってしまうのがいい。5年の間に色々脇道に入ったりするけど、そこが面白い。半分くらいでラストの想像がつくけど、その通りになって →

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→ うれしいんですよ！」「小説を書くときいい方法が、他の人の小説のプロットを分解すること。宮部みゆきの『魔術はささやく』『火車』のプロットを分解してみたが、「どのシーンから描くのがよいのか」「誰の目線から描くか」よく考えられている。」など。→

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昨夜のせんだい文学塾参加報告続けますー。先生方の発言は私のざっくりしたメモに基づいて書いてますので、正確ではないです 念のため。

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→次は質疑応答。敬称略で Q.小説を千冊読むにあたっておすすめは:北上「千冊読むよりプロット分解、もしくは書き写し」田口「同感」 Q.おすすめ翻訳ミステリーは:田口「『三秒間の死角』近頃翻訳ミステリーを読まなくなったのは欧米が近くなってつまんなくなって、北欧が流行ってるのは→

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→北欧が知らない世界だからきてるのかなーというか」北上「北欧ミステリーは9割つまんないって言ったらえーって言われた。『三秒間〜』の人は構成が甘いところあり。ジェレミー・トンプソン、ヘニング・マンケルおすすめ」あとアイスランドの作品にも言及アリ Q.自分の翻訳作品でお気に入りは→

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→田口『郵便配達は二度ベルを鳴らす(新訳)』 Q.よい翻訳はどのようなものだと思うか:田口「翻訳はあまり作為がない方がいいと思う。いかに自分の訳文が受けるかは大事だけど、人の褌なので作為がない方がいい。『郵便配達〜』は作為をもってやって、これがうまくいった！ 普通は→

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→登場人物の口調なども手探りで訳していって、だんだん定まってくる」Q.読んでいる本がいい本だとどのくらいで分かるか:北上「一行目で。なんてことない普通の文章でも雰囲気でわかる。止めるときは100ページ。昔はガマンして最後まで読んだが、もう残された時間が限られているから(笑)。→

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→『ハンターズ・ラン』ははじめの60ページまで辛かった。でもこの作者は間違いないと知っていたから…そしたら60ページから急に動き出したんです、物語が」Q.本を読むのが遅い人に励ましを:北上「私も読むのが遅い。本をたくさん読むには人が読んでいないときに読め！ 色々投げ打って読め！」

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…というところで、メモは以上です。『ハンターズ・ラン』の感想が同感！ あと、「本をたくさん読むには人が読んでいないときに〜」の流れが笑ったなぁ。