検査を続ければ、将来も甲状腺がんが発見されつづけることになりそう

まとめました。
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birdtaka @birdtaka

ざっくり計算してみよう。悪性ないし悪性の疑いが現時点で89名。年齢別の人数は分からない。BC判定までは年齢別に人数が分かってる。0~5歳は0.11%(75/70855)、6~10歳は0.38%(289/75484)、11~15歳は1.13%(784/69477)(続

2014-06-27 19:54:51
birdtaka @birdtaka

承前)16日~18歳は2.21%(606/27419)。それぞれ年齢別のBC判定の割合。単純に「悪性ないし悪性の疑い」をBC判定の人数比で割り振ってみると、0~5歳:4名(0.005%)、6~10歳:15名(0.019%)、11~15歳:40名(0.057%)、(続く 。

2014-06-27 19:56:54
birdtaka @birdtaka

承前)16~18歳:31名(0.112%)になる。年齢によるこの割合の違いは、このまま甲状腺検査をつづけて、かつ仮に被ばくによる増加がなかったと仮定した場合でも、新たに悪性ないし悪性の疑いが発見される可能性を示唆しているのではないだろうか。

2014-06-27 19:58:54
birdtaka @birdtaka

たとえば0~5歳が16~18歳くらいになった時、ざっくり計算して70855名×0.107%(0.112%-0.005%)=75名程度に相当することになる。人数がこの計算通りかどうかは別として、被ばくによる甲状腺がんの増加がなかったとしても、(続く

2014-06-27 20:02:21
birdtaka @birdtaka

検査を続ければ、将来も甲状腺がんが発見されつづけることになりそう、というのが、過剰検査の問題として提起されていることなんだろうと思う。

2014-06-27 20:02:51
birdtaka @birdtaka

そして、被ばくによる増加が仮になかったと仮定しても、その先の年齢も検査を続ければ、もっと大人数の人に甲状腺がんが発見されることになる。そしてそのうちの一定程度の人が手術を受けることになる。原発事故が起こらなければその多くは行われることのないだろう手術。

2014-06-27 20:05:58
birdtaka @birdtaka

「みつかって早めに手術できてよかったね」と単純に言えそうもないのが、過剰治療の問題の難しいところ。

2014-06-27 20:08:33
birdtaka @birdtaka

甲状腺検査は「治療」じゃないけど、最低限、インフォームドコンセントは必要だよね。

2014-06-27 20:13:51

早川せんせの福島県の超音波検査でみつかる甲状腺がん数の予想

2011-2013年 105人
2014-2015年  20人 
2016-2017年  20人
2018-2019年  25人
2020-2021年  30人

原発事故時に子どもだった36万人を2年に1度検査する計画をこのまま継続すれば、2021年までの10年間で200人に甲状腺がんがみつかるだろう。そのうちの半分が2013年までの初回にみつかる。

事故前からあった既存がんの掘り起こしが2013年までの初回でほとんど済む。2014年から始まる2巡目以降では、被検査者が年齢を重ねたことによって生じた新しい甲状腺がんが、年を追うごとにしだいに数が増えてみつかる。

2011年3月の原発事故に起因する甲状腺がんは、初回と2巡目はゼロ。3巡目以降でも2割を超えないとみる。

・関連まとめ 「福島県における超音波検査と甲状腺癌」(Jacobの2014年1月9日論文)

早川由紀夫の火山ブログ
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-641.html

福島県外3県調査でも拾ってみた

birdtaka @birdtaka

さきほどの数字を3県(青森、山梨、長崎)調査でも拾ってみよう。BC判定は年齢別に人数が分かってる。3~5歳は0.53%(1/189)、6~10歳は0.24%(3/1275)、11~15歳は1.15%(23/1995)、16~18歳は1.88%(17/906)。

2014-06-27 20:29:54
birdtaka @birdtaka

人数が少ないので統計的な不確かさが大きい。さっきと同じ方法で悪性ないし悪性の疑いの人数を割り振ってそれぞれの割合を出すと、3~5歳は0.012%、6~10歳は0.005%、11~15歳は0.026%、16~18歳は0.043%になる。0.043-0.012%=0.031%。

2014-06-27 20:33:37
birdtaka @birdtaka

3~5歳の人が16~18歳くらいになるまで甲状腺検査が続けられたら、そのうち0.031%程度の人が新たに悪性ないし悪性の疑いと判定されるかもねってこと。ただし元々の人数が少なくて不確かさが大きいので試算した人数は全くあてにならない。

2014-06-27 20:35:11
birdtaka @birdtaka

つまり福島県でなくても、悉皆検査や無作為抽出で検査を続ければ、それなりに発見される甲状腺がんの数は増えるだろうということ。検査を行わなければもちろん増えない。チェルノブイリ事故後のデータをみるときは、どっちか確認しないと比べられないってことになる。

2014-06-27 20:37:06