プログラマ・ガール #twnovel #pggirl 同僚と先輩に後輩の事を相談していたが、やはり間違っていたのだと痛感する。「後輩ちゃんのアンタを見る目が最高だよな」「あの冷たい目って可愛いわよねぇ、なでなでしてあげたい…」だめだ。この二人、単に面白がってるだけだ。
2010-11-21 23:57:01プログラマ・ガール #twnovel 仕事中はよく話すしこちらの意見にも素直に耳を傾ける後輩だが、仕事が終わった途端に態度が変化する。「じゃあ、今日はそろそろ終わろうか」「はい、お疲れ様でした」「帰りに飯でも食べに行く?」「ないです」4文字で断られました。
2010-12-04 21:52:46プログラマ・ガール #twnovel 「変輩のパソコンのコンピュータ名なんですけど」「ん?」「MoonとかMarsとか惑星名って判別しずらくないですか?」「まあ、星の名前とか星座とかつけるのはお約束みたいなもんだからね」「でも…なんで頭に『Sailor』ってついてるんですか?」
2010-12-04 22:01:22プログラマ・ガール #twnovel 赤い眼鏡がトレードマークな後輩。プログラムに集中してくると無意識なのか右の人差し指で眼鏡のフレームをコツコツ叩く癖がある。たまに自分で叩いてるのに気づくとばつが悪そうに眼鏡を外してる。「もう、何見てるんですか」そして決まって俺が怒られる。
2010-12-04 22:12:39プログラマ・ガール #twnovel 「はっくしょん!」「変輩、風邪ですか?」「んあ?そういや、ちょっと身体がダルイ気がするかも…って、急に離れなくても」「変輩から風邪うつされでもしたらショックです」言われた俺がショックだよ!
2011-01-15 23:00:30プログラマ・ガール #twnovel 「薬です、眠くならないタイプです」「おお、悪い」休憩中に近くの薬局で買ってきてくれたらしい。「でも早く帰ったほうがいいですよ?」後輩が優しい。夢だろうか。「いや、大丈夫。すぐ治…」「私一人のほうが、作業進みますので、邪魔です」悪夢だった。
2011-01-15 23:07:51プログラマ・ガール #twnovel 同僚がやってきた。「風邪ひいたんだって?世界の法則乱すなよー」「どういう意味だよ」「馬鹿は…」「ひかないみたいだな、お前見る限り」「さっさとお帰り」にやにやと同僚。「後輩ちゃんに頼まれたから、あんたの仕事は私が代わりにやっとくよ」「え?」
2011-01-15 23:17:14プログラマ・ガール #twnovel 「先輩!」後輩が叫ぶ。「いっけね、話しちゃった。てへぺろー」俺が聞いてもむかつく感じで笑いながら同僚が俺の席に着く。「…さんきゅうな」「変輩いても仕事になりませんし、帰ったほうが効率いいですから」後輩は赤い眼鏡をかけ直した。「他意はないです」
2011-01-15 23:21:58プログラマ・ガール #twnovel 憎まれ口だなあと思っていると、後輩が睨んだ。「また変な事考えてないですか」「ソンナコトハナイ」「それと勘違いしてませんか?」「へ?」「今日の変輩は本当に仕事になりません」「なんじゃこりゃー!」同僚の声がした。
2011-01-15 23:24:32プログラマ・ガール #twnovel 「何だ、この変数名!『そんな変数で大丈夫か』『大丈夫だ、問題ない』『もっといい変数を頼む』日本語!意味無し!使えねえ!」同僚の笑い声。「え、えーと」「熱ありますよ、絶対。さっさと帰って下さい。タクシー呼びますから。邪魔です」…冷たい声だった。
2011-01-15 23:29:36プログラマ・ガール #twnovel 「マフラー貸しますから。お疲れ様でした」タクシーに無理やり乗せられて帰宅。途中寄った病院で計った体温は、新記録を達成した。風邪で数日休むことになった俺は、ベッド脇に置いたマフラーを熱にうなされながらぼんやりと眺めていた。
