レミクシ劇場

くろねこ C@ @kuron_gs

帝ﾚﾐ「僕の周りはみんな年上のくせに、馬鹿ばっかりで嫌になる」 ﾌﾛﾚﾐ「僕の周りもほとんど年下だから、年相応の馬鹿ばっかりだよ」 帝「毎日毎日、息が詰まって仕方ない」 ﾌﾛ「こっちだって毎日毎日、騒がしくて仕方ない」 帝「互いに苦労するな」 ﾌﾛ「ほんとにね」

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帝ﾚﾐ「お前と僕と、どっちが強いかな」 ﾌﾛﾚﾐ「何で勝負するかにもよるだろ」 帝「学力では僕が勝つね」 ﾌﾛ「体力なら僕が勝つよ」 帝「田舎暮らしの野蛮人め」 ﾌﾛ「都会暮らしのお坊ちゃんが」 帝「……次の越境作戦、来いよ？」 ﾌﾛ「いいよ。先に死んだ方の負けね」

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ξ「レミー様の健康のため、乾布摩擦を提案します」 ﾚﾐ「体をタオルで擦るやつ？やだよ寒いのに」 ξ「寒いからこそ体を動かして暖まるのです。私も一緒にやりますから」 ﾚﾐ「お前がやって何の効果があるのさ」 ξ「ボディに磨きがかかります」 ﾚﾐ「うまいこと言ったつもりか？」

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ﾚﾐ「酒飲むとよく寝れるって本当なのか？」 ξ「誰に教わりました？」 ﾚﾐ「リカルドが言ってた」 ξ「悪い遊びを覚えては駄目ですよ」 ﾚﾐ「あんな苦いの飲む気なんてしないよ」 ξ「…レミー様？」 ﾚﾐ「り、リカルドが！舐めるのはセーフって！」 ξ「次はありませんよ」

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ﾌﾛﾚﾐ「なにこの緑のやつ」 帝ﾚﾐ「メロンソーダ。お前みたいな色してるだろ」 ﾌﾛ「くだらないね」 帝「まあ飲んでみろよ」 ﾌﾛ「……！？なにこれ痺れる！毒！？」 帝「そういう飲み物なんだよ」 ﾌﾛ「先に言えよ！」 帝「その顔が見れて満足だ」

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帝ﾚﾐ「なにこの紫のやつ」 ﾌﾛﾚﾐ「山ぶどうジュース。お前みたいな色してるだろ」 帝「意趣返しのつもりか？」 ﾌﾛ「まあ飲んでみなよ」 帝「……！？なにこれ渋っ！毒！？」 ﾌﾛ「そういう飲み物なんだよ」 帝「復讐か貴様……！」 ﾌﾛ「その顔が見れて満足だ」

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帝ﾚﾐ「最近クシーが学園でちやほやされてて気にくわない」 ﾌﾛﾚﾐ「お前がちやほやされたいの？」 帝「バカ言え。僕の所有物に触るなってこと」 ﾌﾛ「こっちのクシーはガキ共のいいおもちゃだよ」 帝「お前はそれでいいのか？」 ﾌﾛ「おもちゃを取られて癇癪起こすのは子供だよ」

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ﾚﾐ「僕の布団で何をしてる」 ξ「布団を暖めておりました」 ﾚﾐ「殊勝なことだ。とっとと出てけ」 ξ「たまには添い寝を」 ﾚﾐ「出てけ」 ξ「……悲しみで体が冷たくなりそうです」 ﾚﾐ「こいつ、暖かい布団を人質に……！」 ξ「さあ、暖かいうちにどうぞ」

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ξ「レミー様、朝ですよ。そろそろ起きてください」 ﾚﾐ「今日は休み……まだ寝る……」 ξ「そうですか。もうすぐ味噌汁ができあがりますよ」 ﾚﾐ「ん……」 ξ「起きたくなったらいらしてくださいね」 ﾚﾐ「……腹が減った。朝飯をよこせ」 ξ「おはようございます、レミー様」

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ξ「レミー様、今日の晩御飯は肉と魚、どちらがいいですか？」 ﾚﾐ「今日、バスティアンに草陰来てたよな？」 ξ「はい。山で捕れた食材をいただきました」 ﾚﾐ「何の肉？」 ξ「猪の肉です」 ﾚﾐ「魚にするよ」 ξ「では猪の肉は明日ですね」 ﾚﾐ「逃げられない……！」

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ξ「レミー様、もう日が沈みました。帰る時間ですよ」 ﾚﾐ「夏ならまだ日が出てる時間だろ。帰るには早いよ」 ξ「また明日にしませんか？」 ﾚﾐ「明日があるかもわからない世界だ。僕は今日を満喫する」 ξ「食後のデザートを作る時間が……」 ﾚﾐ「何してるんだ。さっさと帰るぞ」

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ﾚﾐ「お前が寝るのって、どういう状態なんだ？」 ξ「音を知覚できる程度まで、処理能力を落としています」 ﾚﾐ「じゃあ寝てるときに呼べば起きるのか？」 ξ「レミー様に寝言で呼ばれたことが何度か」 ﾚﾐ「僕は寝言なんて言わないぞ！」 ξ「録音しております」 ﾚﾐ「消せ！」

