二日目昼・夜 - 極彩鮮滅
廃オフィス街
無機質な崩れかけた高層ビルの谷底。枯れた街路樹と壊れかけた街灯が立ち並ぶ。『瓦礫の積み上げられた中央広場』と『薄暗い路地裏』を介して連結する。
朝日が上り、白み始めた空を見る。この日が沈み、月が上り、それが沈む頃には、もう決着はついている。生きているか、死んでいるか――――二択。 四人の大混戦をいなし、生き残った一人だ。恐らくは、強敵。
2014-06-19 22:40:44それでも、足掻くしかない。 燃え散ってしまった、『トキワ』の灰を集め、開いている小瓶へと丁寧に流し込む。蓋をしっかりと閉め、小さい方の腰袋へと滑り込ませる。
2014-06-19 22:41:14そのまま、『純白』のいる方ではなく、色彩の無い街の真ん中へ。自分が戦いやすい、『広い場所』へ。 恐らくは追ってくるはずだ。来ないのなら――まあ、『誘い込んでいる』ぐらいのヒントは得られるだろう。 ◆MOVE → 瓦礫の積み上げられた中央広場
2014-06-19 22:42:20廃ショッピングモール
朽ち果てたショッピングモールだった店頭群。無論人の気配は無く、食糧は此処にしか無い。『瓦礫の積み上げられた中央広場』と『薄暗い路地裏』を介して連結する。
「そういえば……」 お前の名前を、と続けようとして、振り返り、 「…………」 だれも、いない。 いつからだろう。一人で立ち尽くしていた。 「そう、か……」 背中のぬくもりも、手の中の重みも、何処かへ行ってしまった。
2014-06-20 14:53:18「いいや、一人ではないのか」 ふっと微笑むと、少女は歩き出す。外へ ◆自由移動>『瓦礫の積み上げられた中央広場』
2014-06-20 14:53:29瓦礫の積み上げられた中央広場
おそらく何らかのモニュメントであった瓦礫が中央に鎮座する以外は何もない街の中心。残る2つのエリアと『薄暗い路地裏』を介して連結する。
少女は衣服の汚れにも構わず瓦礫の山へとよじ登り、目を細めて朝日を眺める。ちょうど一日前にそうしていたように。 「まだ一日、か」 どうにも随分長い時間が経ったような気がしていた。取り戻した記憶の数はどれほど少なく見積もってもこの世界に来る以前よりも多い。
2014-06-20 14:53:39拳を握り、開き、身体の感覚を確かめる。転生の記憶と戦闘ダメージの蓄積、行動に支障は無いけれど、服の下は酷いことになってるだろうな、と歎息。尤も、肌を晒す相手もいないなら問題は無いが。
2014-06-20 14:53:50「そうは言っても、魔術師にとって戦場は1つの社交場。正装で征くのが礼儀と思うが、どうだ?」 斑に黒が滲む外套の埃を叩きつつ、問いかける。
2014-06-20 14:53:58「…好きで戦ってたんじゃねえよ」瓦礫の山の上に立つ白の少女へとぼやく。「生きるために、降り掛かった火の粉を払ったに過ぎない」 その過程で、本当は守りたかったものを失ってしまった、けれど。
2014-06-20 21:22:29「俺にとってこれは、己を突き通すためにせめぎ合う『戦い』なんかじゃない。食い合いだ。生存競争だ。こんなものに、正装なんか要らない」ルビーナイフを取り出す。 「俺の身体と、獲物一つあれば良い。」
2014-06-20 21:22:59「あれが帰る場所だったのか、今となっては自信は無いが…」 立ち上がり、瓦礫の山から降りて相対する。 「だが、行きたい場所ならできた」 そして、黒く輝く短剣を抜いてゆったりと構える。
2014-06-20 22:25:43「格好くらいつけさせてくれよ、真紅。俺が此処に立っているのは巡り合わせに過ぎん。力だけで己を示せないならせめて、こうして殺し合いを求める何者かの意思に形ばかり抗うぐらいはしなければな」 小さく笑って、 「もっと大それた事なんてできるわけがないだろう?」
2014-06-20 22:25:57「名乗ろう。聖女フィーネ・ゾフィーア『蹂躙する純潔』此処に於いて【純白】を担う者は求める明日のため、死力を尽くして貴様を打ち倒すことを誓おう」
2014-06-20 22:26:05「…なるほど?」フィーネの口上を聞くと、意図を理解したような顔をして笑う。「そういうものがお望みなら、俺もそう返そうじゃないか」切っ先を降ろし、こんこんと胸元のルビーを叩く。
2014-06-20 23:47:03「…最後に残るのが、『吸血鬼』と『聖女』とはな、とんだめぐり合わせだ。」苦笑するように呟きを漏らす。「…さあ。殺り合おうか」
2014-06-20 23:48:00「ほう、吸血鬼か。そいつぁ生憎だなクラースヌイ、銀は先ほど使ってしまったんだ」 くつくつと笑う。 「代わりにこいつで勘弁してくれ」 そう言って、袖から取り出した鉄串を数本、力任せに投げつける。ついで自らも勢いよく踏み込み距離を詰める。
2014-06-21 01:01:49「まずは正道からいってみようか」 短剣は逆手に構える。身長差。一歩深く踏み込んで低い位置からの斬り上げ。
2014-06-21 01:01:57横へ跳び、初撃の鉄串を避ける。ルビーナイフを防御するように構え、斬り上げの軌道をずらし、自分には当たらないようにいなす。「…あぁ」フィーネの顔を見て―――否、『視て』、笑う。「綺麗な『赤』を持っているな、お前」
2014-06-21 15:08:28