コルクマリーのツイッター聖杯戦争【召喚──『アーチャー』】

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コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

どんな馬鹿でも大っぴらに魔術を公開なんてしないだろう。 ならば逆に、わざと召喚方法をばらまいたと考えたらどうだろうか? こんな『おまじない』とやらを何人が実行し、その中の何人が成功するかは分からないが、この通りサーヴァントの召喚に成功する奴が一人くらいは出てくると予想ができる。

2014-06-14 03:07:44
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

サーヴァントの召喚に魔術師の技術は関係ない。英霊をサーヴァントとして呼び出し、現世に留めているのは聖杯の力によるものだ。サーヴァントを呼び出す意思さえあれば、召喚から現界の維持まで聖杯がバックアップをしてくれる。

2014-06-14 03:09:44
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

大抵の魔術師は大仰な呪文やら祭壇やらを用意して召喚の儀に臨むが、それはただ目的の英霊、強力な英霊を召喚する為に万全の状態で臨んでいるだけに過ぎない。

2014-06-14 03:11:20
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

故に魔術師の素養が少しでもあれば、このように魔術のまの字も知らない一般人でもマスターになる事ができる。そんなマスターでは当然魔力供給量が少なく成り、結果サーヴァントは弱体化してしまう。

2014-06-14 03:12:05
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

果たして一般人に近いマスターと魔力供給の乏しいサーヴァントで、この聖杯戦争を勝ち残れるだろうか? 答えは否だ。絶好の鴨にされるとしか思えない。

2014-06-14 03:13:54
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

つまり、だ。この『願いを叶えるおまじない』とやらを広めた奴の目的は、こんな風に一般人をマスターにさせ、自分が勝ち易い状況を作る事にあるのだろう、とアーチャーは推測した。

2014-06-14 03:14:33
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「……どこの誰だか知らないけどやってくれたじゃん」 アーチャーの推測が当たっているとすれば、成程計画は大成功だろう。 この通り何も知らない子供がマスターになっているのだから。おかげでアーチャーの勝率はぐっと下がってのスタートとなっている。

2014-06-14 03:15:52
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「さっきから何ポケーっとしてるんだにゅ。プチ子の願いを叶えるんじゃないのかにゅ?」 「あ、ごめんごめん、ちょっと考え事しててさーはははは」

2014-06-14 03:17:23
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

飄々と笑ってはいるが、内心アーチャーの腸(はらわた)は煮えくり返っていた。自分を罠に掛けた魔術師に、どう後悔させてやろうか頭の片隅で考える。

2014-06-14 03:18:19
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

復讐するにしても、今のまま他サーヴァントとの戦闘に入れば間違いなく敗北する。 アーチャーの宝具は特殊な為、現状ではまだ使用不可能な状態だった。まずは宝具の完成を優先。その為にも、マスターには聖杯戦争の事を知って貰わなければならない。

2014-06-14 03:19:21
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

不承不承ながらも、アーチャーはプチ子に必要と思われる説明を行った。 プチ子が行った儀式は聖杯戦争へ参加する為にサーヴァントを召喚するものである事。願いを叶えるには聖杯を手に入れなければならず、それを巡って争い合うのが聖杯戦争と呼ばれる儀式である事。

2014-06-14 03:20:22
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

サーヴァントの数は全部で七騎、そして自分以外のサーヴァントを全て倒さなければ聖杯は手に入らず、願いも叶わない事。マスターとサーヴァントの関係。サーヴァントはマスターを依り代にして現界している為、マスターが直接狙われる可能性がある事等。

2014-06-14 03:21:02
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

命を狙われると知ったプチ子は「そんなの聞いてないにゅ!」と激怒したが、どうにか抑えてアーチャーは聖杯戦争についての概要を説明し終えた。但し、令呪については絶対命令権だという事を伏せ、マスターの証であり、ここぞと言う時にサーヴァントの力を引き出すものだと教えておいた

2014-06-14 03:22:11
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

絶対命令権だ等と素直に教えては、どんなくだらない事に令呪を使うか分かったものではない。それに、あながち間違いを教えたつもりもない。サーヴァントの強化に令呪を使うのは王道であり正しい使い道だ。

2014-06-14 03:23:04
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「あー疲れた。これが聖杯戦争を知ってる魔術師なら楽だったんだけどなあ。まさか一から説明させられるなんて思わなかった」 「プチ子だっていきなり殺し合いに巻き込まれるとかたまったもんじゃないにゅ。不幸だにゅ。プチ子の安全と安らぎの為にも、さっさと他のサーヴァントをぶち殺すにゅ!」

2014-06-14 03:23:56
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「うん、その事なんだけどさ……」 アーチャーはばつが悪そうに頭を掻く。 「俺の宝具って特殊だから準備が必要なんだよね。つまりはまだ戦えない。今戦闘を仕掛けられたら確実に負けるね」

2014-06-14 03:25:13
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「ふざけんなにゅ! だったらさっさと宝具の準備を終わらせるにゅ! プチ子の命が危険に脅かされてるんだにゅ! 時は一刻を争うんだにゅ!!」

2014-06-14 03:27:04
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

アーチャーの宝具『魔弾(フライクーゲル)』は百発百中の弾丸だ。盾を避け、鎧で身を固めようと隙間を縫い、幾度弾かれようとも対象に当たるまでその勢いが止まらない必殺の魔弾。『銃』であればどのような銃器にも装填が可能だ。

2014-06-14 03:28:09
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

ただしこの宝具を作るためには悪魔との契約が必要不可欠であり、その契約にはアーチャー自身の魂を使う事ができないという制約がある。 つまる所、マスターであるプチ子に悪魔と契約をして貰いたいとアーチャーが説明する。

2014-06-14 03:29:12
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「悪魔と契約ぅ? なぁんかヤバい匂いがぷんぷんするにゅ。なんでお前じゃその契約ができないんだにゅ?」 「残念ながら俺ってばもうその悪魔と契約済みなんだよ。新規契約じゃないと無効だからさ、ね? 頼むよマスター。このままだと宝具が使えないから、俺達一方的に殺されちゃうよ?」

2014-06-14 03:30:37
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「えー……でも悪魔との契約って魂を取られるにゅ。そうだろにゅ?」 「そうだね、魂を対価にした契約じゃないとあいつは動かない」 「うっわぁ、絶対にそれヤバいにゅ。その契約ってそこら辺の適当な奴の魂じゃ駄目なのかにゅ?」

2014-06-14 03:31:51
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「あそこにいる奴の魂で契約しますって? 無理無理。契約ってのは厳格らしくってさあ、本人に魂を対価にする契約の意思が無いと駄目だって言ってたよ」 「うにゅぅ……」

2014-06-14 03:32:46
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

そうは言われても、プチ子は自分の魂を引き換えにして悪魔と契約をするのは嫌だと思った。しかもその結果がたった七発の魔弾では割に合わない。 どうにか抜け道はないものか。 プチ子はしばらく考え込むと、何かを閃いたのかぱっと顔を輝かせた。

2014-06-14 03:33:45
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「つまり魂を渡す約束さえ取り付ければ問題はないにゅ?」 「だろうね……正確な所は俺もわかんないけど」

2014-06-14 03:35:01
コルクマーケット@人狼PL @Korkmarie

「それじゃあこんなのはどうだにゅ? 今度プチ子のコンサートが開かれるにゅ。そこでファンに『プチ子の為に魂を捧げるにゅー』って言うにゅ。そうしたらファンの奴らは喜んでプチ子に魂を捧げるにゅ。それを悪魔の契約に使うにゅ。どうだにゅ?」

2014-06-14 03:36:13