街の散策(運び屋さん)

主人が末娘と運び屋さんのお宅に行きました。
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仕立て屋『野鼠和裁』 @Couic_Couturier

馬車が店のそばまで近づいたことがわかると、主人は従者にチップを渡して馬車を降りる。 起こさぬようにと出迎えた雛に子鼠を預けると、主人は自室へ戻っていった。

2014-05-23 19:42:41
仕立て屋『野鼠和裁』 @Couic_Couturier

主人が持って帰ってきた紙袋を、数匹の鼠がかじっている。 「駄目よ、桃が起きるまでは開けちゃ」 文乃が鼠の額を軽くつつくと、つつかれた鼠はコロンと後ろに転んだ。

2014-05-23 20:02:52
仕立て屋『野鼠和裁』 @Couic_Couturier

「おや、桃。起きたのかい?」 主人が子鼠に声をかける。 「今日は長いことヒトだったから疲れたんだろ、まだお土産は開けてないよ」 子鼠は嬉しそうにチィと鳴いて、主人の肩に上った。

2014-05-23 20:37:58
仕立て屋『野鼠和裁』 @Couic_Couturier

テーブルの鼠と主人が囲んでいる。お土産の紙袋を開けると、ふわりと部屋に馥郁とした花の香りが広がった。 「…素敵な物をいただいたね。お早めに召し上がれ、とおっしゃっていたし、くろにあさんに感謝して、早速いただく事にしようか。さぁて…いただきます。」

2014-05-23 21:27:12
運び屋 @hakobiyasan_bot

@Dame_Schwarz ヴェルマーニ・クロニアと申します。 (目的地に目をやりつつ、静かな声で答えた)

2014-05-24 15:21:54