プログラマ・ガール

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 後輩とペア・プログラミングで作業する事になった。後輩とは最悪の出会い方をして以来、露骨に嫌われている。「じゃあ、今日からよろしくね」「仕事ですから我慢します」我慢って言われた。「マウスとキーボードは別々ですよね？」ひどい。

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プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「お昼はどうする？」「お弁当持ってきてるのでお構いなく。先輩のいないところで食べたいのでついてこないでください」泣いてもいいですか？

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プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 同僚に後輩の事を相談してみた。口は悪いが頼りになる。「後輩ちゃんに嫌われてる？アタシが思うに死ねばいいんじゃね？」気のせいだった。

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プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 同僚と後輩とのどうでもいい会話。「変数と変態って似てね？」「似てねえよ」「先輩と変態って似てますよね」「似てない！」どうでもよくなかった。

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プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 同僚と後輩と休憩中。「先輩、ループ処理で相談したい事があるんですが」「いいよ、何でも聞い」「先輩は黙っててください。先輩に聞いてるんです」いじめか、いじめなのか。

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プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「何で先輩は先輩と同じ先輩なんですか。呼び分けにくくて仕方ないです」「すみません…？」謝るべきなのだろうか。激しく違う気がする。

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プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「変態先輩だと言いにくいので変輩と呼ぶことにします」

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プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 後輩の事を入社時より何かと相談している先輩に振ってみた。大丈夫、彼女なら目指す方向を指し示してくれるはず。「後輩ちゃんをどう思うって？あのポニーテールが最高よねっ。思わずうなじに噛みつきたくなっちゃう」あさっての方向向いてた。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「どーでもいいけどさ、何でアンタ後輩ちゃんにそこまで嫌われてんの？」「それは…」ガタッ。後輩の椅子が揺れた。泣きそうな眼で睨みつけてくる。「変輩、もし話すのでしたら、責任とって…」どきっ。「自決してください」死ねと言いますか。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「同僚の事どう思う？」「先輩ですか？そうですね」後輩はポニーテールを揺らした。「Ctrl+Cでコピーして、Ctrl+vで何回も貼り付けたいくらいですかね」全く意味は不明だが好意的なのは分かった。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「じゃ、じゃあ、俺の事は…？」恐る恐る聞くと後輩は露骨に眉をしかめた。「変輩…ですか。考えたくもないですけど…まあ…Shift押しながら…」声が既に嫌そう。「Delete」完全削除しやがった。ジェスチャー付きで。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「で、後輩ちゃんはいつデレるの？」「？」後輩と同僚が話していた。「ほら、今ツンツンじゃない。いつアイツにデレデレになるのかなーと」「ツンデレですか。ないです。私、攻略対象外キャラですから。フラグがそもそも立ちません」ゲームか。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「じゃあ、後輩ちゃん視点でアイツとハッピーエンドとかは？」「え…あの、考えないとダメですか？」後輩は少し考えて真面目な顔で同僚に言った。「先輩…イベントどころか立ち絵もないモブキャラって攻略するんですか？」色々ひどい。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl ペア・プログラミングでの作業もずいぶん慣れてきた。今回の仕事は、既存モジュールの修正で一人でもできる内容だけど後輩の育成も兼ねている。だがしかし。「変輩。机の上はいつもキレイにして下さい」逆に育成されている気がする。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl プログラミングは交互に変わって行う。ある処理で後輩がつまった。「ちょっと…困りました」「そこの処理は、こうやってみて」「成る程…え、と。こういう風な書き方でもいいですか？」「いいけど、可読性が低いかな」「わかりました」

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「あれー後輩ちゃん、聞き分けがいいねー」同僚が冷やかしにきた。楽しんでるなあ。「仕事ですから」「おやおや」「それに、変輩の判断に間違いはないと思いますので」デレ期入った？同僚がアイコンタクトしてきた。そ、そうなのだろうか。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「勘違いしないで下さい」こちらの雰囲気に後輩が敏感に反応してきた。「変輩の『仕事』に対しては信用できるって意味なだけです。他意は微塵もありません」ばっさり。「ついでに言うと、『仕事』以外に対しては警戒警報鳴りまくりです」えー。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「まあ、あの件について何も言わないでいてくれてるのは、ちょっと見直しはしましたけど」「何の事？」後輩の失言に同僚が食いついた。まずい。「何々？おいおい、何の事だよ、話せよー」同僚がこっちを見る。視線をそらすと後輩と目があった。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 後輩が困ったようにポニーテールの先を掴んでいる。仕方ない、なんとか別に話題にそらして…。「変輩」後輩が言った。「話すのなら…これ使って下さい」カッターナイフ何使うんだよ！自決か！？とりあえず、何とかうやむやにした。やれやれだ。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 駅に向かう途中で後輩に声をかけられた。「変輩。先程は…ありがとうございました」ポニーテールが上下に揺れる。「いや、いいけど…自爆は気をつけてね」「はい、その時はまず変輩の自決からで」こいつは反省しているのか。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「では、失礼します」「あれ？帰り方向一緒じゃなかった？」「何故、変輩と一緒に帰らないと行けないんですか。必要性を感じませんし、むしろ身の危険を感じます」つい先ほどお礼を言われた女子からひどい事言われてるなう。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「身の危険って…信用ないなあ」苦笑いすると、後輩は顔をそむけて言った。「だから。言ってるじゃないですか。私は、変輩の事が『大嫌い』です」そのまま、駅に向かって小走りに去っていく。揺れるポニーテールに、俺はハァと溜息をついた。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 『人の淹れたお茶が飲みたい』先輩談。という事で職場のお茶淹れは当番制である。「後輩ちゃん後輩ちゃん、嫌な奴のお茶には雑巾の搾り汁入れるといいんだよ」「余計な事言ってるんじゃねー。それと、後輩！何『成程…』とか感心してんだ！？」

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プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 「昨日のドラマ視た？」「視てますが視てません」「ごめん、言ってる意味が俺には良く分からない」「リアルタイムで視てレコーダーで録画してBDに保存してる程大好きなので視てますが、変輩とは語らいたくありませんので視てません」ひどい。

ハラヨシ @harayosy

プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 後輩といえば眼鏡がデフォだがたまに眼鏡が装備されてない時がある。「何見てるんですか、セクハラですか」「なんで受話器とってるんだ、なんでボタン３つで外信発信しようとするんだ、警戒レベル高すぎだろ！」「私はいつでもデフコン１です」