【BL注意】少年アリスと魔理沙人形

青砥 雫（℃iel)　a.k.a しづくさん @ciecieciel

夜な夜な魔理沙人形を相手に一人悶々とする少年アリス。一人行為を終え放出した精を処理しながら「はぁ……。」と長い溜息をついた。自己嫌悪に陥りつつ、すでに冷めてしまった紅茶に口をつけると（省略されました。続きを読みたい場合はわっふるわっふるｔ

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（続き）一気に飲み干した。 　アリスは汗ばんだ身体を流そうと浴室へ向かい足を伸ばしたその時、重いものが落ちた時の音がした。 　振り返ったが何も落ちた様子はない。 「気のせい、か。」 　やれやれと一人ごちて顔を上げると目に前に黒い影が立ち塞がった。 #少年アリスと魔理沙人形

青砥 雫（℃iel)　a.k.a しづくさん @ciecieciel

「なっ」 　思わず大きい声が出た口を自分の手で押さえる。 　風呂に入るつもりだったので、眼鏡は外していた為よく見えない。 『……賊か？！気配など一切なかったのに、これは』 　一瞬の間、考えを巡らせていたアリスに、冷たい「何か」が抱き竦めた。 「ひゃっ！」 #少年アリスと魔理沙人形

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　一体何をと咎める声を上げようとしたアリスの唇は、冷たく滑らかな大理石を思わせるようなもので塞がれた。 「……っ」 　必死に押しのけようとするのに、思ったよりも相手の力が強い。 　探るように浅く深く差し入れられる冷たい舌は、アリスにとって異物でしかない。 #少年アリスと魔理沙人形

青砥 雫（℃iel)　a.k.a しづくさん @ciecieciel

「ぐ……ぅ……っ」 口中を舌と言う名の異物で埋められているアリスの口からは、くぐもった声しか毀れてこない。 いっそその舌を噛み切ろうにも、息苦しく力が入らない。 フーッ、フーッと鼻から荒い息が意図せず漏れる。 やめろやめろ、どうしてなんで。 #少年アリスと魔理沙人形

青砥 雫（℃iel)　a.k.a しづくさん @ciecieciel

アリスの目尻から流れた一筋の涙を、冷たい指がぬぐった。 そのまま頬をなぞる様に、その手が動く。 ぼやけた視界がようやく輪郭を取り戻し、自分の口中を征服している相手が見えてきた。 『魔理沙！？』 そんな馬鹿な。 アリスの瞳が、大きく見開かれた。 #少年アリスと魔理沙人形

青砥 雫（℃iel)　a.k.a しづくさん @ciecieciel

目の前に居るのは『魔理沙』だ。 但し魔理沙の形をした『何か』だ。 だって余りにもこの唇は、舌は、指は、触れるもの全てが温度が感じられなさ過ぎる。 もしかして、これは。 アリスがある考えに至った時、いきなり唇が開放され一気に空気が流れ込んできた。 #少年アリスと魔理沙人形

青砥 雫（℃iel)　a.k.a しづくさん @ciecieciel

肺が急に空気を求めたせいで、アリスは激しく咳き込む。 また涙が滲んだ。 「……嫌だった？」 今までの強引な行為とは裏腹に申し訳なさそうな顔をしてアリスを覗き込む、魔理沙の顔をした何か。 「嫌とかそういう問題じゃなくてだな！」 アリスは睨みつけた。 #少年アリスと魔理沙人形