SherlockのS3Ep1についての歴史的豆知識
- kaito07291981
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シャーロックS3Ep1についてのちょっとした解説1)多分日本人でイギリスの風習や歴史に明るくないと「ジョンが捕まってたキャンプファイアーみたいなの何?11月5日がどうしたの?」って思われる方がいると思うんです。その二点についての説明ですね。
2014-05-25 21:38:442)まずキャンプファイアーの方ですが、あれは篝火です。bonfire、と英語では言いますね。なんで篝火?人形の意味って?というさらなる疑問が浮かぶと思うのですが。これは、ガイ・フォークス・デイの習慣なんです。
2014-05-25 21:40:073)ガイ・フォークス・デイってなんぞ? これは、1605年にあった国王と国会議員暗殺未遂という大事件を記念するためにイギリスで行われている行事ですね。今でも花火や篝火で大騒ぎします。
2014-05-25 21:41:424)この暗殺未遂、正確には「火薬陰謀事件」と言います。Gun Powder Plot、です。火薬と聞いて、今回のEp1にピィンと来た方もいるかもしれませんね。そう、こちらの事件もまた、劇中テロのように国会議事堂ごと国王と議員をでぶっ飛ばせという計画だったのです。
2014-05-25 21:43:085)じゃあ、テロの理由は何だったの? その答えは、簡単にいえば「宗教」です。なんだ宗教か、と思う人もたくさんいると思うんですけどね。まあ、おそらく想像よりもうちょっと状況は複雑だったのです。
2014-05-25 21:44:426)時代をちょっとだけさかのぼり。おそらく多くの方が知っているエリザベス一世の時代に、イギリス(正確にはイングランド)はプロテスタント国家になりました。宗教の自由・政教分離なんて概念はまだまだ無い時代です。国民は国家の宗教に属さなければいけないんです。
2014-05-25 21:46:547)ここで、じゃあプロテスタントではない人って……と、なりますよね。その通り当時の国内では少数派でありましたし、迫害や法的罰則の対象です。でも、カトリック信徒は確かにイングランド国内にも存在していたんですよ。そしてその多くは、貴族でした。
2014-05-25 21:48:328)国王の定めた宗教を信仰しなければ、政治的影響力もどんどん無くなっていきます。国王からもどんどん冷遇されていきます。貴族とはいえ、国内での地位は危ういものになっていくんですね。これで、おそらく察しがついた方もいると思います。
2014-05-25 21:49:549)つまり、「火薬陰謀事件」とは、国王に対して不満を持ったカトリック貴族によるものだったのです。ただこの計画は、密告によって発覚。1605年、議会の開会式未明に議事堂地下に運び込まれた火薬が発見。そしてその見張りをしていたガイ・フォークスという男を逮捕。
2014-05-25 21:52:0110)この開会式の日、ガイ・フォークスが逮捕された日が「11月5日」なんです。だから、シャーロックとジョンが「11月5日」に反応したんですね。だから、ぱちぱちと推理が一気に進んだわけです。
2014-05-25 21:54:4111)以上でざっくりしたシャーロックS3Ep1の歴史的背景の解説というか、説明というか。この知識を頭に入れてもう一度見直すと、もうちょっと分かる部分が出てくる。かも?
2014-05-25 21:56:30