設定だけ作って本編を作れない若手クリエイターへ

竹熊氏のツイートにあったプロットを書く課題で設定だけを書いてくる話についての解決策を考えてみた。
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榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

個人的には用語設定もプロット化するとうまくいく気がします。あるオリジナル作品の独自用語がすでに一つの短編となるような設定の書き方。用語や設定を多用すると中二病っぽくなりますが、設定に物語を作っておくと不思議と語らなくてもリアリティが出ます。本編のプロットは氷山の一角。

2014-05-25 13:59:22
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

この手法で最も成功した作品はガンダムだと思います。

2014-05-25 14:02:09
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

ちなみにこの手法の元祖は、手塚初期三部作だと思います。印刷の都合で実際に出版された内容は削られ実際に描いたもののほんの一部となってしまったため、スリムなプロットと深みのある設定が偶然生まれ、それを少年時代のち富野監督や宮崎監督が読んで影響を受けたようです。

2014-05-25 14:08:26
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

この手法だと、本編をきっちり終わらせてもスピンオフで作品を作りやすいので、過度な長編に陥らず、作家的にも商業的にも成功出来ると思います。ゲーム化しやすいのも魅力ですね。

2014-05-25 14:13:39
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

ちなみに設定をプロット化するのは、キャラクター設定にも言えることで七人の侍もやってたはずです。その上でのスリムな本編が映画だと思うんですよね。スターウォーズもそうですね。

2014-05-25 14:25:11
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

ドラえもんの本編と映画の場合だと、本編は秘密道具という設定のみの物語であるのに対して、映画は設定を活かしたスピンオフとして機能しており、F先生すごいなあと感心してしまいます。短編が書けない学生さんにも用語設定だけをプロット化するのはオススメです。将来長編化するときの財産にもなる。

2014-05-25 14:57:24
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

萌えキャラの絵をつけとけば売れるみたいな発想のキャラクタービジネスで、キャラクター紹介に、頑張り屋さんとか、恥ずかしがり屋とか、おとなしい性格とか、毒にも薬にもならない設定が描いてあるのを観て目眩がすることがあります。頑張り屋さんにしてもエピソードがあればずいぶん違うと思います。

2014-05-25 16:51:42
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

ちなみにボカロは初音ミクに習って設定が無いほうがユーザーが二次創作しやすいのもと思われているが、初音ミクには発表が見送られたストーリーが存在し、あきらかにビジュアルはそれを体現している。発表しなくてもストーリー性のある設定はキャラクターを魅力的にすると思う。

2014-05-25 17:23:00
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

設定が先かプロットが先かという問題についても、実はどちらでもいいのですが、設定というのも実はプロットで作られていると考えれば、プロットの方が重要だといえるかもしれません。ストーリーとプロットの違いは、設定をすべてストーリーレベルまで書いたら無限増殖スピンオフ作品地獄ですから…。

2014-05-25 19:38:17
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

設定を短くても物語として成立するレベルのプロットとして書けば、本編を書くときも楽ですし、その設定そのものが短編作品として成立するわけです。気持ちだけ長編を書きたい初心者の場合は、そっちの短編をまず作ってみるのが良いかもしれません。規模的に自主制作にも向いてると思います。

2014-05-25 19:39:57