思いっきり咽返しながらオエップオエップしながらもクンカクンカして羽根っ娘が泣きながら顔真っ赤にしてもう臭い嗅ぐのやめてよって懇願してきてもひたすら梅雨で臭くなった羽根の付け根嗅ぎたい
2014-06-08 12:16:16「背中拭いて」「は?」彼女は少し頬を赤らめながら俺にパウチタイプのウェットティッシュを突きつけた。「だから、背中拭いてって言ってるでしょ!」彼女はさっきよりも大きな声でそう言うと背中の翼を大きく広げて俺を威嚇する。抜け羽が一枚舞い上がり、ヒラヒラと舞って彼女の頭の上に着地した。
2014-06-10 20:45:23「自分で拭きゃいいだろ」「それができたら頼むわけないでしょ!」彼女は俺に背中を向け、手を背中に回してみせる。「ここに届かないの!」なるほど彼女の言うとおりちょうど背中の翼の生え際に囲まれた場所には上からも下からも翼に阻まれて手が届かない。
2014-06-10 20:51:28「わぁーったよ、拭けばいいんだろ?」ひったくるようにウェットティッシュを彼女から取り、ゴシゴシと指定された部位を重点的に拭う。「ひゃっ!? つめたっ……うぅー……」翼をもぞもぞと動かしながらも彼女はおとなしくされるがままになっている。そういえば、手が届かないということはまさか――
2014-06-10 20:59:10「うわきったねぇ!」予想通りウェットティッシュの裏面は少し茶色みがかっていた。「仕方ないでしょ、届かないんだから!」彼女がむっとした様子で翼を動かすと、むわっとした獣臭がした。「いやでもお前風呂は入るだろ……ちょっと獣臭いぞ?」「えっ、やだっ!? 嗅がないでよ!」
2014-06-10 21:03:07顔を近づけて翼の付け根の臭いを嗅いでみると、さっきよりも強烈な獣臭がした。「うーんここもうちょっと洗ったほうがいいんじゃねぇの?」ごしごしと拭いてやると彼女の翼がビクビクと震える。「ちょ、だめぇ、それ、つよっ……」「こっち側も拭くぞ」「そ、そっちは自分でできヒィッ!」
2014-06-10 21:08:58「よしこれで綺麗になった」ゴミ箱にウェットティッシュを放り込み、彼女の服の背中に空いた羽根用の穴についたボタンを留めてやる。「はぁ、はぁ……」彼女は暴れたせいか、息が荒い。獣臭はほぼなくなり、ウェットティッシュに染み込んでいた柑橘の香りが心地良い。
2014-06-10 21:16:53「お前も女なんだから、臭いとかきをつけ……え、なに」彼女はきっと俺を睨みつけている。目の端には涙まで浮かんでいる。俺なんか言ったか。「バカッ!」「はぁ!?」「もういい! わたし帰るから!」彼女はつかつかとベランダの方に歩いて行き、ばっと翼を広げるとそのまま飛びたった。
2014-06-10 21:24:46