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ξ「おはようございますにゃん」 ﾚﾐ「……何をしている？」 ξ「適格者を危険とみなす輩がおりまして、敵意はないというアピールにゃん」 ﾚﾐ「いい案だ。敵意も知性もまるで無いな」 ξ「なのでレミー様もご一緒するにゃん」 ﾚﾐ「そんなことするくらいなら、僕は敵を殲滅するぞ」

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ξ「レミー様、こんなところで何を？」 ﾚﾐ「別に何も。暇だから空を見てるだけ」 ξ「なにも屋上でなくても」 ﾚﾐ「ここが一番静かなんだよ」 ξ「空を飛ばないと来れませんからね」 ﾚﾐ「わかったらほっといてよ」 ξ「私もご一緒していいですか？」 ﾚﾐ「……勝手にしろ」

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ξ「寒くなってきましたので、冬用のお布団を用意しました」 ﾚﾐ「……このアップリケは何だ」 ξ「ほつれて綿が出てたので繕いました」 ﾚﾐ「なんで僕の顔してるんだ、って言ってるんだよ」 ξ「それが一番手頃な大きさだったもので」

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ﾚﾐ「こんなの使えるか。昨日と同じ布団を持ってこい」 ξ「そちらは私の顔のアップリケが付いてますがよろしいですか？」 ﾚﾐ「なんでだよ！？」 ξ「ほつれて綿が出ていたので繕いました」 ﾚﾐ「ああもう……！使えばいいんだろ使えば！」 ξ「気に入っていただけて何よりです」

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ξ「レミー様、紅葉狩りに行きましょう！」 ﾚﾐ「めんどくさい。一人で行け」 ξ「わかりました……ではお土産をいっぱいお持ちしますね」 ﾚﾐ「うん……うん？」 ξ「レミー様の部屋中に、紅葉の絨毯を敷き詰めてあげます」 ﾚﾐ「わかった、僕も一緒に行くからお土産は無しだ」

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帝ﾚﾐ「紅葉の季節だね」 ﾌﾛﾚﾐ「帝都でも紅葉って見れるの？」 帝「公園とか行けば見れるよ」 ﾌﾛ「都会人め。この鬱陶しいほどの木々を見せてやりたいよ」 帝「ふうん。それは散歩のお誘いかな？」 ﾌﾛ「そういう意味じゃないし」 帝「照れるなよ」 ﾌﾛ「照れてない！」

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ξ「今日はバスティアンにしづね様が来られますよ」 ﾚﾐ「ふうん。何で？」 づね「外の世界に学ぶためですよ」 ﾚﾐ「うわぁ！？」 ξ「お早いお着きで」 づね「お待たせしてはメイド失格ですから」 ﾚﾐ「何で僕の部屋の窓から入ってきた！？」 づね「その方が面白いと思って」

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づね「早速ご奉仕しちゃいますよー」 ﾚﾐ「僕の物には触れるなよ」 づね「思春期ですねぇ」 ﾚﾐ「そんなんじゃない！」 ξ「レミー様のお世話は私の仕事ですから」 づね「服の洗濯も料理の支度も？」 ξ「背中を流すのも子守唄もです」 ﾚﾐ「嘘つけ！最近はやってないだろ！」

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ﾌﾛﾚﾐ「学校で楽しいことってどんなこと？」 帝ﾚﾐ「楽しくないよ。行けって言われてるから行ってるだけ」 ﾌﾛ「ほんとに楽しくないなら堂々とサボってるはずだろ」 帝「……別になんだっていいだろ」 ﾌﾛ「やっぱり鏡華に会うためか」 帝「わかってるなら言うなよ！」

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帝ﾚﾐ「そっちの朝ごはんって何食べてるの？」 ﾌﾛﾚﾐ「パンとかご飯とか、クシーが作ったやつ適当に食べてる」 帝「毎朝クシーが作ってるのか？」 ﾌﾛ「自分で見繕うときもあるけど、ほとんど毎日かな」 帝「ふぅん、そっか……」 ﾌﾛ「……羨ましいの？」 帝「べ、別に！」

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帝ﾚﾐ「向こうの僕の朝食はクシーが作ってるんだってさ」 帝ξ「こちらは食事の支給がありますから」 ﾚﾐ「お前も給仕ロボなんだし、それくらいできるだろ」 ξ「つまりレミー様は私の手料理が食べたいと」 ﾚﾐ「そ、そうは言ってないだろ！」 ξ「美味しい朝食をお作りしますね」

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ξ「レミー様、朝ですよ」 ﾚﾐ「やだ……寒い……」 ξ「では私が暖めてあげましょう」 ﾚﾐ「おい布団捲る……冷たっ！？」 ξ「添い寝して暖めて差し上げようと」 ﾚﾐ「金属ボディが何言ってんだ！」 ξ「体温調節機能もありますよ。今はOFFですが」 ﾚﾐ「黙れポンコツ」

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帝ﾚﾐ「月がきれいだね」 ﾌﾛﾚﾐ「ああ、すごくきれいだ」 帝「今どこにいるの？僕は研究所の屋上」 ﾌﾛ「同じく研究所屋上。風情はないけど見張らしはいいね」 帝「君と並んで同じ月を見上げている……なんてね」 ﾌﾛ「……下らない」 帝「照れたろ」 ﾌﾛ「照れてない！」