フリーランスで働くということ

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

じゃ、なぜ、「会社でやっていける人」が「フリーランスで働く人」になる必要があるの？　いい質問です。　結城もよくわかってないです（をい）。でも、我が身を振り返ると、根底には「自分で大多数のパラメータをコントロールしたい」という気持ちがあるかな、とは思います。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

つまりね、会社にいると、あれこれ根回しとか、上司のご機嫌とか、会社の方針とか、いま動いているプロジェクトとか……いろいろあるじゃないですか。でも自分としては「いま（ここ数ヶ月で）これやらなきゃ？！」と思うことがある。会社組織の中にいたら、そのような自分の思いを実現するのは難しい。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

でもフリーランスなら、そこは自由。（自分がここ一年くらい生活できるという前提があれば）何でも自由に選べる。判断できる。「よし、いまからこのプロジェクトに全力投球！」もできるし「ここ半年進めたこのプロジェクト、今日をもって中止！」もできる。すべて、すべて、あなたの自由。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

でもその代わり、誰もあなたを助けない。誰もあなたの責任を取らない。誰もあなたの代わりに顧客に謝りに行かない。誰もあなたの代わりに別のプロジェクトで赤字の補填をしてくれない。そこが、そここそが、会社に属することと、フリーランスで生きることの違いがある。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

フリーランスで生きていると、誰も教えてくれない。「おい、さっきの名刺の出し方は失礼だぞ」と言ってくれない。「おいおい、会う前にセンセーのプロフィール、チェックしなかったの？」と言ってくれない。自己判断。自己責任。うまくいけば総取り。失敗したら総責任。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

まあ、でも、多くの人がフリーランスとして生きていますから、優秀な方ならば、何とでもなるかもしれません。結城は自分が生きるのが精一杯で、ときに、「ライターズハイ」になる月曜日と木曜日にこんな話をつらつら書いていますが。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

人生はなかなか難しいものですよね。お金だけではなく、モチベーションやら人間関係やら。いつも自分が絶好調ではないですからね。失敗したときどうするか、売れなかったときにどうするか、思わぬ出費が発生したらどうするか……フリーランスは（会社という守りがない分）つらいのは事実。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

その代わり、フリーランスの「学ぶ力」は大きい。すべてがプラクティカル。結果重視。信頼のパラメータ重要。自分にどう「力」を集めるかに熱心。そして「他者に寛容」。それがフリーランス。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

グライダーの比喩は、かなり正確だよね。つまり、一人の責任で生き死にが決まる。ありえないほど遠くまで行ける。スケールしない。でも気持ちいい。自己責任。能力次第で、どこまでも行ける。でも、一人には限界がある。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

あてどもなく書いてきたけど、今日はそろそろいいかな。元気があったら、今日、でもたぶん明日くらいにとぅぎゃりますね。いつもの、木曜の連ツイということで。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

読んでくれてありがとうございます。私はあなたが大好きです。