当たって砕けて不連年』＃５～９

天界ボラヴル@4月ごろ再開 @vorrrrrrrra_e

俺は一度覚えたら忘れないのに地口は躊躇なく自分の体のサイズを教えた。 相当俺を信頼してるのかそれともただの信念に基づく献身かわからなかったがそれでも、俺を救おうとしてくれる姿勢にまた泣きそうになった。 地口はなんとなくはにかんだだけだったが、先ほどよりは、少し嫌悪感も和らいだ。⑯

天界ボラヴル@4月ごろ再開 @vorrrrrrrra_e

朝飯を食べ終わった地口は俺に向き直った。 「今日学校どうする？行けそう？」 「ああ…」 学校なんてものの存在を忘れていた。 昨夜黒幕に奇襲を受けたばかりだし別行動はとても危険だろう。学校になんて行ける気分じゃないが地口を一人にして取り返しのつかないことになったら、今度こそ俺は。⑰

天界ボラヴル@4月ごろ再開 @vorrrrrrrra_e

どうやら相当昨夜のことがきているようだ。 だいぶ思考が臆病になっている。 地口が朝になって昨夜の黒幕の話だけどと話しかけなかったのは、気を遣ってくれたからだろう。 本当に･･･････情けない。 俺が地口の足を引っ張ってしまっている。 俺はゆっくりと鮭を咀嚼し、味噌汁で流した。⑱

天界ボラヴル@4月ごろ再開 @vorrrrrrrra_e

「行く。単位落としたくないしな」 「一回休んでも単位は落ちないと思うけど…無理しないでね」 「ああ」 もう自分を情けないと思うのは懲り懲りだ。 しかし心でビシッと決意しようとしても体はショックで凄まじい動悸と、疲れがあれだけ寝ても全然抜けない。 俺は、自分に嫌気がさしてきた。⑲