【スーパーニュースアンカー】有本香さんのコメント 2014/06/03 #アンカー #anchor

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【熱点～プロパガンダ】（１４）有本：在日ロシア大使館のツイッターに、私はずっと注目していた。この時間帯のニュースなので今日はお見せできないが、ウクライナ軍による死者の非常にむごたらしい画像も、在日ロシア大使館のツイッターは公開している。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（１５）有本：ウクライナの問題について日本に流れてくる情報は我々が発信する情報も含めて、どうしてもアメリカなど「西側」の国々からのものが多い。そうすると、ロシアは「悪者」に見えてしまう。情報というのはこういうことが起こる。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（１６）有本：どちらが正しいかではなくて、ひとつの事柄やひとつの事実であっても、どう切り取るかによって見え方が変わる。つまり印象操作もできるということ。これは、視聴者の皆さんも伝える側の我々もよく認識しなければいけない。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（１７）（サニー：話はもどるが、アメリカで中国が宣伝を流すことをアメリカが許すのはどうかなと思う。）有本：アメリカは基本的には自由の国ということもあるが、中国はそういう権益を獲得するための活動も地道にやっている。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（１８）有本：実はワシントン界隈でも中国の文化を伝えたりする活動などがさかんに行われている。そこではアメリカ人を使って、中国政府が意図的にやっている。中国は非常に熱心に、きめ細かく、周到に、いろいろなことを、随所でやっている。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（１９）（岡安：中国にやるなというのは無理だから、逆に日本が宣伝活動をしていけばいいのではと思うが、では日本はどう立ち向かっていけばいいのか？　パネル：日本の国際広報には…戦略がなかった）→CMに入る #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２０）CM明け、有本：「日本の国際広報活動に戦略がなかった」と断言してしまうと申し訳ないが、外務省の資料などには「こういうことをやります…」と書いてある。誰を対象に、どのような手段で、効果的にやるか、という戦略がどうもあまり考えられていない。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２１）有本：日本の広報は、総花的に真面目にお役人的にやっていて、勝つための広報活動に見えない。強い国益意識というものを土台にして、それをどう最大化していくかという戦略が必要。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２２）有本：なぜ広報や宣伝がそんなに重要か。以前にも話したが、今の世界は利益と自分たちの価値観・理念を世界にどれだけ広めていくかという戦い（ソフトパワー）。日本的な価値観や理念を世界に広く理解してもらうことが日本にとっての国益になる。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２３）有本：また古くから言われているがハードパワー、つまり武力での衝突を避けるため。あるいは例えば、相手の国と一旦敵対しても向こうの世論が元々非常に親日的だった場合は、それほど深刻な戦いに至らない場合だってある。「地ならし」をするのが大事。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２４）有本：広報宣伝の戦略で大事なのは相手。相手には３つある。１つは国内。自国の政府が自国民に対して宣伝すること。２つめは広く国際社会。３つめは特定の国。例えば、中国はアフリカとアメリカでやり方を変えていた。対象が違えばやり方も違う。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２５）有本：広報の方法にもいろいろある。メディアを使うやり方、とくにマスメディア。ツイッターのようなマイクロメディアも最近は必要になってきている。それから人的交流。政治家の発するメッセージ。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２６）有本：それから、物的交流。例えば日本の商品がどっと入っていくことによって、その国における日本の好感度を上げることもできる。こういう非常に幅の広いことを戦略的に考えていかなければならない。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２７）有本：日本の失敗例としては、これは広報活動というより急場的なものだが、２０１０年に尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突してきた事件。あのときの日本の対応と、つい最近のベトナムの対応を比べてほしい。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２８）有本：本来、尖閣の事件は日本がいち早く映像を世界中に流して、大変なことが起きています、我々はこんなことをされています、と言って国際社会を味方につけなければいけないのに、政府は逆に隠蔽してしまった。日本のテレビメディアもそれを容認していた。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（２９）有本：私たちも反省しなければいけないが、政府に映像を出せと強く言わなかった。そして、海上保安官だった人が映像を流出させると、日本のメディアは流出した映像をくり返し使ったが、その後に出てきた言葉は「情報管理がなってないじゃないか」。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（３０）（サニー：もらした方が悪者になっていた。）有本：ベトナムの方が正しい対応をしていた。つまりいざというときの感覚が日本人はずれてしまっている。情報を出すのは勝つためにやること。その根本を忘れてしまっている。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（３１）有本：日本国内においても、とくに戦後は占領軍が来て、日本国民全体に対して戦争に対する非常に強い贖罪意識を植えつけるような国内広報をGHQが徹底した。戦時中もメディア統制があったが、戦後はさらにきびしくメディアの統制や検閲をやった。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（３２）有本：そういう結果が脈々とある。つまり政府の戦略がないのと同時に、国民やメディア、こういうものの感覚がずれてしまっていたところも大いにあるんじゃないか。感覚があまり国際的ではなく、戦略的でもないということ。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（３３）有本：（坂元：「戦略がなかった」と過去形になっているが、現時点では少しずつ進んでいる？）去年ようやく、外務省が尖閣諸島と竹島に関して日本の領土だとアピールする動画を作った。これは１１か国の言語でHPに公開されている。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（３４）（村西：いままではそれすらもやっていなかった。）有本：それに加えて、政治家の発言も重要。安倍総理は先日シンガポールで行われたアジア安全保障会議で、中国という国名を名指しせずに中国を巧妙に批判して見せた。これによって国際世論を味方につけた。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（３５）有本：G7でも、中国へのいろいろな言及があるのではないかと言われている。この点などを見ると、現政権の試みは比較的戦略的で評価できると思う。 （パネル：日本がやるべき広報戦は…「歴史・地理教育の徹底」「ひとりひとりが最大のメディア」） #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（３６）有本：日本は、例えば中国や韓国がやっている事実に基づかないブラックなプロパガンダに、同じ次元で対抗する必要は全然ない。なぜなら、日本にはあちらにはない強みがあるから。この強みを生かした、もっと洗練された広報活動をやるべきだと思う。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（３７）（岡安：日本の強みとは…？）有本：例えばイギリスのBBCなどが毎年調査しているが、世界で好感度の高い国・好きな国で日本は毎回上位に入る。１位になったことも数知れず。これはやはり日本製品の質の高さ。 #アンカー

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【熱点～プロパガンダ】（３８）有本：それから戦前も含めて、外国に出て行った日本人は非常にまじめで公正で陰日向なくこつこつやる、というようなことが好感度につながっている。こういった日本人ひとりひとりの人的な力は、日本にとって大変な広報資産。なかなか他の国にない。 #アンカー