仮にデラーズ達が理想の分からない者としてシーマ達を返り討ちにするような展開だったならば、かなり納得がいかない展開になっていたかと。現実を見ずに理想を追い求めた報復をちゃんと描いている所が0083で好きになれる点かと。
2014-07-04 00:34:00シーマ達に関しては現実主義者でありながらコウ達の前に全滅させられた点は……バスク達後のティターンズからすればかなり都合の良い所だったかなぁとは察した。勝利者のいない戦いなのだが、一応世界観からして勝利者は後のティターンズ。
2014-07-04 00:36:31状況は違うが、主人公達の知らない所で味方側が敵側と手を組んで最大勢力として君臨する背景で、行きどころのなくなった主人公側が不平士族に成り下がって抵抗していた所は結構似てる。
2014-07-04 00:39:42最終回でバスクの命令を拒んで独自の戦いを展開するアルビオンは、和平条約が結ばれた中でサマリン博士を奪還して抵抗し続ける太陽の牙の姿と被って見えた所。
2014-07-04 00:40:21ダグラムの場合、敵対する最大権力のドンだったラコックが暗殺された事で、最大権力側が一時麻痺した事でクリン達は武装解除の条件でお咎めなしになった所だが、0083の場合別に最大権力が健在なので反旗を翻した罪がお咎めなしにならない。
2014-07-04 00:41:33……と0083は1stとZの間を補う役目で生まれた作品なので当たり前だが、結局のところZで最大の敵役となるティターンズを生ませる土壌をつくらなければならない意図があり、結果として0083での勢力はティターンズに滅ぼされるか屈すかの二択しか残されていない。
2014-07-04 00:44:10社会人としてアムロ・レイに挑んだコウもそうであり、ジオン再興の大義を掲げるガトーとデラーズもそう。またサイサリス奪還、星の屑作戦の阻止に全力を賭けたシナプスもそうで、ジオンへの復讐者となったシーマもそう。みんなうまくいかないまま終わってしまう。
2014-07-04 00:45:37この上手くいかない終わりが、一人が必死に強くなろうとしてもどうにもならない事はある、組織が理想だけを追い求めてもどうにもならない所に繋がっている。ジオン側の侍っぷりも好きなのだが、その侍っぷりが結局どうにもならない現実の描かれ方もすごく好き。
2014-07-04 00:47:03ぶっちゃけ理想だけでどうにかなるような事を書いたらアウトかもしれないけれど。ここら辺のさじ加減で0083という作品が私は結構好きなのかもしれない。以前見た時はジオンカッコいい!だっただけだが、色々知る事が出来たかもしれない。
2014-07-04 00:48:13あとコウ・ウラキはガンダムシリーズでひょっとしたらかなり好きな主人公かもしれない。親しみの点では少なからず一番あるのかも……。
2014-07-04 00:49:09といった所。ちなみに劇場版の方は無難なダイジェストとしてまとめられている感じだった。特に褒める所もないがけなす所もない。ただニナさんの最期の笑顔がカットされている点だけは正解だったかもしれない。
2014-07-04 00:49:45大まかにガンダム強奪編→ガンダム星の海へ編→ケリィとの出会い(ヴァル・ヴァロはない)→ソロモンの悪夢→簡単にデンドロビウム登場編→星の屑作戦と無難にまとめている。トップをねらえ!の劇場版と同じ、その後にOVAを薦めさせる意味ではお薦めなのかも。
2014-07-04 00:51:56とりあえず点をつける(一応劇場版含む)ストーリー5、キャラ4、メカ4、作画・演出5辺りで90点のAランクといった所で落ち着こうかと思う。
2014-07-04 00:52:41ただ、意外にも80や08と比較すると点としては低くついてしまった。その2作に匹敵するほど83も十分好きなのだが……。
2014-07-04 00:53:23多分そう思えてしまった原因については、この2作と比較してキャラクターを全員活かしきれたかどうかの点、またトリッキーな戦闘描写が少なかった所が個人的に原因だったかもしれない。
2014-07-04 00:54:25とは言いつつ、後者はドッキングアウト戦法やブースターをバーニア代わりに使ったり、ビームジュッテといったフルバーニアンのギミックは十分面白かった。またベクトルは違うが爆導索、マイクロミサイル、また大型アームによって支えられるビームサーベル、ビーム砲の突貫とデンドロビウムの迫力もあり
2014-07-04 00:55:4380での最終決戦や、08の後半で見られる指揮官同士の読み合いがあまりなかった事が響いたかもしれない。ただその2作が地上戦メインだった事に対してこちらは宇宙戦メインだった事を考えるとそこは仕方がない点もあるかと……。
2014-07-04 00:57:03見方を変えれば、戦略で質量の差を挽回できる一年戦争の時代から、Z以降に繋がるテクノロジーによる勝負が物をいう時代へと変遷してきたと解釈する事もできなくはない。テクノロジーが戦略を凌駕し始めた瞬間なのかも。
2014-07-04 00:58:01一応キャラ関係では……個人的にアルビオンのクルーの面々がもう少しクローズアップされると面白かったかもと。またニナ関係の恋愛描写についてももう少し見たかったり。第四小隊は思っていたより目立たなかったので意外。
2014-07-04 00:59:12個人的にはそんな上手くいかない世界の中で、キース、モーラ、カリウスのような主役格を引き立てる、支える、尽くすといった感じの脇役が結構好きだったり。キースのような友人はちょっと欲しいかもしれない。
2014-07-04 01:08:08そんな訳でとりあえず0083についての視聴感想はここで終わろうかと思う。とりえず80、08、83の一年戦争の三大OVAはここで見終わり。
2014-07-04 01:08:52211番目の作品として心に刻む事として、その後にはOVA版バビル2世を明日見ようと思う(土曜までに返さないといけない)。バビルシリーズの中でマイナーかもしれないが聖闘士星矢な外見のバビルはまた気になる。
2014-07-04 01:09:45