インディアナ州立大の講義資料では、symbolの説明を「KITTY」でやってる。ようするに、KITTYからどんな含意を読み取ろうと、そこから「猫」や「キティちゃん」を読み取るのは恣意的な観察だよね(外部に文脈が必要だよね
2010-02-22 12:37:20@ruckatz3 なるほど。僕が(いま・さきほど)想定しているindexの適用範囲はもう少し限定した話になってるかも。一般的な観察においてindexがなんらかの抽象化を含んでいたり、奇をてらっていたりする必要は無いです。たぶん「煙から火を想定する」って、ベタなindexかな。
2010-02-22 12:40:54方向にもっていこうとすると、KJ法やシリアスゲームとなり、「何らかの再現の技法として利用する」という方向になれば、一般的な意味でのゲームデザインになるか。しかし自分はどっちもゲームっぽいな、と思う。
2010-02-22 12:45:00パースは最終的にfirstness, secondness, thirdness という区分で自分の哲学を整理して、それまでの記号論はたしか過渡的な言い方だったと思うが、その前後の関連はよくわからない。確か,前期は心理学的なものを混入させてしまった云々という指摘があったような。
2010-02-22 12:49:48@ruckatz3 むしろ漢字の多義性みたいなものをパースの記号論として理解するのがわりと面倒なんですよね。先行してよく知られるソシュールの記号学が比較的排他的定義なのに対して、パースのは全然排他的でない(ひとつのsignに3つのモードがある)というのが、理解しにくい。
2010-02-22 12:52:15@ruckatz3 文はsymbolなのに、一個一個の漢字はindexである、という入れ子構造が、漢字文化圏のおもしろいところだという指摘になるんですね。
2010-02-22 12:53:44白川漢字学は、漢字というindexが、実は当時の社会のiconから生じた(漢字はもともとiconだった)というような話なのかな。
2010-02-22 12:54:29しかし、たとえば。交易という現象をsignと見なし、個々の交易現象をindexにしてみるとする。しかし、その1つ1つのindexが比較的まっとうでも、総合させてみると色々と齟齬が生じる。観察して制作した諸々のindexが、同一フォーマット内で奇麗に動くと、indexが体系化する。
2010-02-22 12:58:05この中で、全部の(観察から生み出した)indexのうち、体系化のコンセプトによって、出来不出来が生じると思われる。たとえば、交易という現象を歴史学的に構成するか、経済学的に構成するかは、ずいぶんと異なる体系化コンセプトだ。
2010-02-22 12:59:36@ruckatz3 そう考えると、そもそもセム系言語圏は「dictionary」で、漢字文化圏は「字典」ですね……。文字の編纂方式がだいぶ異なる。
2010-02-22 13:01:03ある新しい意味をどう表現するかで、表現を発明するか、ある語を多義語にしてしまうか。うーむ。なるほど。そこからして文字のありかたから影響を受けるのか。
2010-02-22 13:01:55しかし、音韻の共通性からダジャレやライムを生み出すのは、漢字もアルファベットも日本語も同じか。そっちは文字ではなく声だ。
2010-02-22 13:03:00このパース記号論解説、ところどころ語彙が難しい。dyadic とか。http://www.angelfire.com/md2/timewarp/peirce.html
2010-02-22 13:32:21"Peirce argues that every thought is a sign, and that every act of reasoning consists of the interpretation of signs."
2010-02-22 15:06:06訳すと「パースは『あらゆる思考は〈サイン〉であり、あらゆる推論行為は〈サイン〉の解釈によって構成されている』と論じている」か。この〈サイン〉を「記号」じゃなくて「情報パターン」とか言えば、だいぶソシュール系の記号学へのミスリードは防げるんじゃなかろうか。
2010-02-22 15:08:00