【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」】

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-01】 横三講座、第15話でございます。前回登場した何進将軍が早くも退場を余儀なくされる回です。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-02】 霊帝の死による混乱はひとまず収まったかに見えましたが、何進が董太后を暗殺したという噂が街中に流れます。噂ではなく、実際にやってしまっていますが、何進の部下、袁紹の調査によると、十常侍の生き残り達が噂をばらまいているようです。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-03】 十常侍にとっては、何進の存在は邪魔者以外のなにものでもありません。何進にしてみれば、妹の願いを聞いて助けてやったのに、この恩知らずめが、という気持ちになります。 前回で十常侍を殲滅しておけば、まだ少しは長生きできたものを…。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-04】 何進は再び十常侍を討つ気になりました。 しかし、その話を十常侍側の間者が聞きつけます。屋根をひとっ飛びで乗り越え、十常侍の元へ報告する間者。かなり優秀な人間と見えます。知らせを聞いた十常侍達は慌てて何后のもとへ駆けつけます。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-05】 何后はこの頃、十常侍達から「何太后」と呼ばれています。現皇帝の母だからです。十常侍の訴えを聞いた何太后は再び兄と話すことを約束します。何進を呼びつけた何太后は、兄を丸め込んで十常侍を許させます。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-06】 妹の存在があって今の地位がある何進にとって、妹の発言には逆らえません。しかも、宮中にいる妹が味方をしている十常侍を討てば、自分の身が危うくなる…。最初の気持ちが揺らぎ、何進が手を下すチャンスをみすみす逃してしまいます。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-07】 そのことを聞いた袁紹は、今のうちに手を打たないと何進将軍自身がやられると訴えます。そこで、四方の英雄を呼び寄せ、一気に解決すべきと提案します。その考えにあっさり乗った何進は、各地に手紙を送ることにしました。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-08】 その様子を見ていた曹操は、何進のこの行動を「愚かなことを」と切り捨てます。十常侍だけ始末すれば片付く問題を、あえて各州の英雄を呼び寄せれば、宮廷内がもめていることを教えるようなものです。野望を抱いている人間がどう行動するか。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-09】 一連の流れを見て、曹操は天下が乱れに乱れると予測します。そして、この予測が外れることはありませんでした。 最も野心を露わにしたのが、西涼の地を治めていた、あの、董卓です。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-10】 董卓は十常侍を買収して西涼の大将軍の地位を手にしていましたが、宮廷が乱れていることを知り、野心をつのらせます。すぐに兵をまとめて出発することにしました。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-11】 一方、何進は自分の命令で各地の英雄が集ってくることに上機嫌でしたが、いわくつきの董卓がくることに懸念する曹操は何進に進言します。しかし、世の中を知らないと曹操達の言葉を一蹴します。世間知らずはどっちでしょうか。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-12】 進軍してきた董卓は、洛陽の手前で陣を張り、事の経過を見ることにします。何進はすぐに参るように命じます。 この頃、宮廷内も大騒ぎです。何進将軍の動きを知り、城の守りを固めています。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-13】 十常侍達は、何進将軍が大軍で攻めてきたら城は持ちこたえられないと見て、一計を案じて何進を暗殺しようと考えます。 そこで、何太后からの使者ということで何進将軍を呼び出すことに。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-14】 この誘いに、何進は軽率にも乗っかってしまいます。妹にも会いにいけなかったと言われては天下の英雄がみくびる、と変なところでプライドを持ち出します。 まんまと何進を城内に呼び寄せた十常侍達は、護衛の者とも巧妙に引き離させます。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-15】 哀れ何進は弓矢で射抜かれてしまいます。城の外で待っていた袁紹。宮中の様子がおかしいと思っているところに、無残な姿となった何進の首が投げつけられました。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-16】 何進はやはり天下を統一できる人物ではありませんでした。 迂闊な行動で自身の命を落としただけでなく、董卓という野心家を呼び寄せてしまい、この後多くの悲劇が生まれる原因を作ってしまったのです。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-17】 袁紹もそれなりのアドバイスをしていましたが、何進の軽率さを補うことは出来ませんでした。 役不相応であった何進は、こうして舞台から退場を余儀なくされます。

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【横山光輝「三国志」講座15「何進将軍の死」-18】 「三国志」は月刊誌連載でしたが、毎回のページ数にばらつきがあります。今回は短いお話でした。 何進の死後の混乱については次回のお話です。今回の横三講座はここまで。