「千の想いを」~第四章「絶望」・固定イベント「前兆」~
タイムライン上で繰り広げられる読者参加型艦これ二次創作ストーリー『千の想いを』
~第四章『絶望』~(固定イベント「前兆」)
演習を終えた艦娘たちの想いをここにまとめます。
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- mamiya_AFS
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TRPG狂いな千代田また多忙
@tiyodadayo
枕元に畳んであった着替えを広げていると、思わぬ事を言われる。 「はぁ? なんでよ。パジャマすら持ってないのあんた」
2014-04-12 22:31:23
TRPG狂いな千代田また多忙
@tiyodadayo
「えー。めんどくさい。新聞紙でも巻いて寝なさいよ」 半ば本気で言い返す。どうして天龍の為に往復しないといけないのか。 「というか一泊なんだから1着あれば足りるでしょ」 告げてから顔を向けると、天龍は天井を見詰めて何かを考え込んでいた。
2014-04-12 22:36:32
TRPG狂いな千代田また多忙
@tiyodadayo
うわ妙に素直で変な感じ。先生効果かしら。 頼まれちゃ仕方ないわね、一肌脱ぐとしましょう。 「わかったわよ。持ってきたパジャマにいちゃもん付けたら傷口にマスタード塗りつけるからね」 着替えを終えて、龍田さんと並ぶ。天龍が横になったままひらひらと手を振ってくる。
2014-04-12 22:41:31
TRPG狂いな千代田また多忙
@tiyodadayo
「はいはい、ちゃんと治しなさいよ」 龍田さんと共に病室を後にする。 珍しくノンストップで龍田さんが口を開き続ける。その全部が天龍の事だった。 演習中に姉妹間で何かあったのかしら。嬉しそうだからいいけど。 姉…。 お姉は演習見ててくれたのかな…。
2014-04-12 22:45:42
TRPG狂いな千代田また多忙
@tiyodadayo
……。 姉と親友がいなくなり、途端に広さが増したように感じる病室の天井を見上げ、天龍が軽く溜め息をつく。 眼帯を外し、瞼を閉じる。 すぐにすーすーと軽い寝息を立て始めた。 他に音は何も無く。 廊下を歩いてくる足音が聴こえた程に静かだった。
2014-04-12 22:50:24