101109 小山龍介講義@新潟大学まとめ

小山龍介さんの再現つぶやきをまとめました。
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小山龍介 @ryu2net

新潟大学(25)今感じている違和感、それが近位項であり、それを感じ取る感受性がまず重要。その次に、それがもたらすインパクトを遠位項としてイメージすること、その様相を通じて近位項を感知すること。そうして感知された近位項の意味を受け入れること。さきほどあげた三つの能力とつながる

2010-11-10 10:00:52
小山龍介 @ryu2net

新潟大学(26)しかしそれでも、不確実性を受け入れるのは簡単ではないかもしれない。昔の人は不確実性を受け入れるための知恵を持っていた。それが彼岸と此岸の概念。それを最後に話したい。

2010-11-10 10:04:18
小山龍介 @ryu2net

新潟大学(27)100年も前には世界中が戦争していた。死に至る病気も多く、不確実性は今とは比べものにならないほど高かった。そうしたとき、身に起こったことをどう受け止めるかというのは、たいへんな問題だった。「就活失敗した」とかとレベルが違う

2010-11-10 10:05:45
小山龍介 @ryu2net

新潟大学(28)今以上に、世界はもっと不安定だった。できごとの因果関係がはっきりしなかった。そうしたとき、人は因果関係を違うふうに考えるようになる。因果を此岸(この世)のものだけと考えずに、彼岸(あの世)を経由して考えるようになる

2010-11-10 10:09:13
小山龍介 @ryu2net

新潟大学(29)今、突然病気になったのは、前世の因縁であるのような因果関係の把握。思考停止に見えるが、実はそうではない。彼岸という遠位項を通じて、今自分の身に起きている出来事、近位項の意味を諒解しているのだ

2010-11-10 10:11:24
小山龍介 @ryu2net

新潟大学(30)苦労ばかりの人生があって、それが此岸の因果だけで成り立っているとしたら、やりきれない。しかしそれが彼岸の因果まで関連していたら。もしくは、この苦労によって徳を積み、来世が幸せになるとしたら。身に起こった不確実性を受け入れることができるだろう

2010-11-10 10:13:40
小山龍介 @ryu2net

新潟大学(31)神話が常に、彼岸と此岸を設定しているのは、不確実性の高い世界で生きていくための知恵なのだと思う。彼岸という遠位項の様相の中に、此岸で起こっている近位項を感知する。だから今日も生きていける。神話が生命力に溢れている理由はそこにあるのだと思う。

2010-11-10 10:17:27
小山龍介 @ryu2net

新潟大学(32)因果関係が目に見えていないと納得しない「科学の子」であると同時に、神話的想像力をもった「神話の子」であること。科学者でありながら、「言葉にならないけれども知ってしまう」という暗黙知に注目したポランニー。発見も人生も、このふたつのはざまの運動性なのだろう

2010-11-10 10:23:16
小山龍介 @ryu2net

新潟大学(33)当日話したことで削除したり、付け加えたりしてまとめてみました。

2010-11-10 10:24:47