感覚(表在感覚・深部感覚)を育てるということ

生理学・解剖学の観点から感覚をとらえなおし「リアルな身体像」を描くために何が必要かを考えるためのヒントです。
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qigong_ws @qigong_ws

【感覚】気功ワークスでは「身体感覚」って表現をずっと使っているのだけど、これが曖昧だなって最近思っていた。ちょうどそのとき構造動作理論の中村先生にお話をうかがって、エクササイズと原理を教わって、あ、これだという示唆をもらった。

2014-05-28 14:44:16
qigong_ws @qigong_ws

【感覚】感覚には大きく分けて二種類がある。一つは特殊感覚。こちらはおもに五感的なもの(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・平衡感覚)で、もう一つが体性感覚。こちらは皮膚感覚と深部感覚からなっている。前者のほうは、世界の直接的な知覚に関わっていて、その表現が芸術として成立するほど一般性が高い。

2014-05-28 14:44:51
qigong_ws @qigong_ws

【感覚】後者の体性感覚についてはまだ芸術にまで昇華していない、けれども非常に根源的な感覚で、そこへの適切な刺激が重要視されてなかった。適切な刺激がないと感覚は育たない(あるいは間違った刺激が与えられ続けると感覚は誤作動する)ので、この体性感覚を育てていかなくてはいけない。

2014-05-28 14:46:08
qigong_ws @qigong_ws

【感覚】皮膚感覚(表在感覚)については、鈴木理絵子『ファセテラピー・メソッド』(春秋社、amazon.co.jp/dp/4393713966)に原理と皮膚感覚を適切に刺激し活性化するエクササイズが多数記されているのでぜひ参考にしてください。

2014-05-28 14:46:59
qigong_ws @qigong_ws

【感覚】深部感覚を細かく見ていくと、位置覚・重量覚・運動覚・抵抗覚に分類できる。深部感覚は関節や筋、腱にある受容器によって知覚されていく。その受容器がどれだけ精確に働くかがカギとなる。

2014-05-28 14:47:36
qigong_ws @qigong_ws

【感覚】位置覚:いま自分の身体がどこにあるのかを知覚するセンサー。ここがあまり働いていないと、自分の存在があやふやになってしまう。

2014-05-28 14:47:53
qigong_ws @qigong_ws

【感覚】重量覚:自分にどのくらいの重力がかかっているかを知覚するセンサー。重みをしっかり感じられないと浮き足だってしまう。

2014-05-28 14:48:03
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【感覚】運動覚:運動の状態、方向性を知覚するセンサー。ここがあまり働いていかないと、いま何を、どの方向に向かって、行っているのかわからなくなってしまう。

2014-05-28 14:48:29
qigong_ws @qigong_ws

【感覚】抵抗覚:身体に加わる抵抗を知覚するセンサー。抵抗があるのかどうかわからないと無理に何かを推し進めようとしてしまう。結果、力みすぎたり故障したりする。

2014-05-28 14:48:58
qigong_ws @qigong_ws

【感覚】これらの感覚は物理情報の入力によりおこる、実にリアルなもの。このリアルさが希薄になってくる=情報の入力が適切に行われなくなってくると頭でっかちなイメージ先行方の身体になっていく。

2014-05-28 14:49:20
qigong_ws @qigong_ws

【感覚】リアルな身体像を感じられるようになることのメリットは、よりリアルな感情を捉えられるということでもある。イメージが先にあると、感情自体もそれに制限されてしまう。よりリアルな身体で感情をとらえて、身体と感情をなじませていくということが、様々な場面で成長をうながしていくと思う。

2014-05-28 14:49:40
qigong_ws @qigong_ws

というわけで、気功ワークスでも型稽古の会でもそのあたりをベースにワークや稽古に取り組んでいきたいと思っています。「気功ワークス」takaishi-hirosuke.com/?page_id=1480 「型稽古の会」swiwushu.wix.com/katakeikonokai

2014-05-28 14:50:51