【備忘】最近の戦争観から眺める集団的自衛・安保
- Nyar_Horten
- 2203
- 2
- 1
- 0
とりあえず、ざっくり近年集団的自衛・安保といったものが取り沙汰されている背景ってこんなもんかしら的ネタ話。マヂ単なるネタ話(大事な事なので二度略
2014-05-18 00:44:05所謂(従来の認識に於ける)戦争という実際の軍隊同士のぶつかり合い(紛争)に至るまでには、平時に於ける政治的な相違から対立といった長期間に亘る段階が存在している訳で、今後の戦争観はその辺も戦争という現象に含んだモノになるとされているっぽい、最近流行の理屈的に
2014-05-18 00:47:14そんな感じで、今後の戦争は”戦争”と認識される範囲(政治的相違から紛争までをその範囲とする)の広さから距離的な遠近はさして意味をなさなくなり、他所の戦争を所謂対岸の火事として楽しむ余裕は無いとは言わないけど無いに等しい位に失われたものになると思う
2014-05-18 00:52:47というのも、大抵の国は政治や経済等によって何らかの繋がりがある訳ですから、一見関係無い場所で政治的対立乃至紛争が起きても何らかの形で影響を受けるのは割と道理と言えると思うのです、近年のウクライナの件の様に
2014-05-18 00:57:37或は多少古い例ですが、フォークランド紛争は直接的(軍事的)には英国とアルゼンチンの間で起きた限定戦争でしたが、間接的(政治的)には当時の東西両陣営ほぼ全てを巻き込むという、距離的な遠近を度外視した規模だった訳ですし
2014-05-18 01:01:29防衛白書でいうところの「今日の国際社会では、国家間の相互依存関係の進展により、一国で生じた混乱や安全保障上の問題の影響が直ちに世界に波及するリスクが高まっている」ですね
2014-05-18 01:08:21ところで、一般に戦争に勝利する公算を上げるには相手の交戦意思の源である重心を叩くのが定石とされてますが、今後の戦争に於いては、重心は民衆の心理(主に民衆の忍耐力乃至政府への支持率?)にある、と考えられているっぽい
2014-05-18 01:12:51これを先の戦争と認識される範囲の拡大、平時すらも戦争と認識される可能性を加味して考えると、平素から仮想敵国による重心(民衆の心理)を目標にした攻勢が行われる可能性が高いと言うことが出来ると思うのです
2014-05-18 01:17:09この攻勢は、近年よく言われるグローバルコモンズ、安保の其れというより国際的な共通財としての領域への侵害或はハラスメントといった形で民間≒最終的には民衆への悪影響が懸念される状況を意図的に作り出す行為が其れに当るかもしれません
2014-05-18 01:22:46例えばサイバー攻撃による知的財産権の侵害、或は地域の現状を変更しようと試み、結果地域の安定を損ない(例えば近年の南シナ海の情勢)、交通網に悪影響を及ぼす行為などが其れに当るといえるでしょう
2014-05-18 01:28:51或は政府転覆を目的とした外国勢力の支援に基く騒擾やその為の人員流入といった間接侵略事態(平成8年度防衛白書より抜粋。但し、平時の其れかは不明)、または中国の言うところの三戦というソフト面に作用する攻勢も考慮されるかもしれません
2014-05-18 01:32:36(ちなみに、上述の何れもが一般の目に写り難く認識し難いので、対処の為の労力(具体的には金)捻出は民衆には理解されない場合が多いのではないかと思われ、亦その辺りが仮想敵がつけ込み易いんじゃないかしら、とも(割とじゃべりんもーど)
2014-05-18 01:37:59以上の様に、①直接対峙・関与してなくても間接的に戦争に巻き込まれる可能性が増大している、②境目の無い攻勢?に晒される可能性、といった認識から、平素から同盟国乃至周辺国と連携して脅威の回避乃至軽減を図る根拠を作るってのが近年の集団的云々の動機なんかなぁ、と思ってみたり
2014-05-18 01:42:42「現状の国際秩序を変更しうる勢力(現状打破勢力)の顕在化と国家間の権力闘争形態の変化をどうやって説明せよというのや、、、?」 というのがあの官邸の説明用ボードから伝わってくるような気がしないでもない。。。(結局ああいう説明に落ち着かざるをえなかった的な?
2014-05-18 01:48:27中長期の一貫した方針を提示する日本版NCS(目標)、周辺との連携で脅威の軽減を図る集団的自衛・安保(協調)、ISRと基礎体力の構築乃至温存による機動を企図した大綱(警戒・節用・機動)と、日本は限られた資源の中とはいえ新しい戦争を抑止・対抗する体制構築を試みている様に見えるけども
2014-05-18 01:49:39C国の台頭は、単なる経済プレーヤーとしての新興国の台頭を意味するだけでなく、 それはまさに既存の国際秩序を変更しうる勢力の台頭である可能性が高い。 ⇒日本が戦後からずっと享受してきた「ブレトンウッズ&GATT体制以来の米帝システム」という国際秩序の変更を伴うパワーシフト。。。
2014-05-18 01:52:36只の余談。近年示されている集団的自衛・安保の具体例や大綱に於ける島嶼防衛って、こうやって見ると想定される戦争の中から「一番分り易く納得して貰い易そうな部分」を切り取って提示しただけのものなんかなぁ、とか思ってみたり
2014-05-18 01:56:25今ではとっくに忘れ去られてるけど、戦後日本は米帝の庇護がなければGATT体制の下で満足な自由貿易もさせてもらえなかった。 米帝が冷戦戦略の観点から欧州を説得したことで日本は製品を海外市場に輸出することができた。 外貨獲得が至上命題だった時代の話。
2014-05-18 01:57:45その「米帝システム」を支えている基盤は何か? いろいろあるけど、やっぱ米軍が海上交通路=通商路の安全を担保し続けてきたことが非常に大きい。 これは、国際公共財ともいわれるもので、普段はみな平等に享受しているのでその価値に気づかない「空気みたいなもの」でありんす。
2014-05-18 02:02:01しかし米帝システムの寿命はそう長くないとされている。 もちろん、米帝は米国として有数の軍事力を保持し続けるかもしれないが、それはもはや国際秩序(米帝システム)を維持できるものではなくなる(と言われている?)。 今後の産業化の中心は専ら東アジアであり、そこに世界の富がシフトする。
2014-05-18 02:06:02・・・という見方もありますよ?というツイートです。 (やっぱり、優れた金融制度、ネットワーク外部性などを考えると、ウォール街の金融センターとしての地位とドルの基軸通貨としての地位は当分は揺るがない?でもそのドルの地位を担保している有力な主体の一つがC国であることも否定しない…
2014-05-18 02:12:11