2011-01-15 23:37:21プログラマ・ガール #twnovel 風邪から復活して数日がたった。あいかわらず後輩との 関係は良好である。「そういや、マフラーありがとうな、今度返」「いりません」「いや、ちゃんとクリーニングに出したか」「結構です。変輩が巻いたかと思うと寒気がします」俺は涙目でもいいと思う。
2011-02-07 23:06:27プログラマ・ガール #twnovel 「そもそも栄養が足りてないんじゃないですか。自炊とかしてます?」「レトルトは得意だ」「それ自炊と思ってる時点で終わってますよ」後輩がきついなう。「たまには野菜もきちんととる食事をしたほうがいいですよ」「…考えとく」「体調崩しますよ、また」
2011-02-07 23:15:23プログラマ・ガール #twnovel 後輩はため息をついた。「…とにかく。一度、食生活を改善してください」言って後輩は、パソコンの液晶に目を向けた。しばらく、キーボードをリズミカルに叩く。「…え、と。何見てるんですか」「いや、『私が今度お弁当作ってきます』とかの台詞は無いの?」
2011-02-07 23:19:14プログラマ・ガール #twnovel 単なる冗談で言ったら。「…」後輩に冷たい目で見つめられた。「ええと」「すごく、素敵な、考えですね」台詞に口調と雰囲気があってない。
2011-02-07 23:22:32プログラマ・ガール #twnovel 「いいですよ、作りましょうか、お弁当」「いいの?」「ええ、構いません。腕によりをかけて、変輩の身体を考えた、美味しいお弁当作りますよ」こんなにも背筋が凍る暖かい言葉があっただろうか。「…遠慮します」「そうですか」後輩は残念そうだった。怖い。
2011-02-07 23:28:19プログラマ・ガール #twnovel 同僚と後輩の会話。「例えばさ」「はい」「後輩ちゃんとあいつが船に乗ってるとするじゃない?」「ないです」前提条件を速攻否定。「で、いきなり難破して」「続けるんですか」「二人は無人島に辿り着いた。さあ、どうする?」「死にます」迷わず言い切った!
2011-03-07 23:12:46プログラマ・ガール #twnovel 「何度でも言ってますが」後輩の目つきがきつい。「整理整頓して下さい。資料が見にくくて仕方ないです」「いや、これは散らかってるんじゃなくて、ちゃんとルールに従っ」「言い訳もいいです。手伝いますので捨てましょう」「あーそれは!まだ必」「ポイです」
2011-04-06 21:24:01プログラマ・ガール #twnovel 「変輩の顔を見るとドキドキします」「え?」「噛みました。ムカムカします」「それ噛んでない!」
2011-04-22 17:20:48プログラマ・ガール #twnovel 小さな携帯アプリを作るのが趣味な後輩。空き時間にたまに作成してるらしい。「最近作ったのって何?」「ストレス解消アプリです」「へー、どんなの?」「こうやって」アプリ起動。画面に『変輩』という文字が表示された。「切ります」ザシュッって音した!
2011-04-22 17:28:23プログラマ・ガール #twnovel 「邪魔しないで下さい、変輩」仕事中に後輩の机の傍を通りかかったら、不機嫌そうに言われた。「俺、何かしたっけ?」「しました」「うーん…覚えがないんだけど」「私の視界の隅に2cmほどひっかりました。注意してください」ひどい!
2011-07-13 22:25:57プログラマ・ガール #twnovel 「変輩、相談があるんですが」「恋の相談?」冗談で返したら、この世のものとは思えない冷たい視線をされました。「昨日追加した処理の件で…」しかも会話は普通に進ませやがりました。
2011-07-13 22:40:56プログラマ・ガール #twnovel 「変輩。日曜日、駅前の本屋にいませんでした?」仕事中ふとした拍子に聞いてきた。「うん、今の仕事に関係した本探しにね」「そうですか」「見てたの?」「ええ」「声かければ良かったのに」「人違いであればと願ってました」「…」今日も後輩は絶好調です。
2011-10-07 23:21:39