《クロニクル1995-》を巡って
- hashizume_y
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あの事件を扱った美術作品は記憶にない。むしろあの事件は美術の敗北のように自分には思えた。加害者の少年は事件前さかんに猟奇的なオブジェを作ってシグナルを発したが、こういうものは作るなと指導を受けていた。このあたり、のちの私のゴシックへの言及につながる。
2014-06-25 08:08:31震災に関わる表現、一つ忘れてた。中原浩大さんの「カメパオ」。これは美術作品ではないし、中原さんの固有名を記すべきではないけど、便宜的に。子どもたちの緊急避難のためのシェルターを作るプロジェクト。 kamepao.com/indexjp.html
2014-06-25 08:13:0290年代、自分は会社員をしてて、美術に関わるなんて夢にも思っていなかった。目の前の壮絶な不況とどう闘うかという日常的な問題があった。美術そのほかの表現は散発的に見てたけど、あまりにも目の前の社会の混乱と乖離してて、そのことにひどくイライラしていた。
2014-06-25 08:19:57いま思い出した。オウム事件については中谷礼仁さんのサティアン論という応答があった。下記はその一例、ほかにもいろいろあったような気がするけど、いま思い出せない。 nakatani-seminar.org/nakataniperson…
2014-06-25 08:43:33大きな目でいえば、ヤノベケンジさんの95年以降の作風の転換は、震災やサリンといった社会構造の転換に対応したもので、いわば美術におけるセカイ系の表れと言えるかもしれない。こうやって振り返ると、この時期、社会を意識したものは関西の方が多い印象が少しある。
2014-06-25 08:47:48あと、これは土屋さんも書いておられるけど、この時期の社会の動揺に敏感に反応したのは、むしろハイアートよりサブカルチャーだったような気がする。フリッパーズギター、岡崎京子のマンガ、渋谷の援交ギャル〜ヤマンバギャルなど。心霊実話とJホラーもそうかも。
2014-06-25 08:51:54都現美の95年展はあくまで美術、しかも収蔵品を示す展示で、そもそも限界がある。逆にあの展示を見た人は、95年以降とは何だったのか、美術はそれにどう応答したのか、それ以外の表現は、ということを補完していく叩き台と考えてはどうか。美術補完計画。
2014-06-25 08:58:19企画者の @ton0415 さんからご指摘があったので補足。震災後の島袋さんの作品として「人間性回復のチャンス」という強烈な作品が出ています。どんな作品かはあえて説明しないので、都現美で是非ご覧になってください。
2014-06-25 09:03:49@hiroyuki9999 いえいえ、すみません!でも、私も同意です。これには、東西の温度差だけでなく、開館しばらくしてから収集がストップしてしまった事情も関わっています。というより、当館に60年代生まれの作品が比較的少ない問題がモロに出ている展示でもあります…
2014-06-25 09:03:15@ton0415 でも、そうならば例えば地下鉄サリン事件の写真があってもよかったわけですよね。写美にそういう写真が収蔵されているかはともかくとして。
2014-06-25 09:03:36@ton0415 だから、そのジレンマはお気持ちはわかりますが、観客としては「無いなら無いでいいじゃん」と言いたくなる。むしろ明らかな欠落があったほうが、「ジレンマ」はより強固に示されたのでは?
2014-06-25 09:05:41@seiichitsuchiya そうですね、しかし、大きな声で言うことではないでしょうが、風景であること、ホンマさんの写真の持つ対象への距離と、東京でメディアを通して見た震災への距離も示したかったのです…。
2014-06-25 09:07:01@ton0415 いや、2時間ぐらいかけてツイートしてたんで、寝たのが吉です。俺、ひとつの展覧会にどんだけショック受けてんだよ、というw。
2014-06-25 09:12:44@hiroyuki9999 関西、というのもですが、95年はダムタイプの古橋さんが亡くなる年でもあり、当館のコレクションとは全く違う風景があったと想像します。
2014-06-25 09:18:10@ton0415 確かに! S/Nは非常に個人的な作品でありながら、どこか世界の終末を感じさせるものでもありました。まさにその意味でセカイ系と言えるかも。その後多くのメンバーが社会活動に転じていった点でも、セカイ系との共通項はあるかもしれません。
2014-06-25 09:20:52@ka2saiki 笠原さんは同じテーマの「ラヴズ・ボディ」を2010年にも第2弾として開催してますからね。あの場合、テーマの所与のリアリティよりも、笠原さんの執念が勝っていて、結果的にテーマのリアリティを受け取らざるを得ないという。あの持続力はすごい。
2014-06-25 09:21:27