アメコミゴリラ業界の傑作!The Flash 「Run Riot」

2003年に刊行されたThe Flash(#192~194)「Run Riot」の紹介です。ゴリラをメインに据えつつ、アメコミの華を存分に咲かせた傑作!
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

そんな愉快なフラッシュ対策とは一線を画すグロッドの対策。自身のテレパシー能力をもってしての、最悪の光景の投射。自身、家族、恋人、大事な人が無残に殺されるイメージにより、フラッシュの足は鈍っていきます。 p.twipple.jp/gsk2N

2014-06-02 23:01:42
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

ついに、倒れてしまうフラッシュ。彼にとって唯一の幸運は、この戦いの影響で、危険度最大級のヴィランが開放されたことでした。歩くメルトダウン、フォールアウト。放射能や死の風を操る、危険極まりない男です、色々な意味で。 p.twipple.jp/0uLcy

2014-06-02 23:04:11
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

フォールアウトの横槍によりフラッシュは一命をとりとめ、やってきた救護班に救われることに。起きたフラッシュへの一報は、まず最悪の物。逃げ出すグロッドが行き掛けの駄賃に、収容所に務めていた親友ゾロモンへ重傷を負わせたことでした。 p.twipple.jp/gs0We

2014-06-02 23:07:36
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

重体の親友、重傷の自分、しかしフラッシュに、止まることは許されていませんでした。行き先は開放されたグロッドの狙いであり、協力を要請できるであろう国家。アフリカの秘境に位置する、ゴリラの楽園ゴリラシティ! p.twipple.jp/gFREq

2014-06-02 23:10:38
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

一瞬で山越え海越え約束の地へ辿り着いたフラッシュですが、ゴリラたちとの邂逅は上手く行きませんでした。敬意はあるものの、距離感もある、そんな関係に。 「アイム・ア・フレンド」 p.twipple.jp/sZbh3

2014-06-02 23:13:49
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

ゴリラシティとフラッシュの蜜月期が終わった理由は、一つです。フラッシュはウォリーではなく、先代のバリー・アレン。人間に好意的だったゴリラシティの王は数代前のソロバー。それぞれの代替わりが、隙間風の原因でした。

2014-06-02 23:17:18
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

バリーとソロバーは種族を超えた友人同士。バリー健在時、ソロバー存命時は、バットマンにおけるアルフレッドぐらいに頼れる間柄でした。 「人間の医学であれば、全治3ヶ月だが……ゴリラの医学なら、今日中だ!」

2014-06-02 23:19:27
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

そんな人間との協調路線であったソロバーは、グロッドに操られた人間により暗殺され、シティ主導のゴリラ光線による全ヒーローゴリラ化事件。p.twipple.jp/KirFr p.twipple.jp/BORyO

2014-06-02 23:25:49
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

その結果、今の王、キング・ナムディや首脳陣は鎖国主義と、関係が良くないのはまあ、しかたのないことかと。むしろ来たのがフラッシュでなければ、シティ内には入れなかったと思います。 p.twipple.jp/AvthN

2014-06-02 23:27:30
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

微妙にポイントがズレた、フラッシュとナムディの会話。しかし、そんな秋風こそが彼にとっては喜ばしい物でした。ゴリラ・グロッド、シティへと来襲! p.twipple.jp/HHIvZ

2014-06-02 23:29:37
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

再び戦うことになった、フラッシュとグロッド。恋人がグロッドに食い殺されるイメージを投射されるフラッシュ。振り切る者として、フラッシュはその足を止めぬまま……。 p.twipple.jp/A4Pkw

2014-06-02 23:32:19
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

一匹と一人の戦いにかけられた、ゴリラシティの命運。そして、栄光とほろ苦さが混ざった結末。唯一言えることは、この戦いが、ゴリラの神話になったことです。 p.twipple.jp/TCPqW

2014-06-02 23:34:22
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

以上が、The Flash 「Run Riot」のあらすじとなります。最後ぼかしたことでお気づきの方もいるでしょうが、あくまであらすじ、細かい部分は意図的に隠しております。例えば、インチキおじさん登場とか。 p.twipple.jp/eorFb

2014-06-02 23:36:42
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

全部読みたい方は、洋書でいいなら電子書籍経由で購入、もしくはアマゾンや専門店で入手。日本語で読みたいのであれば、関係出版社にアンケートなどでドーンと!

2014-06-02 23:38:15
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

読者の声が全部叶うとはいえませんが、言えば叶う可能性が0からわずかに上昇します。数が揃えば、可能性は更に上昇。言うだけならタダですし、向こうも求めているから聞くわけで。なんでも、希望は分かりやすく出しておいたほうがいいですよ。

2014-06-02 23:41:04
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

The Flash 「Run Riot」は確かに上質のゴリラコミックスなのですが、一方でゴリラを除いた部分、長期的な視野を念頭に置かざるを得ないアメコミ業界のお手本的作品とも言えます。

2014-06-03 00:01:13
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

例えばまず、このヴィランが開放されるシーン。この開放からの逃亡があったことで、倒した敵が再び世間に。治安状況のリセットがかかっております。 p.twipple.jp/jC74t

2014-06-03 00:03:20
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藤井三打(連投用) @Fujiisanda

そして実は、今回開放されたヴィランの大半が、長い歴史ではなく、近年生まれたヴィランだったりします。簡単に言うと、今のフラッシュの土台となった二代目フラッシュを知らず、三代目フラッシュしか知らない世代ですね。

2014-06-03 00:04:59
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

この辺りのフラッシュ誌は、二代目を引き継いだ三代目の物語ではなく、唯一のフラッシュ、ウォリー・ウェストの物語を作ろうとしていたかのように思えます。なのでヴィランも二代目時代からだけではなく、三代目だけを見る者が必要となってくるわけです。

2014-06-03 00:09:04
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

まあかといって、二代目時代からの仇敵、ゴリラ・グロッドやキャプテンコールドを切り捨てるわけではなく。むしろ彼らには、三代目の敵を超えた者、新人とは違う物が求められるわけです。

2014-06-03 00:10:47
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

そしてこの作品で提示されたのは、格付けでした。ゴリラ・グロッドの迫力を目の当たりにし逃げ出す大多数のヴィラン。そんな流れに関わらず、我が道をゆくドクター・アルケミー。グロッドとアルケミーが、格上になった瞬間です。

2014-06-03 00:14:52
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

ヴィランが急激に増えた関係上、どれだけ居るのかの顔見世含め、ある程度の格付けを提示しておかないと、読者だけでなく多数いる製作者側も混乱してしまうので。いわば、悪役の人員整理ですね。

2014-06-03 00:16:27
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

そして、長期的スパンで考えられるアメコミのストーリライン。実はこの「Run Riot」、フラッシュ対グロッドの決戦であり、一つの作品としても魅力を放っているのですが……この後に控えている、ウォリー・ウェスト最大の決戦の最序章でもあるのです。

2014-06-03 00:18:45
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

開放されたヴィランの大同団結もそうなのですが、この事件で起こったある事象により、嘗て先代バリーを最も苦しめた怨敵、その衣鉢を継ぐ逆しまの男が登場。今度はウォリーの怨敵として、激戦を繰り広げることとなります。

2014-06-03 00:21:34
藤井三打(連投用) @Fujiisanda

つまりRun Riotは「一つの上質な作品として成立させる」「今後のストーリーラインに繋がる物を作り上げる」、この二つを成し得ているわけで。アメコミの長期的スパンが咲かせる華、その土作りの難しさを巧みさでやり遂げている作品なのです。

2014-06-03 00:25:17