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濡れた月には枝の影 滴は少女、雫は少年 誰れかののばした枝の影 零れ落ちるは昨日か今日か 露に託すは、鍵と鎖 明日から逃げ落ち消されぬ記憶 失われぬよう名を秘めて 失われぬよう火を籠めて 空を抱いた破れた枝の 指に滴る月の影 (少年は朽ちゆく) (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 04:31:24![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
雨の知らせは、風迷い、揺れる心の時を懐く。地に降る夢の鏤めは、数えの淡い肌になる。降り続く雨音に、あなたの囁きを聞いた。いつしか口ずさんでいた。そして雨音に消えて往く。 あまおとの うたいにきえて とおるあい だきよせられて いだかれずにも (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 06:04:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
唄えば きっとどこかに隠れる 雫の気配を 感じながら 濃い空を思う 涙が流れそうな そらを 涙をごまかしてほしい 地面に はやく 優しさを流して もう 傍に居るんでしょ? (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 07:42:48![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
梅雨入りと競争で玉葱を掘りだした 雨が止んだ合間に麦を刈らなければ稔ったまま発芽してしまう 雨と相談して馬鈴薯を掘り出さなければ 土の中にいながら腐ってしまう 雨が降らなければ紫陽花がいい色にならない 雨に踊らされている (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 07:41:19![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
鮮やかな長靴たちのリズム 音階 天気予報に舌打ちしてるうちに忘れたもの きいろい雨傘 はたまたレインコート うっかり踏んだ水たまりから 笑い声が聞こえる 憂鬱な傘など投げ捨て 歩道を駆け抜けてしまいたい ぐしょぐしょに濡れて それでもあははと笑いたい (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 08:03:45![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
朝は割れてる色彩に汚されてるから、滲んでささないひかりを刺したい。物音のなかをわたる、物音から離れて。黒い靄、牧歌。四つのなにかを運ぶ馬、口の隣りの朝。いつかされることをした/してる。いつだってどうか(してた)クレイジー。壊れちまった時計をどうしよう。(雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 08:07:12![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
調布と言えば地理が広がる。みなまでいうなと雨に打たれる。歩く。歩く。包帯をほどくように、クチナシの蕾が雨に解かれて、匂やかな花を開いている。ね。それ詩になるよと声が残っている。路地悲しくない。石畳がぬれているだけ。わたしはそれを踏んだ。水羽を揚げて虹へ。(雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 07:54:24![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
コインランドリーから出る。 傘がないから濡れてしまうよ、紫陽花を噛む君は毒気にやられて咲く。花びらを撒き散らし、歩道橋にモザイクの装飾が潤んでいく。 爪先立ちは天国への憧れ、水溜りに浸した爪先から広がる贖罪のような波紋が、どうか届きますように。 (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 08:15:34![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
空はわたしのつま先から始まっていた どうしよう、躓いたところから、水が止まらない 空は蛇口で満ちていて 水浸しの中を車がロールする 空を横断してゆく鳥のようなものが、ポケットの中で、声を出さぬように轡をされ、そのまま羽を捥もがれて紫陽花として咲く (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 09:56:18![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
雨の生臭い日 傘を開く時 世界は閉じられて始まる傘色の 陰であって 傘が濡れるほど乾いてゆく 心は洗濯物である だからドライブ中に窓を外して スカーフを旗めかせているよ。遊具のコーヒーカップよりも華やかなゆき違いに キャラメルをひとつ、手渡してみた。 (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 22:38:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
6月生まれの湿り気が 文字に纏わりついている ひとり歩く道も紫陽花の移り気で 住めば澄んだ色にも染まる ここには雨が溜まり 川になり流れ出す 源流は清らかな花 季節をだいじに 唄うひと (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 08:28:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
全ての音を呑み込んで 数多の感情を閉じ込めて 滝のようにどうどうと 流れを作り 足下をさらってゆく 空の楽器 身体に反響する轟音 声がどこからか聴こえ 空耳と捉える私の感情は冷たく 誰かの唄は 漆黒へと吸い込まれた (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 08:14:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
茹だる地面を見れば 暑い季節を感じます 水をくれ 水を持ってこい 足りない水蒸気が またしても茹だる 雨をくれ 雨を持ってこい 晴れ空に叫んだって 雨だけなんて来ない 雲をくれ 雲を持ってこい 白い奴じゃない 思い切りどす黒いのを ご所望だ (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 08:08:04![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
いつまでも温まらない爪先が 降り出す前の雨に もう晒されている 雨は雨音より先に 匂いを纏って部屋に充ちるから 細切れの眠りに溺れる 夢とうつつの境目で 息を継げない魚のように 私は小さく喘いでしまう 唇と爪先の震えで らんちゅうのように雨を泳ぐ (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 08:44:38![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
僕はらんちゅう ふらふらゆらゆら唄いながら これでもまっすぐ泳いでいるんだ 匂いでもわかる 君の爪先は気持ちの良い温度だから どうか抱き上げないで 温かい手のひらでは 僕は火傷してしまうんだ (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 09:25:23![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
カラン コロン カラン コロン カツ カツ スッ トントン ガラ ガラガラガラ ざーーーーーーーーーー カラン コロン ガラガラガラガラ ぽつり ぽつり バサッ ぽたり ぽつ ぽつ たたた たたた ぱぁぁぁ ぱぁぁぁぁぁ ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ カラン コロン #pw雨唄組
2014-06-15 09:07:24![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
コポコポコポ、コーヒーを淹れて。 甘いもの、おかわり、いい言葉。 外の雨は冷たいか温かいか、当てっこしよう。虹が見たいね。きみの体温。ココロにハミング。 (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 08:44:53![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
降り続く雨の旋律が 脳裏に昔の映像を映し出す あの時の君は 雨と涙でびしょ濡れだった 僕が叫んだ言葉は 雨音にかき消され 君には届かなかった 雨の旋律だけが 路上に響いていた (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 09:13:37![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
降り続く雨の中 髪から滴り落ちる雫を 避けるように俯いて歩いていく 周りは雨音で塞がれ 何も気にならない 苦手な歌を小さな声で歌ってみる 俯いたまま 服の重みは増すばかりだけれど 気にならない 足取りは軽くなっていく (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 09:17:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ピアノが通り雨を降らせて きみには止められない 懐かしい歌が胸の内を満たす 新たな生活を送る街のどこかで 季節を重ねる夢をずっと見ていた 水をはじくぼくの足音 上手に生きているかどうかは 気が向いたら数えればいい 例えば 頬が濡れている時にでも (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 09:39:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
雨が降り続く路上で 僕はステップを踏む 水溜りに拡がる波紋 虹色の幾つかの景色 夢にみた未来が現れ ぼやけて消えて行く 夢みた数々の景色に 歌を溶け合わせてく やがて雨が上がって 全てが蒸発して上り 雲が君に歌を届ける (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 11:48:05![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
見つからない言葉をじっと待って 窓越しの雲ひとつ眺める 伝えたい想いも、吐き出したい感情も 見つからない言葉にただ、抱きしめられる 揺らいだ雲の言葉だけ こんなに鮮やかに、こんなに淡々と 響いているのに (poem_雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 10:04:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
何がお望み? 何処が不満なの? 負けん気の強いその眼を前にして尚 口を割れずにいた 多分雨のせいだろう ずぶ濡れになりながら ぼんやりとそう思った #pw雨唄組(雨に唄えば)
2014-06-15 10:21:44